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会社の先輩は僕に興味深々みたい

今日も僕は仕事に追われていて
休憩に行くタイミングを逃していた。

○:はぁ……お腹減ったなぁ
でも、休憩してたら終わらないし頑張ろう!

?:山下君、休憩行った?

○:谷口先輩……
僕は仕事が遅いので休憩時間を削らないと
終業時間に終らないので……

愛:よしっ!山下君、一緒にランチ行くよ!

○:イヤ……僕の事は気にせず谷口先輩は
休憩に行って下さい!

愛:ダ~メ!山下君は最近休憩せずに
仕事してるでしょ?

○:まぁ他の人に迷惑かけたくないので
こうしないといけないんです……

愛:これは先輩命令だから絶対なの!

○:分かりました……その代わり残業します。

愛:残業もダメで~す!

○:それじゃ仕事が終らないんです……

愛:何日も残業してるの知ってるから
山下君はちょっと頑張り過ぎかなぁ

○:僕は要領が悪いので……
それに人に頼れない性格なんです。

愛:私は○○君の教育係だから
頼ってくれたら嬉しいんだけどなぁ

○:どうして谷口先輩は僕なんかに
ここまで優しくしてくれるんですか?

愛:そんなの○○君は私にとって
大切な後輩だからだよ~
(ホントはキミが好きなんだけどなぁ)

○:ありがとうございます……グスッ

愛:ちょ、ちょ、ちょっと何で泣くの~

○:ご、ごめんなさい……
誰かに大切にされるのが初めてだったので

愛:そうなんだ……
○○君は私にとって必要な人だから

○:僕はこの会社に居ても良いんですかね……

愛:山下君はね私が頑張る為には必要です!

○:僕には何もできないですよ?

愛:山下君は居るだけで私の癒しなの!

○:僕は人を癒せるような人じゃないですけど

愛:そんな事ないよ……カッコよくて誰よりも
がんばり屋さんで見てるだけで癒しなの。

○:な、なんか恥ずかしいです…///

愛:何言わせるの…/// もうっ!
早くランチ行くよ

○:は、はい!


~ランチ中~



愛:山下君に聞きたい事があるんだけど……

○:なんですか?

愛:山下君はさ……彼女とか……好きな人とか
居たりするのかなぁって……

○:彼女はいません
好きな人は……います……

愛:ふ、ふ~ん彼女はいないんだ~
(第一関門は突破かな?)

○:まぁ僕の片想いなんですけどね……

愛:その好きな人はさ……どんな人なの?

○:こんな僕にいつも優しくて尊敬できる
可愛らしくて素敵な人です……

愛:その人とはどこで出会ったの?

○: 会社で最初に話しかけてくれた人です

愛:同じ会社かぁ~誰だろうなぁ~

○: ……
(谷口先輩の事なんだけど気付いてないよな)

愛:う~ん……あっ!もしかして優

○:えっ……どうしてそう思うんですか?

愛:優ってさ優しいし、可愛らしくて
よく新人さんに話しかけてるからさぁ……

○:まぁ村井先輩も優しいけど違います……

愛:え~じゃあ誰なんだ~

○:ほら、早く食べて仕事に戻りましょ

愛:山下君は今夜は予定ある?

○:予定ですか……仕事ぐらいですかね……

愛:さっきも言ったけど残業はダメで~す

○:仕事終らせないと部長に怒られるので……

愛:じゃあさ……手伝うからさ……
夜も一緒にご飯行かない?

○:いやいや……申し訳ないから
自分の仕事は自分でやりますので……

愛:私が一緒に行きたいから誘ってるの!
(ちょっと強引すぎたかなぁ?)

○:僕なんかと一緒に居ても
面白くないですよ?

愛:そんな事ないし……山下君の好きな人……
気になるからもっと聞きたいんだもん!

○: ……分かりました……一緒に行きます

愛:じゃあ定時で帰れるように
先輩である私を頼る事……分かった?

○: ……はい。


~終業後の食事会~


愛:さて、今度こそ山下君の好きな人を
教えてもらうからね!

○:お昼に言ったじゃないですか……

愛:あれだけじゃヒントが足りないよ~

○:う~んヒントですか?
そうですねぇ……明るい人ですね

愛:まだ分かんないや……

○:あとはたまにご飯に連れて行ってくれて
些細な変化にも気付いてくれる人です。

愛:山下君て誰とご飯行った事あるの?

○:村井先輩、村山先輩、同期の遠藤さん
あと谷口先輩ですけど……

愛:ふむふむ……お昼の時に優は違ったから
美羽か理子ちゃんてことかな?

○: ………

愛:美羽は可愛らしいってよりは
カッコいい感じだと思うから~

○: ……

愛:そうなると理子ちゃんだ!

○:遠藤さんも村山先輩も違います……

愛:じゃあ いないじゃん!

○:谷口先輩は自分だと思わないんですか?

愛:わ、私はダル絡みするから違うかなぁって
(私だったら嬉しいとは思ってるけど)

○:僕の好きな人は……谷口先輩ですよ……

愛:えっ……わ、私なの?……
(え~私達両想いだったの)

○: ……はい
僕の異変に気付いて1番に話しかけてくれて
いつの間にか好きになってました……

愛:や、山下君はどうしたいの?

○:このままの関係は嫌ですかね……

愛:じゃ、じゃあさ……な、何か言うことが
あ、あるんじゃないかなぁ?

○:た、谷口先輩……のことが好きです……
こんな僕で良かったらお付き合いして下さい

愛: ……はい
よろしくお願いします。

○:よ、良かった~

愛:これからは愛季って呼んでくれる?

○:む、無理ですよ~…///

愛:じゃあ付き合うのやめよっかなぁ……

○:わ、分かりました……
ふ、2人の時だけなら…///

愛:じゃあ呼んでみて?

○:あ、愛季さん…///

愛:さんはいらないけどまぁ追々って事で
よろしくね○○!




end




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