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Vol.7 上手く思考をするために、まず「認識」が必要である。

1.認識がないとどうなるか?
例えば、仕事である人がなんらかの理由で怒られたとして、頭の中ではこんなふうに考えているのではないでしょうか?

「ああしておけばミスしなかったのに」
「このミスは私に非がないんじゃないか?」
「いちいち怒ってくる上司が悪い?」
「そんな風に考えたらまた同じミスをするかも」
「じゃあどうするればいいんだ?」

というように、思考しても一向に出口を見つけられず、グルグルと同じような思考が周回し続けます。

2.認識は思考の基盤を造る
では「認識」を使って、思考を整理していきましょう。

まず認識すべきは、「何が起こったか?」ということです。つまり事実を認識するのです。

先程の例で言うなれば、「ある人がAという行動をした。それに対して上司が感情的に指摘した」といったところです。

この段階では、どちらが悪いか?とか、良識的なことや一般常識は一度置いておいておきます。
ただ何が起こったかのみに着目し、純粋な事実だけを見てください。

これが事実の認識です。

個人の考えや主観は絶対性がありません。

ある人にとっては楽しいことであっても、ある人にとっては苦しいことかもしれません。
日本では良いとされる行いは、ある国では悪い行いかもしれません。

だからこそ、自分自身の経験則的な良識に頼っても、どちらが悪いかを考えても、結論が出ないのです。

しかし、「起こったこと」は揺らぎようがありません。主観にも価値観にも左右されません。絶対的です。

だからこそ、この揺らぎようのないことを思考のスタート地点とする。そこから確実だと言えることを一つずつ展開する。

これが思考のコツなのです。

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