潜在看護師(ニート)の私が美容クリニックの開業に携わるまでの話。【YuNi】
こんにちは!ぴーなっつです。
現役の美容看護師の方へ、キャリアや働き方に関するインタビューを定期的に実施しています。
そして、その内容をnoteでみなさんに共有していくのは今回が初。
そんな第一回目のインタビューに協力してくれたのは、Twitterでも医療脱毛に関する情報発信に取り組まれている美容看護師の【YuNi】さんです。
インタビュー形式でお聞きしたYuNiさんの現在に至るまでのキャリア形成について前後編に分けてご紹介してまして、今回は後半です。
前半はこちら。
前半では、看護師になったきっかけのエピソードや、美容看護師へのキャリアチェンジした動機についてなどの話をしました。
後半は、美容看護師としてのキャリアの途中にいわゆる「潜在看護師、且つニート」という期間を乗り越えて、新規の美容クリニックからオファーを受け開業に携わるまでに至った経緯などの話です。
YuNiさんが「選ばれる看護師」になるために心掛けてきた美容看護師としての「こだわり」や、それによる「やりがい」がこれから美容看護師を目指す求職者さんの参考になりそうです。
それではどうぞ。
私が潜在看護師(ニート)になった理由
(美容看護師として最初のキャリアとなる大手美容皮膚科に在職中、「もっといろんな機械を扱えるようになりたい」という想いから東京に拠点を移し、しばらくして次の職場(単院美容皮膚科)に転職をする・・・というところまでが前回の内容。)
転職した先(単院美容皮膚科)が、とりあえず色々汚いクリックだったんです。
「単純に不潔」っていうのと、医療者じゃない人がレーザーしたり、「いい成分だよ」っていてイオン導入するんだけどだたのアスコルビン酸の粉溶かしただけとか色々と杜撰だったってところと、院長の気分の起伏が激しくて急に怒り出すとか。
(このような運営体制に価値観の相違を感じて早期退職。)
次は長く働けるクリニックに絶対務めようと思って、急いでどっかに就職するとかやめようと思ったんですよ。
自分の「もらいたいお給料(の額)」があったりとか「休みたい日数」があったりとか、色々条件があるじゃないですか、みなさん。
(自分も希望の)条件にあってるクリニックでちゃんと働きたいって思ったんで、それが見つかるまではバイトでも生きていけるし、美容は好きだから美容のバイトで働いて、スキルも付けながらゆっくりしよう、みたいな感じでした。
だったんですけど、そうしてるうちにコロナの時期に入って、バイトを切るわけですよ。なのでバイトもなくなっちゃったからニートしてました。
「選ばれる看護師」になろうと決意
ニート期間に、「こういう状況になっても切られない人材(クリニックが欲しい人材)になるためには?」みたいなこと考え始めたんです。
これから年齢も重ねていくし、生き残るためにはどうしたらいいか、と。
やっぱり、価値のある看護師ってお客さんがついてくれたりとか、施術のことも医学のこととして理解してたり、知識のある看護師だったり、クリニックとしてはそういう人がいて欲しいんじゃないかな?と思ったんですね。自分の中で。
それで、そのあたりから(知識のアウトプットのために)Twitterを始めました。
●YuNiさんのTwitter
「医療脱毛に関する知識」の情報発信に取り組んでいる。
脱毛看護師としてのキャリア
脱毛を選んだ理由は、正直ないです。
コロナで仕事がない中で募集してたのが脱毛のクリニックだったのでそうなりました。生活のことを考えると正社員で働かないとキツいと。
なので、言い方悪いですけどそのときは「仕方なく※」みたいな気持ちだったんですけど、とりあえず「正社員として働きましょう」と。
(前提として)脱毛は好きなんですよ。元々。でも、絶対に脱毛クリニックに入らないといけない理由とか「入りたい!」というマインドではなかったです。
でも、実際入職して「脱毛はやっぱり楽しい」と思いました。
ここで脱毛クリニックに入職したことをきっかけに「日本で1番脱毛に詳しいナースになる」と決めました。
美容クリニックからのオファー
今のクリニックの先生からTwitterのDMがきました。
最初は施工前の段階で、図面を見ながら「看護師の導線どう?」とか「部屋の広さどう?」とかっていうような話をZOOMでやってました。
(そんなやりとりを進めているうちに)「今の条件よりお給料落とさないから、うちに来てくれないか?」と言っていただけたので、新しい経験も積めるしと思って今のところに転職したんですよ。
美容看護師としての"こだわり"
何事も医学的な根拠を調べた上でやるところですかね。
適当なことは言いたくなくて、正しいことをお伝えしていきたいので、そういう(考え方の)ベースは強みかな、と思ってます。
(「選ばれる看護師」になるためには)「自分がこれまでに教えてもらったことが本当に正しいのか?」とか、疑いを持てってことではないですけど、自分で更に勉強をしてって、それが正しいのかどうかていう「情報の取捨選択」をするといいと思います。
クリニックにはクリニックの事情があるのは仕方ないと思うし、売り上げが上がらないとお給料が払えないとか事業継続できないって事情はもちろんわかってるので、その上での「落とし所」をちゃんと自分で見つけるために、いろんなところから情報収集をしてもらえたら、価値のある人材になれるんじゃないかと思います。
一番は医学書ベースですね。
最初に私が初めて美容クリニックに入職したときって、全然美容系の医学書とか少なくて自分で勉強することができなかったんですけど、勤めてる間にどんどん出てきて、ここ1、2年で本当にすごいたくさん出てるので、そういうところは網羅的に勉強するようにしてます。
あとは機械業者さんと関わることがクリニックにいると多いので、エンジニアの方の考え方だったりとか、どう言うふうにやってるのか?とか話すこともありますし、よく勉強されてる先生も業界にたくさんいるので、そう言う先生に教えを乞うとか。そういう感じです。
勉強で大切なのはアウトプット
以下、「どうやって勉強してますか?」という匿名質問に対する過去のYuNiさんの回答を引用。
美容看護師としての"やりがい"
自分がやった施術で、そのときのパワーだったり設定を考えると思うんですけど、考えて施術した後にしっかり患者さんに効果が出たとき、やっぱり楽しいです。
それはメニューに限らず全部そうですね。
もちろん、患者さんから「よくなりましたよ」って結果を共有してもらえるのもちろんありますし、自分で考えてやったことで成果が出たときにやりがいを感じます。
今後の目標
手伝っている(現在勤めている)クリニックが立ち上がったばっかりなので、運営を軌道に乗せられるように形を作っていくのが課題ですし、頑張っていきたいです。
あと、今年(2022年)の終わり〜来年にかけてもう一件別で地方のクリニックの立ち上げに関わる予定※なので、今やっている経験をそこに活かしていけるように、再現性のある形で落とし込みたいと思ってます。
※元々先に後者の案件が決まっていて、クレストスキンクリニックさんの方は後からオファーをいただいた流れ。「その時期になったら予定通り開業のお手伝いに専念してOK」という院長との合意のもと、現在はクレストスキンクリニックさんに所属してる。
ぴーなっつの感想
以上、YuNiさんに美容看護師として現在に至るまでのお話でした。
お聞きして思ったのは「価値観の軸」仕事選びの基準にしていながらも、臨機応変にそのときの状況に対処してきた結果が今なのかな、ということ。
過去のnoteで「計画的偶発性」についてお話ししたことがありますけど、
というのがあって「偶然起きること」によってキャリアは形成されるということなんですけど、YuNiさんの場合もまさに「選ばれる看護師になろう」という決意と行動がチャンスを引き寄せたのかな、と思いました。
これから美容看護師を目指すみなさんも「将来なんてどうなるかわからないから」と言って何もしないのではなく、むしろどうなるかわからないからこそ偶発性に対応できるための努力を今からしてみてもいいんじゃないでしょうか。
以上です。それではまた!
クレストスキンクリニックがグランドオープン。
YuNiさんが現在働いている「クレストスキンクリニック」さんは今月(2022年4月1日)にオープンしたばかりで、現在オープニング記念のキャンペーンをやってるみたいです。
来院時に問診票の紹介者欄へ『YuNiのツイッター』と記載すると割引適応となり、オープン割引と併用すれば合計3万円OFFで施術が受けられるそうです。オープン直後は予約も取りやすく狙い目なので、船橋へ通える方はこの機会によかったらどうぞ。
キャリアのご相談を受け付けてます。
ぴーなっつへのキャリアサポートのご相談も随時受け付けてます。(月10名まで)美容看護師のキャリアについてお悩みを相談してみたい方や、具体的に求人案件を知りたい方などは公式LINEアカウント、またはTwitterのDMにてご相談ください。