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僕の彼女は喋らない

僕の名前は○○、高校二年生。僕にはとっても可愛い彼女がいるんだけど……


○○: さくら。

さくら: ?

○○: 帰ろ?

さくら: ニコッ

さくら: ツンツン

○○: どした?

さくら: …///✋

○○: こういうこと?ギュッ

さくら: …///コクッ

○○: さくら顔真っ赤笑

さくら: ……///

○○: この後空いてる?

さくら: コクッ

○○: 美味しい団子屋さんがあるんだけど行く?

さくら: ブンブン

○○: さくらはみたらし団子大好きだもんな。

さくら: …///

団子屋

○○: うわ~、めっちゃ美味そう!
せっかくだから写真撮っとくか。

カシャカシャ

さくら: ジー

○○: ごめんごめん笑
じゃあ食べよっか。

○○: いただきます!

さくら: !!

○○: 美味しい?

さくら: コクッ

○○: 気に入ってくれたみたいでよかった。


帰り道

○○: さくら、また明日。👋

さくら: 👋

さくらの家

ガチャ

さくら母: さくら、おかえり。

さくら: ただいま。

さくら母: 今日も彼氏とデート?

さくら: うんっ……///

さくら母: 青春してるわね~笑

さくら: ……///

さくら母: もうすぐご飯できるから着替えてきなさい。

さくら: わかった。


さくらの部屋

さくら: はぁ…今日も○○くんと喋れなかった……

私にはある悩みがある。それは声を出せないことだ。中学生の時、声があざとくてうざいという理由でクラスの女子にいじめられていた。その時に助けてくれたのが親友のかっきー。家族とかっきーの前では普通に話せるのだが、他の人の前だとトラウマで喋れなくなってしまった。
○○くんとは高校に入ってから初めて会った。○○くんは私に明るく接してくれた。声も出せないこんな私に。
しばらくして、○○くんから告白された。どうしようか迷ったけど○○くんの優しさを信じたくなった。

さくら: ○○くんはいじめてきた子達みたいなことはしないとは分かってるけど…


翌日

??: さく、おはよー。

さくら: おはよう、かっきー

遥香: さく、何かあった?顔色悪いけど。

さくら: 実は……。

遥香: ふ~ん、なるほどねぇ~。
いっそのこと話しかけちゃえば?

さくら: え!?

遥香: だってさくは○○くんとお話ししたいんでしょ?

さくら: うん。

遥香: だったらどんどん話しかけるのみ!

さくら: そうだけど……

○○: おはよう。

遥香: ○○、おはよう。

さくら: ……/// コクッ

遥香: ほら、さくちゃん!ボソッ

ツンツン

○○: ん?どうした?

さくらは○○に一枚の紙を差し出す

遥香: 後で読んで。

○○: あ、あぁわかった。

○○: 何書いてあるんだ?

「今日の放課後私の家に来て欲しい。
 話したいことがある。 さくら」

さくらの方を見るとさくらがこっちを見ていて目があった。

○○: 👍️

さくらは顔を赤くしながらでも嬉しそうに笑った。

放課後

○○: さくら、行こっか。

さくら: コクッ

遥香: 頑張れ  ボソッ


さくらの家

○○: お邪魔しま~す。

さくら: ……。

○○: さくらの家族はまだいないのか。

さくら: 👆️

○○: 二階に行く?

さくら: コクッ


さくらの部屋

○○: 初めてさくらの部屋来た。

さくら: ……。

○○: ……それで、話したいことって?

さくら: ごめんなさい……グスッ

○○: さくら、声……。

さくら: 私、実は……。

さくらは今まで喋らなかった理由を○○に伝えた。○○はさくらの話を静かに聞いていた。

さくら: ごめんなさい…私。○○くんのことちゃんと信じてあげられてなかった グスッ

○○: さくら。

さくら: ビクッ

ギュッ

○○: 話してくれてありがとう。さくらが俺に伝えてくれたことが一番嬉しい!

さくら: ま、○○くん……。

○○: さくら、大好きだよ!

さくら: わ、私も……///

○○: 私も…何? ニヤニヤ

さくら: だ、大好き!///

○○: さくら、顔真っ赤!笑

さくら: ばか……///


fin.

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