寡黙な君の言えない秘密～ドキドキの家庭訪問～

真佑:　あ～、どうしよう……

さくら:　どうしたの？

真佑:　来週、定期テストだよ！

さくら:　真佑は勉強苦手だもんね笑

真佑:　笑い事じゃないよ！前回もやばかったんだから…

○○:　賀喜さん、田村さんってそんなに勉強できないの？ﾎﾞｿｯ

遥香:　学年で200人中190位くらいかな…

○○:　あ……

真佑:　○○くんは勉強どうなの？

さくら:　○○くんの名字って齋藤だよね？

○○:　そうだけど。

さくら:　齋藤○○っていつも学年一位に書いてなかったっけ。

○○:　まぁ、勉強は嫌いじゃないから。

真佑:　○○くん、勉強得意なの？
そしたら四人でテスト勉強しようよ！

遥香:　○○くん、どう？

○○:　いいよ。

さくら:　でも、どこでやるの？

遥香:　ここら辺カフェとか少ないもんね。

真佑:　みんなの家とかは？

さくら:　私は学校からだと遠いかな。

遥香:　私は少し狭いかも。まゆたんの家は……

真佑:　うちは親が家で仕事してるから騒げないし……

遥香・さくら・真佑:　ｼﾞｰｰｰｰ

○○:　まさかとは思うけど…僕の家？

真佑:　だって、私達の家は無理だし……

○○:　忘れてるかもだから言うけど、うちの家ヤクザだよ？

真佑:　ヤクザのお家どんな感じなのか見てみたい！

さくら:　私もちょっと気になるかも。

○○:　賀喜さん、この二人には危機感とかないの？

遥香:　私も気になるなぁ～。

○○:　はぁ～。

放課後

真佑:　ヤクザのお家🎵

さくら:　どうやって行くの？

○○:　車が迎えに来てるからそれで行く。

男:　若、お待たせいたしました。

○○:　急なお願いでごめんね。

男:　いえ、問題ありません。

○○:　ほら、乗って。

○○は助手席に乗り、他の三人は後部座席に乗った。

真佑:　ここからどんくらいかかるの？

○○:　10分位かな。

さくら:　結構近いんだね。

○○:　あの高校選んだ一番の理由はそれだから。

10分後

○○:　着いたよ。

さくら・遥香:　……。

真佑:　家おっきい！

○○:　行くよ。

男達:　若、お疲れ様です!!!!

○○:　ただいま。

真佑:　いかにもヤクザって感じだねﾎﾞｿｯ

さくら:　うん……。

○○:　心配しなくても手出してこないように釘指しといたから大丈夫だよ。

ｶﾞﾁｬ

○○:　ただいま。

遥香・さくら・真佑:　お邪魔します……

龍三:　帰ったか。後ろのお三方は？

○○:　高校の友達。今からテスト勉強するから。

龍三:　そうか。おい。

男:　お呼びでしょうか。

龍三:　広い部屋に案内しろ。

男:　かしこまりました。

○○:　この人についていって待ってて。

さくら:　分かった。

○○:　お待たせ。

遥香:　じゃあやろっか。

さくら:　勉強できるのは○○くんとかっきーだね。

真佑:　じゃあ二人に教えてもらおう！

遥香:　○○くんの得意科目は？

○○:　自分は理系科目かな。

遥香:　私は文系科目の方が出来るからそっちやるね。

○○:　分かった。

さくら:　○○くん、ここ教えて欲しいんだけど。

○○:　ここはね～

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18:30

○○:　結構集中してたね。

さくら:　真佑は1時間前から寝てたけど笑

真佑:　うぅ、起こしてくれてもよかったのに……

遥香:　あまりに気持ち良さそうに寝てたからつい笑

？？:　ただいま。

○○:　飛鳥姉、おかえり。

飛鳥:　○○、ただいま。あれ、お友達？

○○:　うん、さっきまで勉強してたの。

飛鳥:　ふーん。

真佑:　○○くんのお姉ちゃんめっちゃかわいい‼️

飛鳥:　ありがと。

○○:　澄ました顔してるけど内心めっちゃ喜んでるから笑

飛鳥:　あ？

○○:　なんでもないです…。

さくら:　ふふ、仲良いんだね。

飛鳥:　てか、三人は良いのかい？ヤクザの家になんか居て。

遥香:　大丈夫です。以前不良に絡まれてた時に○○くんが助けてくれたんです。

飛鳥:　へぇ～、○○が笑

○○:　……。

飛鳥:　○○と仲良くしてくれよ。

真佑:　もちろんです‼️

遥香・さくら:　もちろんです。

○○:　そろそろ家に帰るか。
うちの者に送らせるから帰る準備しといて。

遥香:　分かった。

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一週間後

真佑:　テスト終わったーー‼️

さくら:　前回よりも出来た気がする。特に理系科目。

真佑:　私も‼️

○○:　実際テスト返ってこないと分からないけどね。

遥香:　もうすぐ夏休みが始まるね。

○○:　もう、そんな時期か。

真佑:　またたくさん遊ぼ！

さくら:　そうだね。

遥香:　○○くんはいつも夏休みとかって何やってたの？

○○:　特に何もやらないかな。ヤクザはアメリカとかには行けないし入れ墨入ってたら海にも入れない。

真佑:　そうなんだ。

さくら:　てことは、○○くんは入れ墨あるの？

○○:　背中にね。

真佑:　○○くん。

○○:　やだよ。

真佑:　まだ何も言ってないじゃん！

○○:　どうせ見せろとか言うんでしょ。

真佑:　せっかくだったら見たいじゃん。

○○:　機会があればね。

真佑:　ぶぅ～。

さくら:　じゃあ○○くんはプールとか海は入れないのか。

○○:　無人島に行けば海には入れるんだけどね。

遥香:　島持ってるの！？

○○:　まぁね。

真佑:　無人島行きたい！

○○:　親に話してみるよ。

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飛鳥📱:　？？1、？？2、○○夏休みは無人島に行くらしいよ。

？？1📱:　分かりました。ありがとうございます、飛鳥さん。

？？2:　○○のことメロメロにしてやるんだから‼️

飛鳥:　おい！○○は飛鳥ちゃんのだぞ！