奈良市役所で起こったセクハラ・パワハラ事件について
奈良市のある部署でセクハラ・パワハラが起こったのは去年の話なんですが、今議会の大きな論点となったのには理由があります。
まず去年の年末、奈良市は被害者女性から訴えられました。
裁判で負けた奈良市は判決を不服とし、今年の初めに高等裁判所に控訴しました。
その判決が今年の10月に出て(敗訴)、奈良市が被害者女性に50万円払うことが決定したのですが、僕たち議員はその時初めてその事件について知りました。
実はそれはおかしなことで、奈良市から裁判を行う場合、少なくとも直近の議会で報告をすることが決まっています。
つまり、今回は訴えられた時点で報告義務はない(あくまでルール上は)にしても、奈良市から控訴した後の3月議会のタイミングで報告があるべきだったのです。
それが9ヶ月遅れた今議会に、市長専決処分の承認をして下さいとあがってきているわけです。
このことに対して市長は
・わざとではなく忘れてただけ(ホンマかい?)
・部長を叱っておいた(最高責任者はあんたや!)
と、責任逃れの腑抜けた謝罪をしたもんで、議員の怒りに油をそそぐ結果になったのです。
さて、明日の裁決はどうなることやら。
議員によっては、承認しないという声も聞こえてきています。
僕の考えとしては
①承認はするべき。
これが「議会の承認を得なければ控訴できない」ルールなら、(そのルール上なら違法になるので)違法な控訴を承認すべきではないです。
が、「控訴したらすぐ報告すべき」というルールで、報告のなかったこの間が違法な状態ですから、まずは報告を受けておかしな状態を正常に戻さなければいけません。
その上で
②この間の違法状態については看過できないし、再発は絶対に許さない、という意味をこめて下記の決議案を議会に提出することにしました。
ただし、手続き論ばかりが議論されていますが、僕としては
③そもそものセクハラ・パワハラを許さないし、その事の再発防止の取り組みを求める。
ということが一番大事やと思っています。
これは理事者から報告を受けた時点から指摘しましたし、うちの会派(改革新政会)のメンバーは同じ部分に怒りを覚えてくれています。
そのことを改めて確認した上で、報告は拒否しても仕方がないので受け賜る、ということです。
後はこの決議文が、議会の意見として採択されるかどうか、ですね( ;´Д`)