亥の森(三生神社)のこと
田園風景にこんもりした場所がある、それが「亥の森(三生(みぶ)神社)」。
地域のひとは「いのもりさん」と呼ぶ。
神域には祠がぽつんと佇む。
この森は紀伊国一宮「伊太祁曽(いたきそ)神社」の旧社地であり、今も10月に同神社の神事が執り行われる。
夏、この地に足を踏み入れることはできない。
というのも、草ボーボーで入口が塞がれてしまうためである。
さらに、このあたりの農家に話しを伺うと、「亥の森」周辺は昔からマムシの巣窟であり、むやみに近づかない方がいい。とアのドバイス。
「亥の森」は田んぼのど真ん中に位置し、周囲には農業用水路が通っているのだが、この水路にはドジョウやクロメダカがいるらしい。また、毎年数匹のホタルが飛ぶそうだ。
県庁所在地である和歌山市でありながらも、豊かな生態系が守られていることに驚く。