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川崎にある「天空の家」
柿生(川崎市麻生区)から新百合ヶ丘に歩く途中で、いつも気になる家。
たぶん、ここを通る人が、必ず一度は足を止めて見るだろう。
でも、人様の家だから、話題にするのはよそうと思っていた。
だが、先日、新百合ヶ丘タイムズというタウン情報紙が話題にしていた。
新百合ヶ丘駅と柿生駅の間の「保健施設つくしの里」の近くに
— 新百合ヶ丘タイムズ (@shinyuritimes) September 17, 2022
思わず見上げて下からみてしまい、
浮いているようにも感じてしまう家があります。
(動画もあります)https://t.co/4XwaSZ66Pn
だから、まあ書いてもいいかな、と思うのである。
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私は「天空の家」と呼んでいる(写真1)。
川崎のマチュピチュというか、お城の天守閣みたいな家だな、と思う。さぞ眺めがいいのではないか。
と、みんな考えると思う。
そして、次に考えるのは、
「どうやって行くのだろう?」
ではなかろうか。見る限り、この家に上る階段やエレベーター、坂道のようなものが見当たらないのだ。
それがいつも疑問だった。
先日、少し時間に余裕があったので、この「天空の家」の秘密を知ろうと思った。
この家に行くにはどうすればいいのか。実際に歩いて行ってみようと思ったのだ。
この周囲をしばらく歩いて行くと、いろいろ発見があったのだが、それはプライバシーにかかわるので書かないとして、とにかく上に登っていけそうな坂道を発見した(写真2)。
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私はそれを延々と登って行った。
空気が薄くなり、下界がどんどん遠くなるのを感じる。
どのくらい歩いただろうか。
ついに「天空の家」の正面らしき場所に達した。
そこからの眺めは以下のような感じである(写真3)。
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やはり、いい見晴らしであった。
しかし、ふと、二度と下界に戻れないのではという不安に駆られ、急いで坂道を下った。
日常から少しはみ出した場所に行っただけで、異界に紛れ込んだようであった。
また私は天空の家にたどり着けるのかどうか、自信がない。