94歳のジーン・ハックマン
2004年に俳優業を引退したジーン・ハックマンの近影が4月9日付「ニューヨーク・ポスト」に掲載され、アメリカで話題になっていた。
引退した人のプライベートを撮るなんて、という声はアメリカでも起こったが、まあ撮られたんだから仕方ない。
1930年1月生まれの彼は94歳。写真を見ての感想はそれぞれだろう。
あの「タフガイ」がこんなにおいぼれてーーと思う人もいるかもしれないが、多くの声は「意外に元気そうでよかった!」だったと思う。
私もそう思った。たしかに腰は少し曲がっているが、94歳で杖もつかず、しっかりひとりで歩けているだけで上出来だろう。
記事によれば、場所はニューメキシコ州のサンタフェ。ガソリンスタンドで給油して、ついでに売店に寄ったところ。
彼はサンタフェで、日系人妻、62歳のベティ・アラカワと暮らしている。アラカワはハワイ生まれで、クラシックのピアニストだったと言われるが、メディアの取材をほとんど受けないので、詳しい履歴はわからない。
2人でいるところも、最近写真に撮られていた。(こちらではジーン・ハックマンは杖をついていた)
今回の写真で、右手に持っているのはコーヒー、左手に持っているのはタバコーーと思った人も多かったが、どうもアップルパイのスナックらしい。
タバコならよかったのに。
私だって、94歳になれば、50歳でやめたタバコを再開したい。
そして、
「私にタバコをやめろと忠告した医者は、みんな私より先に死んだ」
というあのセリフを言いたい。
なお、ジーン・ハックマンは、昨年も、たぶん同じガソリンスタンドで、同じような写真を撮られている。格好もほぼ同じ。
このときは、「ウェンディーズ」のハンバーガーを食べていた。
「93歳でファストフードを食べるんだ!」と感心されていた。
いずれにせよ、94歳のジーン・ハックマンは、元気に老後をエンジョイしているようで、なによりだ。
こういうのは、老後初心者の私の励ましになる。
ちなみに、やはり俳優業を引退したジャック・ニコルソンの85歳の写真が去年話題になっていた。
こちらも、肥満しただらしない体が、引退したスターのリラックスした老後を感じさせる。
人目を気にせず、好きに生きられたら、それが理想の老後だ。