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川崎にある「天空の家」

柿生(川崎市麻生区)から新百合ヶ丘に歩く途中で、いつも気になる家。

たぶん、ここを通る人が、必ず一度は足を止めて見るだろう。

でも、人様の家だから、話題にするのはよそうと思っていた。

だが、先日、新百合ヶ丘タイムズというタウン情報紙が話題にしていた。


だから、まあ書いてもいいかな、と思うのである。

写真1


私は「天空の家」と呼んでいる(写真1)。

川崎のマチュピチュというか、お城の天守閣みたいな家だな、と思う。さぞ眺めがいいのではないか。

と、みんな考えると思う。

そして、次に考えるのは、

「どうやって行くのだろう?」

ではなかろうか。見る限り、この家に上る階段やエレベーター、坂道のようなものが見当たらないのだ。

それがいつも疑問だった。


先日、少し時間に余裕があったので、この「天空の家」の秘密を知ろうと思った。

この家に行くにはどうすればいいのか。実際に歩いて行ってみようと思ったのだ。

この周囲をしばらく歩いて行くと、いろいろ発見があったのだが、それはプライバシーにかかわるので書かないとして、とにかく上に登っていけそうな坂道を発見した(写真2)。

写真2


私はそれを延々と登って行った。

空気が薄くなり、下界がどんどん遠くなるのを感じる。

どのくらい歩いただろうか。

ついに「天空の家」の正面らしき場所に達した。

そこからの眺めは以下のような感じである(写真3)。

写真3


やはり、いい見晴らしであった。

しかし、ふと、二度と下界に戻れないのではという不安に駆られ、急いで坂道を下った。

日常から少しはみ出した場所に行っただけで、異界に紛れ込んだようであった。

また私は天空の家にたどり着けるのかどうか、自信がない。





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