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なんで"良い人"ほど損をするんだろうか?

"良い人"ほど損をしていると感じる

世の中には、良い人が沢山います。「面倒見のいい人」や「人助けができる人」、「自分のことを後回しにして、チームのことを優先する人」。そんな人たちに幾度となく私は助けられてきました。どちらかと言えば、利己的な考え方をする私には彼らに頭が上がりません。しかし、そんな彼らが社会において、良い思いをしているか?得をしているか?というとイエスとは言えません。必ずしも"良い人"が損をしているかどうかはわかりませんが、会社における出世云々、利害が絡んだときなど、往々にして彼らが損をしている気がするのです。

だからといって、「良い人」が「悪い人」になれ。なんてことは言おうとは思いません。むしろ、「良い人」が腐ってしまわないために、最低限の「悪い人」的な要素を身に付け、自己防衛できる術を提言していきたいのです。

今回は論文等の学術的な知見を交え、信憑性のある事実を背景にしつつ、啓発させて頂きます。


実際のところどうなのか?

協調性と収入の関係性について調べた研究が、アメリカ心理学会刊行の心理学誌(Journal of Personality and Social Psychology)に掲載されていました。

論文名「Do Nice Guys – and Gals – Really Finish Last? The Joint Effects of Sex and Agreeableness on Income」(2011)

注意点は「協調性の定義」をきっちり洗い出しておかなければならないということと、あくまで協調性と収入の関係成についての研究ということです。仕事におけるやりがいや充実感というのは、加味しておりません。

協調性の定義はというと、信頼性、率直さ、従順さ、利他主義、慎み深さ、優しさの6つの要素を総合したものとなっています。自分の身の回りにいる性格の良い人を想像してみても、およそこの要素を満たしているのではないかと思います。

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上記の表は、縦軸が収入・横軸が協調性となっており、協調性の低い人ほど収入が高いことが覗えます。つまり"収入に関しては"ですが、良い人ほど損をする傾向があると言えるのです。


性格の良い人ほど、苦い思いをする社会。完全にそうとは言えませんが、それを示唆する情報はあるようです。

良い人が損をしないために、その性格を捨てて自身の立場や利益を守ること最優先すべきだとは言いませんが、彼らが損をし続けるのもおかしな話です。だからこそ性格の微調整が必要だと思うのです。

性格の良い人が自身のアイデンティティを保ちつつ、性格の悪い人から搾取されないための最低限の防衛術を手に入れる。次回はそのエッセンスとなるものについて、考えていきたいと思います。

本日はここまで。それでは素敵な週末を!

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