コミケ初参加した感想

1.初めに

 2024.8.11のコミックマーケット104(C104)に参加してきました。
 サークルとしての参加はもちろん、お客さんとしての参加もなかった自分が「オタクとしては一度やってみたい!」で参加を決めたわけなのですが、いろいろな体験をすることができたので、せっかくなので感想とかエピソードを綴ってみようと思います。

2.作った本とその宣伝

 コミケ体験エピソードを書く前にちょっと作った本とその宣伝をさせてください。

 MTGのヴィンテージフォーマットについて書いた同人誌です!いろんなヴィンテージプレイヤーたちに記事を寄稿してもらい、いろんなヴィンテージプレイヤーたちに挿絵を描いてもらって作った『ヴィンテージの今』を閉じ込めた本です!
 なんと200ページ超、文字数22万字オーバー。夏目漱石の「こころ」くらいの文量という気合の入り具合!
 表紙もいい感じの加工がされていて、インテリアとしてもいい感じです!
 良かったら下記ピコ通販さんのリンクからご購入お願いします!

 以上、宣伝終わり!

3.コミケまで

 まず最初の難関はエントリーだった。

 3/4の18時締切・・・!
 コミケに申し込むことは決まっていたが、まだほとんど始動してなくて、心の準備ができない状態のときにエントリーがはじまっていた。
 夏休みの宿題を後半でやるタイプだった僕はエントリー始まってからもまあ今はいいかでスルーしてしまい、申し込み〆日の前々日に友達から
「土日大阪遠征行くみたいだけどコミケ申し込み終わった?」
 とのDMが入る。
 「やばい!月曜日は仕事だし土日は遠征で家にいない!今やらなきゃ!」
って慌てて手を付けようと調べてみるが、
 「なんかよくわからない・・・」
 「Circle.msのアカウント作らなきゃ」
 「サークルカットってのが必要なの!?」
 などなどといろいろ問題が出てくる。結局
 「添削さんが遠征から帰ってくるまでにサークルカット作っておくから先に仮のサークルカットで申請だけしておいて一旦遠征に行っておいで」
 という友人(神)のお世話によりなんとか無事申し込み(&支払い)することができる。

 

申し込むためだけに急遽作った仮のサークルカット
リマインドくれた神が後で差し替えてくれたサークルカット

 普通の人は初めてのコミケのときにこんなザルな心持ちで進めようとしないだろうけど、ワイの教訓として
 ・ちゃんと申し込み期限を把握してスケジュール管理しよう
 ・サークルカット作るみたいに必要なものが出るかもしれないので
  申し込みは早めにしよう。
を得ました。みんなも気をつけようね!

 なんとかエントリーしたので、あと同人誌を作るだけ!
 寄稿者、イラストレーターの方々に記事や扉絵を発注したり、みんなで挿絵書いたりして、編集としてお手伝いいただいている眞白井エイドさんに入稿できる形にデータをまとめてもらい、入稿!
 入稿時や入稿後もまあちょっといろいろミスったところもあるけど、とりあえずは無事コミケで出すための本にめどがつきました。(ここはさらっと流せないくらい、いろいろありましたが本筋ではないので割愛します)

 では次はコミケ本番!・・・に行く前に、さすがにいろいろ持って行った方がいいものとかあるだろうから調べたり人に聞きこんでおいて書き出し。

 ・サークルチケット
 ・お品書き
 ・100均のイーゼル(お品書き立てたり、見本立てたり)
 ・金庫(もしくは代用品)
 ・おつり
 ・筆記用具
 ・テーブルクロス
 ・ガムテープ・カッターナイフ
 ・飲み物
 ・会場MAP(印刷したもの)

 という感じっぽい。

 これをメモしていろいろ準備!

 前述の眞白井エイドさんの作ってくれたお品書き。
 めちゃくちゃハイクオリティ!

 100均のイーゼル。木のやつはちょっと立てにくいので写真立てみたいなのが良い?お品書き用、見本用と二種類あった方が良いなと思いました。

 金庫・・・の代わり(笑)
 使ってみた感想としては、これで十分でした。
 おつりは500×20に3万円ばらしたくらい用意しましたが正直かなり多かったです。
 1000円×9+500×5とかでも足りそうなくらいで、皆さんちゃんときっちり細かいお金も用意されてました(むしろどっちで払った方がいいですか?みたいな人も多かったです)

 100均テーブルクロス。これもだいぶ良かった感じ。
 無地のにしましたが、クロスは全然こういういのでいいなーと。
 おしゃれにするならむしろポスターとか旗みたいなのを用意した上でサークルに掲げたかったかもしれない(笑)

 ガムテープとハサミは・・・ちょっとしか使わなかったかも?w
 ハサミは段ボール開封時、ガムテープは最後に余った本を郵送するときに使う感じでした。
 飛行機で移動する民族なのでハサミが現地調達でしたが、持って行けない/帰れないし、なくてもなんとかなるように代用のものを考えた方がよかったかもしれません。

4.コミケ当日

 朝8:00~9:30までがサークル入場とのことで、会場から30分くらいのホテルに宿を取ったのだけど、「コミケってめっちゃ並びそう」ってイメージがあったため朝7時起床→支度して朝ごはんすぐ食べて会場に向かうことに。
 ハサミは機内持ち込みできないことから、当日コンビニで買って持っていこうと考えていましたが、朝ごはん買うときに買い忘れるミス。
 そして、まあ後で買えばいいやと思ったのがひどいことになる。

 ここから会場向かうのだけどそれがま~~~~~ひどい。
 「こんなに人いる!?」みたいな混雑の中向かうことになる。

 電車→人間がもうこれ以上入らないレベルで詰め込まれる。
    もう二度と乗りたくない
 徒歩移動→スタッフの方が統制してくれてるので、人は多いけどかなり
      快適な感じ
 コンビニ→人多すぎ!!!!ハサミなんでさっき買わなかったの?って
      無限に後悔するほどの人。モノ買うってレベルじゃねえぞ!

 人口密度500パーセントの電車やコンビニを越え、よくtwitterで見る『あのピラミッド的なやつ』を目指して歩き移動タイム。

 荷物がまあまあ重いのでだんだん手が痛くなるので、ちょいちょい休みながら移動。

 人の流れに付いていけば目的地に着くだろうと流されながら行った先でスタッフさんが「アーリー入場の方はこちらに並んでください~!」とアナウンスされていた。
 自分は「サークル先に入れるからこっちに並ぶんだな!ヨシ!」とアーリー入場の待機列に並ぶ。

 ・・・しかし、ちょっと時間が経ったあと、だんだんここに並んでいて良いのか不安に感じてくる。

 (あれ?なんかスタッフでもない一般人っぽい人が横から先に進んでいる  
  ような・・)
 (周りの人で「サークル参加ならともかく一般参加でこの荷物は~」
  みたいな話してるけど、もしやこの列は一般参加の列では?)

 不安が溢れたのでTwitterで「これ合ってる?」ってツイートしたら、間違ってるっぽい指摘がいろいろ上がってきたので、慌てて列を外れて先に進む。あぶね~。

 その後はスタッフさんに道を聞きながらなんとかコミケ会場にIN。
 リストバンドを渡されてめちゃくちゃテンションが上がりました。

 スペースに行ったら自分のサークル名があるのに感動して思わずパシャリ

 段ボールいっぱいの刷りたて同人誌を見てワクワクが止まらない。

明らかに刷りすぎだったな(後悔は後で立つ)

 設営する前に、なんか見本誌?を投函しないと怒られるよみたいな話を思い出し、机にある色々を見ながら見本誌票を指定の位置に貼り、投函!
(投函の向きもあるらしい。)

 周り見てみたらMTGプレイヤーの顔見知りも数多くいたので、話しかけたい気持ちもありましたが、まず一旦そこは抑えつつ設営。

 ヴィジュアル値高~!!!
 もうこれだけでお腹いっぱいになってる。自分の本が積みあがってこれからコミケが始まるのか・・・!感がすごい。

 その後、交流のある友人が代わる代わる挨拶に来てくれたりこちらから挨拶行ったりする。

 設営後すぐに挨拶に来てくれたのが、主催イベントでヘッドジャッジとしていつもお世話になっているてすてぃんぐさん。
 「同人誌交換しましょう」と言ってくださって同人誌を交換。
 同じく大会をスポンサードしてくれている未確認スリーブさんから差し入れをいただいたり、いつもお世話になっている曳山まつりかちゃんの弟こと曳山まつりさんに行ったりといろんな方にご挨拶させていただきました。
 めちゃくちゃ嬉しい・・・楽しい・・・

てすてぃんぐさんの定型文解説
未確認スリーブさんの新作
曳山まつりかちゃんのすごいクオリティの本

 一通り知人への挨拶周りも終わり、そろそろお客さんとかも来る時間か?と思って時計を見たら・・・まだ9時くらい

 初参加で気合入れ過ぎて早く来すぎだった・・・!
 設営終わると、やることがなくなって、手持無沙汰なのにテンションだけが上がったままだ・・・!このテンションどこに持っていけばいいんだよ・・・!

 となる私。
 幸運にもお隣がはま屋さんだったので色々楽しい話を聞かせていただいたり、9時を過ぎてから来たベテランっぽいお隣のサークルさんと世間話をしながら10時半までの時間を過ごしていき・・・ついに来た時間。
 時間になった瞬間にみんな一斉に席を立って他のサークルさんに1冊ください!って回る声が上がる。
 「あーコミケってサークル同士でも、お金のやりとりは一般入場の時間が来てからなんだー」みたいなことを考えながら受け渡しをしていく。

 最初は徐々に・・・そして正午を回るくらいか、すぎるかくらいの時間までは、たくさんの人がスペースに来てくれました。

 長らくネット上で交流があった中、ついに対面がかなった人。
 お世話になっていて話したかった人。
 自分のイベントにいつも参加してくれている人。
 MTGイベント会場でいつも会う人。
 Twitter相互フォローだけどちゃんと話すのは初めての人。
 完全初対面の人。

 色んな人が来てくれましたが、この自分の創作物を、対面であいさつし、雑談し、買ってもらう。これがコミケで一番魅力的に感じました。

 「ヴィンテージやっていませんが、応援しているので買います。」
 「本買わないけど応援に来ました。これ差し入れです。」
 「これ何の本ですか?ちょっと中身見ていいですか?
  ・・・2冊ください。」

 かけていただいた言葉のどれもが、ものすごくうれしいかったです。
 ああ、コミケに来る人って「これ」を求めているのだろうなって思いました。

 前半の感じでは『これ完売するかも・・・!』なんて考えていましたが、13時くらいになったあたりで一気にスペース前で足を止める人がいなくなりました。
 自分の扱う同人誌のテーマは「MTGのヴィンテージフォーマット」
 知人の方々はともかく、さすがに初見の人が買うには重すぎるテーマ・・・これ以上はそう数はでないだろうなあ。

 全体的な客足もどんどん少なくなっていき、片付けして帰る挨拶をするサークルさんも出てきて

 (多分これ以上はあんま出なそうだし、ここらへんで切り上げた方が
  いいかなあ・・・)
 (最後までいると帰りめちゃくちゃ大変そうだしなあ・・・)
 
 と迷っていましたが、結局時間いっぱいまでやって帰ることに決めました。

 決めた理由は、お隣のサークルさんが面白い人だったのでずっと話していられたことと、帰るか迷ってるって相談したときにメリットデメリットを解説してもらったあとの一言
 「最後にアナウンス流れて、みんなで拍手してお疲れ様でしたー!ってやるのがなんかいいんですよね」
 って言葉が大きかったです。

 せっかくの初参加のコミケ、最後まで一通りを体験し、全てを見届けてから終わろうと決めました。
 通る人は入れどなかなか買ってはもらえなかったですが、それでもいろんな人が見てくれるのを嬉しく思ったり、終わり間際になってから「添削さんのところに来るために来たんですよー」って人が現れたりと、本当に最後まで言いて良かったなと思いました。

お隣さんのサークルの出展物。ガルクラの本もなぜか置いてあって、
両方の同人誌について熱弁されて買ってしまった

 アナウンスも終わり、会場全体が片付けでわちゃわちゃしている中、自分もまだ明けてない段ボールを郵送しようと窓口に行って委託先などに同人誌を送ろうと思ったところ・・・
 会場のヤマトさんは「着払い」しかない!!(まあイチイチお金のやりとりしていたら大変だと思うのでそれはそう)
 委託先に着払いで送るわけにもいかないので一旦全部地元に送ることになった・・・4000円オーバー×3。
 しかもそのあと地元から委託先に発送・・・・
 財布ダメージがきつい(泣)

5.終わりに

 そんな、いろいろと想定外なことも多かった初参加のコミケでしたが、周りのサークルさんとのお話や来ていただいた方たちとのお話は本当に本当に楽しく、ここでしかできないであろう体験がたくさんでき、またぜひ行きたい!となるようなイベントになりました!
 同人誌用意するのは大変だし、気合入れる必要があるけど、またぜひ出す側として参加したい・・・!

 同人誌作るのを手伝ってくれた皆さん、買いに来てくれた皆さん、挨拶に来ていただいたみなさん、本当にありがとうございました!
 またぜひどこかのイベントで!


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