見出し画像

稲妻マーク時代のめちゃイケ歴史(1996年~2011年)

皆様は、22年も続いたフジテレビの総合バラエティー番組をご存知でしょうか。若い世代の方は恐らく「青春」「最高」といった言葉が浮かんでくるでしょう。

その番組は「めちゃ²イケてるッ!」通称「めちゃイケ」です。

1996年に突如フジテレビの伝統時間”土曜日夜8時枠”に現れました。今までは「オレたちひょうきん族」「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」といったコントバラエティーの金字塔の枠です。

レギュラーメンバーには「めちゃイケ」の前身番組である深夜コント番組「とぶくすり」からはナインティナイン・極楽とんぼ・よゐこ・光浦靖子さん、深夜トーク・バラエティ企画番組「めちゃ²モテたいッ!」から武田真治さん・鈴木紗理奈さん・雛形あきこさんを起用して始まりました。

キャッチコピーは「土曜の夜は、キーつけや!!」ということで、様々な体当たり企画や過激企画などを放送してました。

初期は「とぶくすり」の流れを組み、コントコーナーを設けるなどの構成になり、その他にも「爆裂お父さん」「THE STAMP SHOW!!」「めちゃ日本女子プロレス」といった過激コーナーを構成して始まり、そこから既に若者から爆発的な人気を博しています。

2000年代になってからは、レギュラーに光浦靖子さんの相方であり、「とぶくすり」「めちゃモテ」から不参加であった大久保佳代子さんが参加して、ゲームコーナーとして「七人のしりとり侍」がスタートしましたが、苦情が殺到し、わずか1年で終了しました。そこから少し抑えめのコーナーが増えることになりましたが、人気は衰えませんでした。理由は恐らく企画の面白さでしょう。「フジTV警察24時!!」に至っては、ただ芸能人に難癖をつけて、変わった罪で逮捕する攻めてるけど抑えめの企画や「クイズ濱口優」のように、ただのクイズ番組に見えるが、審査員が答えたでたらめの答えを、司会の矢部浩之さんが選んでその答えを、ただ濱口優さんが演じる、そんな抑えめだがある意味の過激なコーナーが好きな人が多かったでしょう。

そこで2002年に4年間も続くゲームコーナーが始まりました。それが「単位上等!!爆走数取団」です。流れは「しりとり侍」のような企画だが、負けたら相撲取りのような、その後のバラエティー罰ゲームの元祖や、印象的な「ブンブンブブブン」の掛け声が人気を博したりしました。

そこから「めちゃイケ」は8年目を迎えて、「オレたちひょうきん族」の放送時期を越したため、「体張って行こう」ということで過激なコーナーが増え始めて、痛いことを好む三兄弟が女優・アイドルから様々な罰ゲームを受ける「Mの三兄弟」。「THE STAMP SHOW!!」のパワーアップ版である「STAMP8」。岡村扮する芸能人や文化人をメンバー演じる取材陣からボコボコにされる「メチャ²ニュースシリーズ」などが放送されましたが、その反面、矢部さんの「オファーしちゃいましたシリーズ」から誕生し、廊下を通りかかった芸能人に寿司を振る舞うシンプル企画「やべっち寿司」がスタートして、若者だけではなく子供からの人気も不動のものになりました。

同年ではフジテレビの大人気長時間番組「FNS27時間テレビ」のベース番組に初めて「めちゃイケ」が選ばれて、「マジオネア」「数取団」「笑わず嫌い王決定戦」の27時間テレビバージョンを放送して、瞬間最高視聴率が32%という当番組では異例の高視聴率を記録しました。

そして同年のスペシャルでは番組史上最高視聴率33.2%を記録したりして、「めちゃイケ」は平成総合バラエティーとして最大の人気を記録しました。

しかし、2006年に岡村隆史さんとめちゃイケツートップとして人気を博していた、極楽とんぼの山本圭壱さんが事件を起こし、所属事務所を解雇されてから、めちゃイケから姿を消して以降「数取団」「STAMP8」「山奥~豚の乱~」といった山本さんがメインの企画が立て続けに打ち切りになりました。自分も実はそこからめちゃイケを見始めて、正直山本さんの存在すら、途中まで知りませんでした。

そこから「めちゃイケ第2期」がスタートしました。エスパー伊東さんのでたらめ超能力を披露する「24時間対抗テレビ」や「世界一受けたい授業」にパロディ企画である「世界一受けたくない授業」など抑えめだけどめちゃイケらしい攻めた企画を多数放送していました。

そしてその時期から「数取団」の流れを組んだ3代目ゲームコーナーである「只今参上!!色とり忍者」がスタートしました。このコーナーは山本不在で初のゲームコーナーで、罰ゲームは足つぼや粉付き綱引きなど抑えめになったけど、その成果もあったのか子供から絶大な人気となりました。

しかし、今度は2010年にめちゃイケのキャプテンだった岡村隆史さんが、うつ病のため無期限の芸能界休業を余儀なくされ、めちゃイケから一回離れることになりました。そこからリーダーである矢部さんが「このままじゃめちゃイケが終わる」ということで、新メンバーオーディションを開催して、芸人からジャルジャル・たんぽぽ、モデルからは敦士さん・重盛さと美さん、そして異例の一般人から三中元克さんが選出され、「第3期めちゃイケ」がスタートしました。

そこからはメンバーである加藤浩次さんや矢部浩之さんなどが番組を仕切り、「めちゃイケ」の船を漕いでましたが、休業から半年後に「めちゃイケ」で岡村隆史さんが復活を果たしました。

そこから「めちゃイケの初心に戻る」ということで、当時としては珍しく「メチャ²ニュース」「Mの三兄弟」の新作や、「VS嵐」のパロディでただ新メンバーが岡村さんをボコボコする「VS隆史」など、初期の「めちゃイケ」を彷彿されるような過激なコーナーやコントが復活していきました。

そして2011年に「FNS27時間テレビ」で、2回目のベース番組として放送されました。「とんねるずのみなさんのおかげでした」「ホンマでっかTV」「ヘキサゴン」などの人気番組と「めちゃイケ」のコラボ企画を放送してこれも良い視聴率を記録しました。

ここから「めちゃイケ」は番組ロゴマークを稲妻マークから、震災復興をテーマにしてスマイルマークに変えることになりました。

自分はめちゃイケの人気の秘訣は、若者に合わせたコーナーや企画の数々で、とても他の番組には無い攻めた企画などや、大物タレントなどや若手芸人を大事に扱い、売れ道を開けるということで、一般の視聴者だけではなくタレントや芸人を目指す視聴者にとっても、とても最高でそれこそ青春な番組となったのではないでしょうか。

自分も本当に大好きな番組の一つとして挙げてます。「めちゃイケ」は常にバラエティ界のトップに君臨して、たとえ人気が薄れても、めちゃイケ感を無くさないそんな番組でした。

是非復活希望です!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?