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コント#18「事件現場」

とある日の事だった。マンションの1階の部屋で一人の女性他殺遺体が発見され、警察官や刑事らが駆け付けた。
狭い一室だが、大勢の鑑識などでごった返していた。倒れている女性を見下ろしながら、中年の男性警部と女性刑事が話をしていた。

女性「殺害されたのは、ここに住む女性・小沢真紀子さん29歳、広告代理店の社長をしています」

警部「若いのに社長かぁ。何があったんだ」

女性「今、婚約者である男性を追っています。近所の人からだと、よく被害者と男性らしき人物が口論している場面を目撃してるみたいですから」

警部「分かった。それは任せる」

すると警部は何かに気付き

警部「それより、近藤は?」

女性「あっ確かにいませんね」

警部「また遅刻かぁ」

いつもの事だったが、怒りの表情になりながら言った。すると何やら車の音がして、部屋にタクシーが突っ込んできた。
警部や他の刑事は驚いた顔をしながら、腰を抜かすものもいたが、そのタクシーから降りてきたのは、遅刻してきた男性刑事だった。
男性は少し笑顔で

男性「いやーやっと着いた。マジあぶねぇ」

警部「馬鹿野郎!!」

警部がブチギレながら言う。それもそうだ。タクシーが突っ込んできたから、もう開いた口が塞がらないというのはこういうことだ。
男性刑事は少し微笑みながら

男性「警部、いたんですか」

警部「いたんですかじゃねぇよ。なんでタクシーが突っ込んできたんだよ」

男性「いやね。もう間に合わないと思って、もう強行突破ですよ」

男性刑事が笑いながら言うため、少し警部は真顔で

警部「馬鹿か」

警部がタクシー運転手を見ると、既に気絶をしていた。

警部「気絶してるじゃねぇかよ。どうするんだよ」

男性刑事が真顔で

男性「ほっといて良いですよ。あの、風呂入っても良いですか?」

警部「はぁ?」

すると男性刑事が呆然と見ている女性刑事に

男性「あのさ、風呂場どこ?」

女性刑事は戸惑いながら

女性「あ、あそこです」

指を指して教える女性刑事。男性刑事はすぐに 風呂場に向かって行った。警部は少し呆れながら女性刑事に

警部「タクシー代いくら?」

女性はタクシーのメーターを確認して

女性「9000円です」

警部「1万払うか。運転手が目を覚ましたら領収書貰っておいて」

女性「はい」

~終~

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