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【Netflix】「Lift/リフト」ケヴィン・ハートのオレ様映画
【概要】
Lift/リフト
2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 46分 | アクション
プロの泥棒率いる精鋭集団が挑む、究極の強奪計画。それは、上空1万2000メートルを飛ぶ旅客機に積まれた木箱の中から、5億ドル相当の金塊を盗むことだった。
出演:ケヴィン・ハート、ググ・ンバータ=ロー、ヴィンセント・ドノフリオ
(Netflix公式サイトより)
【評価】(ネタばれなし)
エンターテイメント映画としては、10点満点中、6・5点くらい。
面白くないわけじゃないんだけど、心から楽しめない要素があった。
プロデューサーも主演もケヴィン・ハート。
自分のカネで、自分が最高にカッコいい映画を撮る。
オレこそ最高にクールなBadassだぜ、というオレ様映画。
お前は大神源太か! というサンドウィッチマンのギャグを思い出した。
自分のカネなんだから、いいじゃないか、と開き直られるかもしれないけど。
トム・クルーズや、スティーブン・セガールなら許せるけど、それがケヴィン・ハートに許されるか、つー話ですよ。
それなりに楽しめる映画だから、自己満足に終わっている、とは言わない。
でも、あんた、コメディアンだろ?
コメディアンが、自己陶酔的な映画をとる、という「お笑い」なのか。これも一種のコメディなのか、とも思ったけど。
最後まで、笑えなかった。
コメディアンが、ジャン・レノや、ヴィンセント・ドノフリオや、サム・ワーシントンを、自分の引き立て役に使っていいのか、と。むしろ怒りを覚える。
コメディアンは卒業して、すっかり俳優になったということか。
コメディアンだって、北野武みたいに、シリアスな映画に出てもいい。
でも、シリアスな映画というわけでもなく、主役以外にはコメディ要素があるエンターテイメント作品だから、なんか立ち位置が微妙なんだ。
(全体として、本作はコメディ寄りのアクション映画で、暴力も性的描写も非常に控えめ、このまま地上波で流せるレベルです)
それに、アクション映画の主役なら、トム・クルーズだって、ヴァン・ディーゼルだって、もうちょっと体張ってる、と思う。
CGを使ったアクションシーンはそれなりにすばらしいけど、
ケヴィン・ハート含め、主役陣は、最後までほとんど汗ひとつかかず、服も汚さない感じ。
(まあ、コロナ中の製作だった、という点が影響してるかも、だけど)
ストーリーも、詐欺師の話ならば、もう少し「だまし」の要素がほしかった。
とにかく、主役が、トム・クルーズでも、ジョージ・クルーニーでもなく、ケヴィン・ハートであることが許せるかどうか、で評価が決まる映画だな。
(人種差別じゃありません!)