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ある日のretelling

以前はretellingなんて、中学生には無理無理!と思っていたのに、今はどうやったら今学習していることがretellingにつながり、retellingからどんな活動をさせられるかなと考えるようになっています。生徒もretellingは難しいが力がつく学習方法だという認識でいます。challengingだけど、一生懸命頑張ります。

他人から聞いた話や本を読んで理解したことを、感想や自分の考えを交えながら、自分の言葉で伝えるというのは、ごく自然な言語活動です。

先日こんな感じでretellingをやってみて、すごくスムーズだったので備忘録的に書いてみます。

1.introduction

扱うreading教材は、World Heritage SiteのVeniceです。話の展開はVeniceの紹介と、抱える2つの問題点です。一つ目はあまりにも多くの観光客が訪問することで起こる観光害。二つ目は地盤沈下の問題。これらが語られているreading 教材です。読む前に、生徒の背景知識を活性化させます。写真を見せながらVeniceについて知っていることは何かを新出語句を使わせながら言語化します。

T: What do you know about Venice?
S: It is a World Heritage Site.
T: Where is it?
S: It is in Italy.
T: What is this city called? What's the nickname of the city?
S: Water City?
T: Yes, it is called the city of water. Repeat after me. The City of Water.
S: the City of Water
T: This city has two serious problems. What are they? Can you imagine?
S: …

実際はこんなにスムーズではなく、大まかな流れとすれば、こんな感じだよと示したまでです。実際は思った反応がないので、ALTやTTで参加している日本人の先生からResponceをもらったり、写真を見せて誘導したりすることで、会話を成立させているような感じです。

2.Reading

読む活動には必ず目的を持たせます。読み終わった後に、質問に答えられるように読みます。与えた問いは次の2つ。

(1)Why is Venice listed as a World Heritage Site?
(2)What are the two serious problems of Venice?

読み終わった後、ペアやグループでideaをsharingさせます。そのあと質問に英語で答えられるようにします。英語でなく、日本語で答えてもいいよ、と伝えますが、必ず英語にしてあげて、全員でrepeatさせます。

T: Why is Venice is listed as a World Heritage Site?
S: Because the city is very beautiful.
T: How beautiful?
S: 運河がすごい
T: How do you you say it in English?
S: The canals are wonderful?
T: Yes. Do you want to visit Venice?
S: Yes!

これも理想の形ですので、こんなにすんなりは行きません。
(1)ALTやTTの日本人の先生の力を借りたり
(2)生徒にペアで考えさせたり
(3)写真を使ったり
して、Oral Interactionを何とか成立させるわけです。

これらの質問の答えが、そのままこのreading教材の要約になります。

3.Practice Reading Aloud

音読の練習をします。この辺で、生徒にはretellingするぞと伝えるので、音読練習に目的が与えられます。この目的を与えるというのがすごく大事だと思います。ただ音読が上手になろうでは、生徒もモチベーションが高まりません。retellingできるようになるためには、音読できることが欠かせないからです。

4.retelling

教科書の写真をモニターに写して、この写真だけを見てretellingさせます。語数を数えるために、生徒にはカウンターを渡し、最初に教師が見本を見せます。1分で100語ぐらい話します。ここですごいと思わせられればいいと思いまが、ALTにやってもらってもいいでしょう。ALTで150語ぐらい話します。見本ではさりげなくオリジナルの文を入れたり、同じ内容を違う表現を使って話したりします。そうすることで、教科書と全く同じ分でなくていいんだと思わせます。

黒板には「Venice is called the City of Water」と書き、この文から話始めるように指示します。低位の生徒もこれを話すと7語稼げるし、話始めるきっかけがあると話しやすいと考えたからです。

生徒には3分間練習時間を与えます。生徒は一生懸命練習します。20語でB、40語でAという評価基準も与えます。

3分経ったら1st Tryです。じゃんけんして勝ったらカウンターを持って数えます。負けたらretellingをします。立たせてやると、ジェスチャーを使い始めます。3分経ったらほめ褒めタイムです。良かった点について伝えます。そして交代して同じことをやります。

ほとんどの生徒が40語以上しゃべります。感覚として3分の2以上です。

5.Writing

仕上げに、書かせます。これはかなり難易度が高くなるので、単語帳を見てもよいことにします。



以上が先日行ったretellingの授業です。自分の中ではスムーズにできたし、生徒も集中してやっていたなと感じています。

















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