ヴィンテージDoomsdayってどんなデッキ?

ヴィンテサーバーにヴィンテ記事を集めよう的な企画(のようなもの)を始めたのでいいだしっぺのボクから真っ先に記事を書いていきます。
題材は毎回恒例の愛機、Doomsday。

◎Doomsdayってどんなデッキ?
 《最後の審判》というライブラリーを好きな5枚のカードのみにするカード(墓地からも拾える)を使って勝つ。このとき組んだ5枚のライブラリーの組み方を「パイル」という。
 自分が良く組むDoomsdayの代表的なパイル例を挙げるなら《Ancestral recall》《Black lotus》《Mox sapphire》《神秘を操る者、ジェイス》《ヨーグモスの意思》。上から順番に唱えてジェイスの+能力を使えば勝ち。
 尚、このときアンリコを唱えるマナとトップのアンリコを引くカードを用意してそのまま勝てるようにしておかないと《最後の審判》を打つとライフが半分になるデメリットと残りのデッキが5枚以下という状況になるため返しのターンに死ぬ可能性が高い。

 
◎Doomsdayの特徴
 Doomsdayの特徴を一言で表すとするならば柔軟性、だと思っている。これは色んな面をさしているが例えばコンボパーツの柔軟性がとても高い。
 自分はこのデッキのコンボパーツは《暗黒の儀式》《最後の審判》《通りの悪霊》だと思っている。この三種がそろえば2ターン目に始動し、そのまま勝てるし枚数も多いため実現性も高い。
 しかしこの三枚全部なければ始動できないのかというとそうでもない。先ほども説明したように勝つためのカードは全て《最後の審判》を打った時点でそろってしまう。残りの二種は早く勝つためのカードにすぎない。
 暗黒の儀式は土地を3枚並べればまかなえるし通りの悪霊なんてデッキ内のドローソースのどれでも代替可能である。
 実質1枚コンボで状況によって一番勝ちやすいパーツを使って勝ちにいけるデッキ。コンボデッキとしてこの柔軟性はかなり魅力的だと思う。

 他にもデッキ構築の柔軟性も高いと思っている。先ほどの話にもつながるのだがコンボパーツが実質Doomsdayのみ、ということはフリースロットがものすごく多いということにもなる。基本的にはストームデッキの体をとることが多いのだけど過去みたことあるものではエスパーコントロールのフィニッシャー枠に入っているもの、感染デッキのサイドに入っているものを見たことがある。
例1:(https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/249979/show/)
例2:(https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/251133/show/)
例3:(https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/34987/show/)

 極端な例をあげたが本当に自由に組めるので例えばコントロールよりにしたり、ドローソース多めにしたり、ビックリギミック入りのハイブリットにしたりといろんな組み方ができるので環境に合わせたチューンができる柔軟なデッキではないかと思う。

◎得意な相手不得意な相手
 デッキの柔軟性が高いので極端な組み方をすれば相性差を減らせる可能性はあるが基本的には克服しにくいと思っている相手は二種類。
 一つは《不毛の大地》が多めの土地破壊カードが多いデッキ。最後の審判のマナコストがBBBであるためどうしても《Undergroud sea》を並べる状況が増えるためそこに土地破壊を差し込まれるときつい。またDoomsdayを打ったあと余剰マナが少ない状況が多いため土地を壊されたためにジェイスが出せなくて負け、ということもよく発生する。
 もう一つは《スレイベンの守護者、サリア》のようなマナ拘束が多く入ってるデッキ。最後の審判を打ったあとそのまま勝ちにいくのが基本スタイルのため1ターンに多くの呪文を唱える必要がある。そこにマナ増加系カードを出されると一気に勝ちにいけず、かといってターンを返すと最後の審判のデメリットでそのままライフをつめられて負ける。非常にこの手のカードが厳しい。
 とにかくきついのがこの二種類で、それ以外のデッキに対しては回答を持った構成に寄せることでなんとかできるという印象がある。

◎こんな人におススメしたい
 レガシーのショーテルが好きな人。
 最近レガシーを始めてわかったのですがこのデッキのプレイスタイル、ゲームスピードはレガシーのショウ&テルに近い。おそらくショーテルプレイヤーがこのデッキを使ったらごく自然に回せるようになるのではないかと思っている(パイルを覚えたら)

 パズルが好きな人。
 Doomsdayのパイルは無数にあり状況状況に応じてパイルを組む必要があるのだけど難しい状況下で勝ちパイルを見つけたときはものすごいアハ体験(死語)ができるのでお勧めしたい。

 時間が無い人
 良くも悪くも最後の審判を打ったらすぐ勝敗が付くのですぐにゲームが終わる。自分は社畜のため時間が無かったのでこの点は非常にありがたかった。
 デッキ回したいけど時間がないあなたはぜひこのデッキをご検討を。

◎パイルの考え方
 Doomsdayを組みたいけど・・・という人の9.99割の人がぶち当たる壁、それがパイルがわからないだと思う。
 考え方さえわかれば簡単なのでぜひこの機会に覚えて組んでみて欲しい。

 考え方①ジェイスを出す
勝ち方の8割くらいはジェイスなのでまずジェイスを出すことを考えます。
ジェイスは4マナなのでロータスはほぼ必須と考えてよいでしょう。つまりロータスとジェイス、あとマナが無ければサファイアや土地を積んでもいいでしょう。

 考え方②カードを2枚以上引く
 上のカードを集めるのに少なくともジェイスとロータスは必要になると思います。なので2枚以上引けるカード、アンリコ、ガッシュ、ブレストなどを積みましょう。

 考え方③必要なマナ数を計算する
 最終的にジェイスを出したいのですがそこに辿りつくまでのマナ、たとえばトップに積んだアンリコを引くドロースペルのマナや引いたアンリコのマナ、ジェイスを出すのに不足しているマナ、これらを意識して計算しましょう。
 この計算をミスるとジェイスがでなくて自殺します。

 以上の3点に気をつけてドローソース→マナソース+ジェイスの順に積めば適当にやっても大体できてると思います。また状況に応じた即興パイルも間違えにくくなるのではないかと思います。

 テンドリルを利用したパイルもあるのですがそっちは初心者向けでないので解説しません。死んで覚えてください。
 ここでは基本的なパイルについて話ましたが当然ですがパイルの幅が広がればその分勝てるゲームが増えていきます。Doomsdayにはまって勝ちたくなったら新しいパイルを色々考えていくと良いでしょう。


 ◎最後に
 このデッキはヴィンテージでこそ最大限に生きるデッキだと思っています。
 何せキーカードが最強の5枚の山札を作る、という効果です。
 マジックで一番カードプールが強いこの環境で最強の五枚を毎ゲーム組み上げていくこのデッキ、使ってみたくなりませんか?
 組みたくなった貴方、今はパワーナインが値下がりしてるチャンスタイムです。ぜひボーナスを利用して年始の福袋を買い、ヴィンテージDoomsdayを作って遊びましょう!

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