聖杯の作り方2 ゼロから始めるチャート分析。まだMACDで消耗してるの?
はい、という訳で第二回です。
今回はみんな大好きMACDの話ですね。チャートのサブに表示されることもあり、かなり使い勝手の良いテクニカル分析です。
と言っても、
MACDの計算式だとか、
最適な期間がどうたらだとか、
ダイバージェンスがどうたらだとか、
誰も気づいてない最強の使い方を発見しただとか、
多分おおよそ、『MACD』というワードを元にこの記事にたどり着いた人が求めている話は一切しません。
今回のテーマはタイトル通りMACDへの愛を込めた熱烈なdisりです。
タイトル自体は割と深夜テンションで決めてるので、某所のさるお方から怒られが発生するかもしれませんが、
それはそれとして、やっていきたいと思います。
【謝罪】
全国で60万人と推定されるMACD過激派の皆さん。
YouTubeもサロンもコケて挙句の果てにモモンガで消耗してる落ち目芸人のフレーズを流用してMACDの記事を書いてしまい誠に申し訳ございません。
次回からは再発防止に努めますので、何卒ご理解ご協力をお願いします。
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閑話休題
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さて、という訳でMACDの何がダメかという話なんですが、
それは単純に分析ツールであるにも関わらず、未来の価格を予想できるかのように振る舞うという一点につきます。
分かりやすく言えば、これ単体では勝てませんよって事です。これは開発者とされるジェラルド・アペル氏も著書の一部で認めている節があるのですが、あまり一般的な認知ではありません。
まあ理由は何となく分かりますよ。
だって勝てますもんMACD、EAにしたら最適化ツール使わない限り無理ゲーですが、裁量だと何故か結構いい線行ったりします。
ただ、それはあくまで短期的な結果であることに注意が必要です。
勝敗がほぼ50%のゲームで短期的に勝つことはそう難しくありません。その種はMACD自体の優位性ではなく、勝つまでやれば勝てるという単純な真理だったりします。
そして前回話したようにFXが負に傾くゲームだとすると、それだけで相場を生き抜くのは不可能です。
もしあなたが何らかのラッキーパンチで口座残高を120%まで増やしたとしても、その後の残高は増えた速度と同じ(またはそれ以上)速さで減り、最終的にあなたはn%の損失を抱えて「MACDはクソ」と言いながら相場から退場するでしょう。
そうならない為に、近代的なトレード手法はいくつかの解決策を提示していますが、そのアプローチは大きく分けて…………おっと話が逸れましたね。
まあMACD単体では勝てませんし、だからと言ってMACDと何かを組み合わせてもダメですよという事です。
有名な物で言えばMACDとボリンジャーバンドでしょうか、まあこれに関しては後々別の機会で詳しく話しますが、基本的にエントリーの機会をチャート分析で制限することはあまりおすすめ出来ません。
またダイバージェンスに関しても、アレは単に相場のモメンタムが減少した事を示しているだけなので、手仕舞いのサインとして使うならともかく、それを根拠にエントリーとか言ってるの見ると「コイツ正気か?」という感想しか出てこない感じになります。
なので、MACD云々でn億円稼ぎましたor稼げます!なんて話は紛い物のペテンでしか無いわけです。
では、我々は一体何を真に信ずる相棒としてFX相場を戦い抜けばいいのか、その答えについてはいくつか用意があるのですが………
それはまた次回、お楽しみに