九段理江さん『Schoolgirl』

『Schoolgirl』という単行本を読みました。表題作のschoolgirlの啓蒙親父の出産に関する発言や、カウンセリングの医師の態度や言葉にもリアリティがあり、最後まで引き込まれました。私も出産してから、当たり前のように子ども第一主義になってしまい、昔の自分と全くの別人になってしまったことにずっと違和感を感じていましたが、誰かにその話をしたことはありませんでした。作品を読んだ後はそういう違和感や、母と自分、自分と娘達との関係について思いを巡らせました。「悪い音楽」もよかったです。ラップのリリックは、今日はドトールでこの本を読んでいたのですが思わず声を出して笑ってしまた。引き続きおもしろい作品を書いてほしいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!