コント#32「来客サービス」
とある日の事だった。喫茶店の前では一人のサラリーマンが入ろうとしていた。
サラリーマン「こんなところに喫茶店かぁ。腹も減ったし入ってみよう」
サラリーマンが喫茶店に入ると、そこには明るいマスターが笑顔で
マスター「いらっしゃいませ!!」
と言って突然従業員がお盆でサラリーマンの頭を叩いた。サラリーマンは少し動揺した顔になり
サラリーマン「な、なに?」
するとマスターが笑顔で
マスター「何って、来客サービスですよ」
サラリーマン「馬鹿か。来客サービスって、これ暴力じゃねぇかよ」
マスター「いや、皆さんにさせてもらってるんで」
マスターが少し戸惑いながら言った。サラリーマンは納得した顔になり、近くの席に座る。マスターがメニュー表を渡し
マスター「お客さん初めてですか?」
サラリーマン「えぇ、まぁ」
するとマスターが従業員に大声で
マスター「じゃあこのお客さんに、初めての来店サービス!!」
すると従業員が熱湯をサラリーマンに思い切りかける。サラリーマンは熱がりながら
サラリーマン「何するんだよ!!」
マスター「初めて来店された方サービスです」
サラリーマン「だからさ。これね、ほとんど暴力なの。サービスじゃなくて」
マスター「あぁ」
少し苦笑いするマスター。すると他のお客さんが店に入ってきた。しかしマスターが笑顔で
マスター「いらっしゃいませ」
他の従業員も真顔で立っている。サラリーマンが少し戸惑いながら
サラリーマン「おいおい。客来たけど来店サービスは?」
マスター「あっあの方は、常連さんなので」
するとマスターが恐る恐るの顔をして
マスター「あの、そろそろメニューを」
するとサラリーマンが慌てた表情をして
サラリーマン「あっすいません。それだったらまずコーヒーください。あとは考えます」
するとマスターが大声で
マスター「はい!コーヒー一杯注文いただきました!!」
すると従業員がサラリーマンを胴上げして、壁にたたきつけた。サラリーマンは痛かったのか、少し動揺した顔になり
サラリーマン「これね。NHKじゃ出来ないよ」
~終~