米国株銘柄紹介 B&Gフーズ BGS
今日は,B&Gフーズを紹介したいと思います.
https://bgfoods.com/
概要
ティッカー:BGS
業種:Consumer Defensive, Packaged Foods
インデックス:S&P600
B&Gフーズは,包装食品を扱うメーカーです.50以上のブランドを傘下に収めています.代表的なものとしては,冷凍食品のGreen Giant,ベーキングパウダーのClabber Girlがあります.創業は1889年と古いものの2004年に上場と株式公開は最近です.
ビジネスモデル
特徴的な面としては,ブランドの買収が多いところにあります.
https://bgfoods.com/about/history/acquisition-history/
2020年はショートニングのブランドであるCriscoと冷凍食品のFarmwiseを買収しています.買収したブランドの製造・販売・物流・管理インフラを統合することで改善,成長を図るビジネスモデルです.買収するブランドは既存のブランドと親和性のよいものを選ぶ傾向にあります.たとえば,2020年に買収したCriscoはショートニングのブランドですが,製菓系のClabber Girlとのシナジーが期待できます.
直近の株価と決算状況
月足:16年夏を天井に3年半程度の長期下落トレンドが続いていましたが,2020年のコロナショックを大底に30ドル近辺まで回復,その後は26ドル~30ドルのボックス圏に入っています.
日足:8月末の32ドル近辺から上昇の勢いはなくなり,ボックス相場になっています.直近では50日移動平均を割り込み,200日移動平均をレジスタンスにするかどうかといった感じ.
日本でもコロナショック後は外出を控えたり在宅する時間が長くなったため,自炊する人が増えていますが,アメリカにおいてもその傾向は変わらないようです.よって,冷凍食品や保存の効く食品の需要は高く,ちょうどB&Gフーズのブランドポートフォリオに一致していることが売上・利益の上昇に良い影響を与えています.
赤はポジティブサプライズ,青はネガティブサプライズです.18年以前は売上高もネガティブな傾向があり,長期の下落トレンドトレンドの要因となっていましたが,ここ最近は2期連続で売り上げ・EPSともにポジティブです.
財務状況
ビジネスモデル上,長期負債が多く支払利息が重くのしかかっています.一方で,配当は2020年こそ増配ストップとなりましたが.19年までは増配を続けており,配当性向100%越えが常態化していました.2020年は9月期までのEPSが1.91ドルとようやく100%割れが見えてきた感じ.
しれっと配当が年1.9ドルと書いてありますが,株価26ドルとして配当利回り7.3%.超高配当です.それにつられて買ったんですけどね(15ドルで).当時はEPSじり貧って感じでしたが,何が起こるかはわからない.
まとめ
・ブランド買収によって成長している企業
・長期負債と支払利息が多い
・配当利回りは高い
・withコロナの相場の中で伸びてきた銘柄だが,最近は足踏み気味