スクーティーの品質保証
こんにちは、スクーティー代表のかけやといいます。
私は2012年にベトナムに渡り、以降、100以上のオフショア開発プロジェクトに様々な立場で関わってきました。
その経験から、今後オフショア開発を検討されている皆様に、オフショア開発時のポイントをお伝えしたいと思います。
本記事では、オフショア開発で鬼門と言われる品質管理に関して、弊社ではどのような活動を行っているかを記載します。
品質管理の方法
Scuti テスター チームは、プロジェクトのライフサイクルに早い段階から関与し、「早期テスト」の原則でその使命を遂行し、品質リスクの軽減や顧客のコストの最適化を行う際に大きな力を発揮しています。
テストは、プロジェクトに適用される品質保証システム (ISO 9001: 2015) の条件および基準と組み合わせて、ISTQB によって開始されたプロセスの運用に基づいています。
Scutiのプロジェクトは、主にアジャイル・スクラム プロセスに従って運営されています。
ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質管理の一般的なプロセス
初期の段階からプロジェクトに参加するため、各テスターは次のようにテストプロセスの全段階を経る必要があります。
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要件分析
Scuti では、テスターの考え方が、製品の品質をより完璧にさせるための非常に重要な要素であることを認識しています。
「必要なケースをまだ分析していない場合、背後にあるプロセス全体で間違いや欠点が生じる」と考えています。
テスターにとって分析的思考の重要性を認識し、分析スキルを適用してシステム思考の力を発揮することができる人々を育成し、訓練しています。
ISTQB では、等価分割、境界分割、デシジョンテーブル、因果関係グラフ、分類ツリー、ペアワイズ テスト、状態遷移、ユース ケース テストなどの仕様ベースの手法、または構造ベースの手法などのテスト手法を適用します。
ステートメントテスト、分岐テスト、条件テストなどの操作をカバーするホワイトボックス テスト、または エラー予測技術、探索的テスト、エラー分類などの技術を駆使し、豊富な経験 を持つ Scuti テスターチームが活躍しています。
さらに、要件分析のデフォルト出力としてマインドマップを描画することにより、左脳 (ロジック)、右脳 (アート) という脳の 2 つの部位を最適化することもテスト担当者に推奨しています。
また、5W1H、ブレーンストーミング、ディベート、垂直アプローチ、斜めアプローチなどの分析手法を最適化するために、上記のような思考分析法を仕事に適用するようメンバーに指導しています。
単体テスト・結合テスト
アジャイルスクラムモデルをプロジェクト開発に適用すると、テストのゴールも、作業の周期性を満たすように分割されています。
単体テスト:
モックアップ開発に適用されるインターフェーステスト
サーバー開発のためのAPI テスト・データベーステストおよびパフォーマンス テスト
各ビルドの準備状況を確認するためのスモークテスト
モックアップとサーバーのペアリングに適用される機能テスト
結合テスト
システムテスト
品質レベルの評価
独立した第三者機関によって公開された指標を適用すると、品質基準はより説得力のあるものになります。 Scutiも同様です。私たちは情報処理推進機構 (IPA) が推奨する品質基準に準拠し、これを基盤として業務を行っています。
Scuti QA チームは、初期段階でのリスクを防ぐために、プロジェクトで継続的な品質測定と評価を行います。
QAチームメンバーのスキル
QA チームのメンバーは、高い品質要件に対応できるように、次のようなテストの知識とスキルを十分に備えています。
テストスキル (Web テスト、アプリ テスト、Web アプリ テストなど)
API/データベーステスト
性能試験
テストツールを使用した品質の担保
自動化テスト
認定資格
QA チームメンバーの 100% が ISTQB コースを受講しており、そのうち 80% の QA チームメンバーがすべてのレベルで ISTQBの 証明書を取得しています。
QA チームメンバーは 英語を使用することができ、日本語に関しては半数を超えるスタッフが初級から中級の読み書きを行うことができます(N3相当)。
経験
開発に長年携わってきた私たちは、会社の6つのコアバリュー精神に従って、Scutiがもたらすサービスの質によって顧客との信頼構築および強化に大いに役立っていると誇りに思っています。
コアバリューには以下が含まれます:
強い起業家精神で常に挑戦する
自分で学び、自分で機会を作る
誠実で謙虚であること
あきらめない
オープンで隠さない
自発的に他のメンバーと協力する
最後に
今後も、オフショア開発を検討しているけどどのように始めたらいいか悩まれているような方や企業向けに、オフショア開発に関する情報を発信していこうと思います。
この記事は私が経営する株式会社スクーティーのコーポレートブログの下記記事を焼き直したものです。
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