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「大新聞は五輪スポンサー」報道、と高橋洋一

「五輪スポンサーに雁首揃える大新聞6社に「開催に賛成なのか」直撃してみたら・・・」という週刊ポストの記事は、久々に痛快な記事だった。

「雁首揃える」といった憎々しい表現も、いかにも週刊誌的で芳しい。

新聞記者は、自社が払ったオリンピック協賛金、何十億だかが、中止になった場合はどうなるのか、開催と中止で自社の損益はどう変わるのか、といったことを経営陣に取材すべきだろう。

ここでの週刊ポストはカッコいいが、では週刊ポストは、愛知リコール偽造問題で、高須クリニックを批判できるのか。

小学館は女性セブンはじめ、女性誌の広告の半分は美容整形がらみだろう。高須克弥は大スポンサーであるばかりか、たしか週刊ポストでも連載を持たせて高須をヨイショしていた。西原理恵子の高須ヨイショ漫画も小学館から出しているのだから、共犯者のようなものである。

そう言ったところで、このポストの記事の価値を貶めたいわけではない。罪なき者はいないというこの世の真理をイエス・キリストとともに説きたいだけである。

新聞社も会社であるのに、「超会社」みたいな顔をしているのが良くない。一方、新聞には美容整形の広告は載らないから、新聞は高須をいくらでも批判できる(西原理恵子の本を出している新聞社を除いて)。それぞれ役割分担で頑張ってもらいたいと思う。

新聞がらみで、もう一つ。私はYOUTUBEで高橋洋一チャンネルを見ているが、昨日の番組で、「新聞社は活動家がやっている」という「真実」をバラしていた。

これは、心当たりがある新聞社が「殺し」にかかるな、と思ったら、案の定、一部新聞は高橋洋一批判を活発化している。そしてそれを、最近ツイッターを主戦場にしている活動家まがいたちが拡散している。

朝日毎日東京のようなリベラル系新聞に活動家まがいがいるのは事実だ。こういう人たちは会社にも出てこず、会社もそれを黙認している。それはやはり間違っているから、批判されて当然だ。

しかし、そうした新聞社でも、多数はまともだし、事実を間違いなく伝えることに使命感を持っている。そういう集団は社会に有用だから、生かしておいたほうがいい。ただ、しょせんは企業にすぎないこと、活動家が中にいることは知っておいた方がいい。

高橋洋一の言うことも常に正しいわけではない。政府べったりの保守グループの中にいる。自分の言いたいことを言っているだけ、と考えるのはナイーブにすぎるだろう。

だが、頭がいいし、物言いが率直だ。こういう人は社会に有用だから言わせた方がいい。昔は、新聞社にこういう頭のいい「変人」がいたものだ。今新聞社は斜陽で、頭のいい人が入らなくなっているから、高橋のような人の意見も聞いておいた方がいい。

週刊ポストも、新聞も、高橋洋一も、それぞれ好きにやらせればいいのだ。判断するのは自分なのだから。

そして、なるべく率直な言論を歓迎すること。子供のような、あまり色々考えすぎない、遠慮なしの言論こそ望ましい(というわけで、このnote記事には、可愛らしい子供のイラストを使わせていただいた)。

その意見に反対であっても、封殺してはいけない。さまざまな率直な言論を共存させておく、ということが自由社会では重要だ。

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