ある日のリテリング その4
1 今年もやるよ リテリング
さて令和5年度は中2の1クラスと中3を2クラス担当することになりました。準備は2倍になりますが、いろいろな活動をやれると前向きにとらえて頑張っていこうと決意を新たにするのでした。
2 今年度の挑戦は?
さて、今年度もリテリングをやっていこうかなと思いますが、昨年度はイベントみたいな形で、特別感のある活動としてリテリングをやることが多かったのですが、今年度は特別感なく、教科書をやるうえで当然やるでしょみたいな当たり前の活動として、リテリングを位置づけれればいいなと思っています。
2年生ではシンガポールの話を、3年生では車いすテニスの話をUnit1で習います。それぞれreadingの教材の部分をretellingすることを伝えます。初日は10分で与えらえた4枚の絵に、それぞれ5つまで英単語を書き足すことができることを伝え、準備をさせます。
2日目は10分で練習です。
3日目は5分最終練習で10分で録音です。録音したものをpadletに提出させます。
3 活動してみて
3年生は昨年三回やってるので、もう手慣れたもので、スイスイやっていきます。
2年生は、「そんなの無理ですよ〜」と言っていましたが、昨年度の先輩たちのビデオや音声を見せると、「すごい!」という反応で、できるかな〜という雰囲気になります。こういう時に身近な先輩がやっている姿を撮影したり、音声を録音したりしておくってのは大事だなと感じます。また、最初からretellingできなくてもいいと考えています。先輩の姿を見ているので、おそらく練習すればできるはずだけど、それは年度末の姿であるから、1年かけてこうなればいいよ、ということも伝えます。挫折することも大事。
結果としては10分×3回で録音をpadletに提出させるまでできました。一昨年までは、こちらも手探りでやっていたので、二、三週間かけて行っていた活動がこれぐらい短時間でできるのであれば、「当たり前の活動」としてやれると思います。
もちろんそのためには音読の活動を充実させたり、リテリングするよ、と、事前に伝えたり、評価基準を示して、目指すゴールを生徒と共有するといった、種まき的な活動は必要ですが。
4 今回の収穫
(1)身に付けた表現を他の場面で使うこと
以前からリテリングで身に付けた表現を、他の場面で使えるようになることが一つの目標だと思っています。先日、全国学力状況調査で英語の話すことのテストで、リテリングで使えるようになった表現を使っている生徒がいました。他の場面で使うってこういうことなんだなと感じた一場面でした。
これってすごく大事で、教科書のリテリングをして、身に付けた表現を、「あれ、コレこの場面で使えるんじゃね?」と気付いて使うことができれば、「使えるレベル」が1つ上がっていると思うのです。
(2) 以前のリテリングと比べ、よりよくなろうとする
録音の提出はpadletで提出させましたが、3年生は昨年度のリテリング2回分が残されています。その録音を聴いて、今回はこの点を頑張ろうとする生徒がいたことは思わぬ収穫でした。次は振り返りで、前回と比べて良くなったことなどを書かせると、メタ認知能力が付くと思いました。