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我々はどう頑張っても過去のトレンドしか見ることが出来ないという話


はい、という訳で『聖杯の作り方』番外編です。今回はFXにおいてMACD以上に見かける『トレンド』という言葉について話していきましょう。


と言っても近代的なトレード手法はトレンドの偉大さを認めつつも、それを手法に組み込むことに関してはかなり懐疑的です。

イゴール・トシュチャコフ氏を筆頭とした多くのトレーダーは著書の中で「トレンドを予測することは割に合わない」と述べており、その是非は言うまでもありません。


まあ私見を述べるとすれば、「トレンドを予測することは割に合わない」という言葉は少し端的すぎる気がします。

というのも、トレンド・イズ・フレンドという事実もまた正解だからです。順張り・逆張り、どういう形を取るにしろ、我々はトレンドを利用するしかFX相場を生き残る方法はありません。


ただ、トレンドを利用するにあたってまず、我々が定義する『現在のトレンド』が何を指しているのか理解する必要があります。

これは最も重要な話であるにも関わらず、多くのメディアで無視されている内容であり、詳しく話す必要があると感じました。それではやっていきましょう。




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           閑話休題
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さて、トレンドの定義についての話ですが、その前にトレンドの見つけ方について少しお話したいと思います。

方法としては主に『インジケーターを用いる方法』『高値安値を比較する方法』の2種類です。

前者は単にMACDやMAの増減に基づいた方法で、後者はよくチャーチストが「高値更新の安値切り上げで~」って言う感じのアレです。両者ともに細かい違いはあるのですが、それについては割愛します。


で、問題となるのはその共通点、それは価格が既に動いた後でないとトレンドを判定できないという1点に収束します。


実際のチャートを見てみると分かりやすいですね。トレンドが判定出来た瞬間に価格が逆に動いたり、トレンドを期待した地点でもみ合ったりと思った通りに動かないのがFX相場の困りどころです。

そしてこれはトレンド判定の手法が劣っているからではなく、前述の通り価格が動いた後のトレンドを現在のトレンドとして定義している点に問題があります。


つまり、トレンドは確実に存在する。そこに存在するのだけれども、その向きや強弱を事前に知ることは出来ないので、トレンドでトレードするのは諦めましょうという事です。


ですがこれは、トレンドを完全に無視するという事ではありません。
トレンドがいつ発生するか分からないのは先程述べた通りですが、それなら分からないなりにトレンドを利用すればいいだけの話です。

具体的な手法としてはトレールストップが該当します。これは損失を限定するだけでなく、利益を限定しなくてもいいというのが大きな特徴です。

ボラリティが日によって変動するFXというゲームで、これを使わない手はありません。ちなみに使用するパラメータとしては下落幅や時間が一般的ですが、個人的には安値(売りでは高値)を元にしたトレールが好みだったりします。

まあ細かい点に関して最適解を求めるのは難しいので、そこは通貨ペアや時間枠に応じていろいろ試してみてください。


それではまた次回、お楽しみに

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しろえみなと
記事の内容に一部、不適切な表現があったことを深くお詫び申し上げ、今後の再発に努めます