コント#6「スーパードクター②」
とある日の事だった。とある大きい病院の応接室では、一人の男性患者が、椅子に座って待っていた。彼はとある大きな病を抱えており、今回手術の承諾を受けるために呼ばれていたのだ。
すると女性看護師が入ってきた。
看護師「お待たせしました」
男性が少し不安げに
男性「あの。大丈夫なんですか自分」
看護師が少し笑顔になり
看護師「大丈夫ですよ。必ず治すためにも、今日はスーパードクターを呼んでいます」
男性「スーパードクター?」
聞いたことはなかったが、とにかく凄いドクターなんだと思っていると、看護師が笑顔になりながら大きな声で
看護師「それでは、先生お願いします」
すると男性医師が大量の汗をかきながら、いかにスーパードクターには見えない感じの医者だったが、一応男性は
男性「先生。今日はよろしくお願いいたします」
と頭を下げる。すると医師も頭を下げて、少し怯えながら看護師に
医師「俺、さっきの手術大丈夫だった?」
看護師「もう先生。成功したじゃないですか、少し手震えてましたけど」
笑いながら言う看護師に、少し男性が引きながら
男性「あの、本当に大丈夫なんですか?」
と看護師に言うと、彼女は笑顔で
看護師「大丈夫ですよ」
すると、突然医師が泣き始めた。少し男性が引き始めたが、看護師がなだめる。
看護師「どうしたの、みっちゃん」
男性「みっちゃん?」
医師が泣きながら
医師「だって、手術だよ。失敗したらどうするのよ。僕怖いよ」
看護師が医師の頭をさすりながら
看護師「大丈夫よ。私がそばにいるからね」
すると男性が何かに気付いたのか、真顔で見つめて
男性「あぁ付き合ってるのね」
すると看護師が、男性に近づいて
看護師「さぁ行きましょう」
男性が戸惑いながら
男性「え?どこにですか?」
看護師「どこって、手術室ですよ」
男性が目を見開きながら
男性「え?今行くんですか?」
看護師「当たり前ですよ。この人なら大丈夫ですよ。グッジョブ」
そのまま、泣いている医師と一緒に男性は連れられて行く、その間に男性が大きな声で
男性「この詐欺集団がぁ~」
~終~