”演劇”を見始めた大学生の気づき
私は21歳の大学生。21にして、初めて”演劇”と呼ばれるエンターテインメントを見ることになった。
きっかけは授業で観劇レポートをかくことだった。
見たものは最後に書いておきます。
共通して気づいたこと、それは
私の想像していた演劇じゃない!!
与えられた時間に与えられたものを感じることが演劇だと思っていた。
しかし、私の見た演劇たちは、遠くから見てたら、意味のないものと言われるものだと思う。映画や音楽のようなメッセージ性はなく、答えを提示しない。
私は何にでも答えを最短で知りたいと思ってしまうくせがあり、なぜこれを作ったのか にすごく興味があった。だから、ずっと同じこと繰り返していたり、静寂が続いたりするのを見て、なにを見せられているんだ、つまらんなあと最初は飽き飽きしていた。
しかし、驚くことに、その意味のなさそうな時間、自分の内側にある狂わしさ、感じたことのない脈が出始めた。音があって、人が何かをしゃべって伝えているのに慣れていた私にとって、その意味のない時間は、今まで感じたことがない内側を感じる時間だった。気持ち悪さと、うごめく狂いが、今も飛び出しそうだった。
一体、私がその時に感じた狂いそうな脈はなんだったのか。本音をあぶりだされたのか、思い出してはいけないものを思い出したのか、分からないがこれからますます知りたいものの一つとなった。この気持ちは、危険だと分かっているのに、ついつい手を出してしまう時の感覚に近い。
客観と主観を繰り返しながら、気づけば演劇の奥にいる時、他人事では済まされない何かに追われいる。
見たリスト
①akakilike 『捌く』
②ラシッド・ウランダン『Möbius/メビウス』
③ムニ『ことばにない』前編