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(連載小説)「殺意のトーク~岡部警部補シリーズ~」最終回(全3話)

翌日の朝。自分は「北村のしゃべりの壁」の収録に臨んでいた。本来なら今回来るゲストに面白く、そして丁寧なトークをするのが当たり前だったが、あの女刑事のせいで、そんな気分でもなかった。
でも自分はトークのプロでもあり、司会のプロフェッショナル。そんな気分だけでおろそかに出来るわけがない。そう思い、笑顔で

「さぁ。今日のゲストはですね。なんと芸歴14年目のコンビでございます。まぁ自分は、あんまり共演してないんですけど、ちょっと自分ね、笑わせてもらいましょう。「早川・川田」のお二人です。どうぞ!」

セットに二人が入ってくる。このコンビはちなみにだが、男女のコンビであり、高校の同級生である、男性の早川と女性の川田から結成したお笑いコンビである。基本はコントだが、たまに漫才や音ネタを取りこむなど、かなりレパートリーが多彩なコンビである。
入ると、早川が

「いや北村さん。プレッシャー与えるの本当に辞めてください」

自分は笑いながら

「いいでしょ。その方がおいしいじゃん」

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