日本一モテない22歳男の失恋日記(第4話)

彼女の連絡先を手に入れた高揚感とともに1泊2日の合宿は幕を閉じた。

僕を合宿に誘って学科の友達には本当に感謝してる。

さて、問題はここから。どのようにデートに誘えば良いのか?

もちろん当時デートの経験なんて皆無であり、

誘い方ももちろんわからない。(今でもわからない)

自宅に到着して、僕はありったけのNAVERまとめを読み漁り、

彼女のラインのホーム画面を押した。

((とりあえず合宿お疲れ様的なことを打とうか。。))

「えみちゃん!!合宿お疲れ様!!めっちゃ楽しかったね!」

一球目は145kmの真っ直ぐを投じた。

おそらく返事は返ってくるだろう。

-30分後-

「しょうくん!こちらこそお疲れ様!合宿楽しかったよね〜!」

まあ向こうが余程の社会不適合者じゃない限り返事は返ってくるだろう

し案の定。

僕は女の子とラインできる喜びを噛みしめた。

ちなみに当時実践してたテクニックがこれ(今でもやってる。。。)

相手の返事が1時間後に来たら、こっちは1時間30分たって返す。

相手の文量に合わせる。

ほんとのモテ男はそんなこと気にせずに思ったことを自分のタイミング

で相手に返すのだろう。

モテ男はなんも考えないでも素敵な言葉が浮かぶのだろう。

左から球を転がした時に発生する摩擦と右から来た球にぶつかった後の

球の速度の計算なんかじゃなくて、

そういうテクニックの練習をしとけばよかった本当。

そんなこんなでラインは1週間ほど続いた。我ながら本当よくやった。

そして僕はそろそろデートに誘って良いのではないかと考えた。

学科の友達にも相談した。

友達のGOサインとあの花火の時の俺のこと好きなんじゃね説が

僕を後押ししてくれた。

そして恐る恐る彼女からの溜まった通知を開く。

僕は打った。

「あのさ、今度スカイツリー行かない!?行ったことないし行ってみたいんだけどどうかな??」

今考えたら初デートにスカイツリーだなんてよくやったと思う。

なかなか初デートにスカイツリー誘うって勇気いるでしょ?(え、違

う??)

デートのお誘いラインを打った僕はずっとスマホの画面に釘付け。

数分おきにスマホを確認する作業の繰り返し。

なかなかこない返事。

流石に断られたかとも思った。

4時間経過。返事こない時間記録更新。(こういう計算とかしてるのもモテない男の特徴)

するとピロンという音が鳴った。

ラインを見るとそこには

山崎店長(バイト)の文字が!

いやお前かよ。

携帯の待ち受けと睨めっこして合計約8時間後。

もう無理だなあと思ってたその時、

彼女からラインが返ってきた。

「私で良ければ是非!」

僕の頭の中でaikoのガールフレンドが再生された。




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