コント#17「いたずら」
とある日の事だった。暴力団に所属する二人の男性は事務所の留守番を頼まれて、のんびりと待っていた。
部下「いや兄貴。暇っすね」
兄貴「そうだな。お前なんか良い暇つぶし考えろよ」
部下「そんなの言われたって」
すると兄貴が何かを思いついた。そして組長席に行き、引き出しから一つの拳銃を取り出した。
部下は少し驚きながら
部下「兄貴、な、何するんですか」
兄貴「何って、これは本物のチャカじゃねぇよ」
部下「え?」
兄貴が微笑みながら
兄貴「これはな。こうすると」
拳銃を部下のこめかみに突きつける。しかし結構怖かったのか、部下は拳銃を手で避ける。すると兄貴が引き金を引き、普通に拳銃が火花を散らして撃ってしまった。
一言、本物だったのだ。部下は顔面真っ青になり
部下「あ、兄貴」
兄貴もかなり動揺しながら
兄貴「え?嘘、これ本物だったのかよ。あのジジイ、ここにマジック用のチャカあるって言ってたじゃねぇかよ」
すると部下が少しキレ気味に
部下「それより兄貴。これ普通に撃ってたら俺死んでましたよ。やめてくださいよ」
兄貴「うるせぇな。ちょっといたずらでな」
部下「いたずらで済む話じゃないですよ」
すると兄貴は、拳銃を部下に向けて
兄貴「今度こそマジック用かもしれない。花が出てくるんだよ」
部下「馬鹿か。殺す気かこの野郎」
兄貴「てめぇ、誰に口きいてるんだよこの野郎」
と2人は完全に乱闘状態になり、丁度その時に部下を引き連れた組長が帰ってきて、この光景を見て
組長「どうしたんだ。これ」
するとそれに気づいた2人は大声で
2人「お前のせいだ!!」
~終~