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猪口孝さん大丈夫? 夜の文京区火災
夜中にふと目が覚めてXを見ると、文京区で火災のニュース。
猪口孝・邦子夫妻の自宅マンションだという。
猪口邦子・参院議員は連絡が取れているが、同居する猪口孝さん(東大名誉教授)と娘さんの安否が不明だ。
猪口邦子議員宅で火災、現場から2人の遺体発見 夫と娘か 東京ドーム近くの現場騒然
(産経 2024/11/28 01:25)
たまたま数日前、「お金があったら住みたい街」ランキングで、文京区が第1位に選ばれていたのを見た。
文京区に住む有名なおしどり夫婦、エリート夫婦に突然悲劇が襲ったわけだ。
出火の原因ふくめ、気になって眠れなくなった。
ニュース的には猪口邦子さんの扱いが大きいかもしれないが、私の世代は政治学者の猪口孝さんにいろいろ影響を受けた。
ちょうど冷戦の末期から冷戦後の移行期に、国際政治の基本的な見方を説いてくれた人だ。
素人の私の理解だから間違っているかもしれないが、民主主義国どうしは戦争しないというカント的命題を実証的に検証して、実際に戦争が減っていること、しかし経済格差など別の課題が増えていることなど、ポスト冷戦期の視点の転換を求めていた。
「アジア・バロメーター」のような研究も有名だ。アジアの中で、日本や、とくに中国は、「アジア」意識がないことを示した。
猪口邦子さんは、上智大時代の猪口孝さんの教え子だったはずだ。
小泉政権で、(実質的に初代の)少子化担当大臣だった頃の印象が強い。
二人とも、頼もしい「現実派」で、学者的な誠実さがあった。
まさに理想のカップルに映っていただけに、突然の悲劇に言葉もない。
<参考>