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2023/12/16 初めての人工授精

2日前に最後の卵胞チェックを終え、初めての人工授精。

朝、夫に採精をしてもらった。
私たちは性交痛があるため、長らくセックスレス。普段は夫が致すのを私がサポートしたりして、夫婦の時間を楽しんでいる。
けれど、人工授精用の精子をいちゃいちゃしながら採取するのはなんとなく恥ずかしく、そろそろ採精の時間だな〜、というくらいに私はなんとなく洗面所に逃げたのだった。
けれど、その間に夫が済ませてくれていることはなく、正直に「ふたりでやるのはなんかちょっと気まずい」と告げ、寝室の扉を閉めて、夫にはひとりで集中して採精してもらった。

前日になんの気なしにYouTubeで「人工授精」と調べたところ、私たちとほとんど同じような妊活をしている夫婦の動画に行き着いた。(もうその方々は出産を終えている。)
そこで人工授精について、流れや料金、気持ちなどいろんなことを詳しく知ることができた。
夫にも「見ておいて〜」と頼んで、履修してもらった。
私はその何本にも渡る妊活動画を貪るようにしてみてしまったので、寝不足だったが、気持ちはスッキリして当日を迎えられていた。

夫が採取してくれた、大切な精子を持って、朝早く7:45にはクリニックの門を叩いた。
精子を遠心分離させて、重たい(良い)精子だけを残してくれる濃縮という作業があるために、精子提出から人工授精までには2時間程度かかると言われ、外で待っていてもいいと言われた。
近くには大好きなスタバがあったので、カフェタイムをするのもいいかな、と思ったが、節約のために院内で待つことにした。
昨日動画を見過ぎたせいか、最近なんだか体調が万全ではないせいか、待合で待っている間にとてつもなく眠くなってしまい、うつらうつらしながら、そのときを待った。

実際には1時間程度で精子の遠心分離は終わり、人工授精の時間となった。
度重なる経膣エコーも卵管造影検査も乗り越えていたので、細いチューブで精液を挿れる人工授精は痛いものだなんて1mmも思っていなかった。

しかし、実際にはとっても痛かった。どのくらい痛いかというと「ウッ」と顔をしかめてしまうくらいの痛み。
生理痛のような、性交痛のような重くてズーンとしているような、鋭利でキーンとしているような、なんとも言えない痛みがあった。
しかも人工授精の瞬間だけでなく、その日は1日中鈍い生理痛のような痛みが続いた。

さらに人工授精後、排卵促進のためにHCG注射という筋肉注射をした。
予告されていなかったが、動画で予習済みだったので、そんなにびっくりせずに済んだ。
しかしまぁ、筋肉注射なので、その痛いこと痛いこと、、、
ただでさえ、人工授精による下腹部痛によってHPが削られていたので、筋肉注射の痛みが堪えた。
よっぽど痛そうな反応をしてしまったのか、看護師さんに「ごめんね〜、痛かったよね〜」と声をかけられてしまい、恥ずかしかった。

こうして満身創痍で人工授精は終わった。
下腹部痛と腕の痛みは数日続いた。
けれど、これによって妊娠するのかもしれないと思えば、痛みもなんのそのである。

帰りには黄体ホルモン補充のためのルトラールと器材で傷ついている場合を想定しての抗生剤が処方された。
他にももし生理が来てしまったときのために排卵を促すクロミッドが処方された。
なるべくクロミッドを飲むことがなくて済むように、と今は祈るばかりである。

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