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禅定寺の秘仏、期間限定展示

今年の春、雲南市の歴史的な奈良時代起源の寺、禅定寺を訪れた。
山々の稜線を望むことができる境内。長い歴史の中で、各時代の様々な人々が同じようにこの景色を目にしたと思う。

禅定寺の拝殿
晴れた日にはずっと向こうの山まで丸見え


そしてこの寺には秘仏がある。秘仏というだけあって、この時は見ることはできなかった。数年前に1体、県内の博物館で展示されたと聞いたけど、知ったのは後日。私には拝見できる機会があるのだろうか。。。と思っていたら、突然のその機会が訪れた。

2024年9月18日から11月18日まで、出雲歴史博物館の常設展の中の一部スペースで公開されると知ったからだ。

しかも公開されるのは秘仏が5体。1体でも満足なのに、、と博物館に入って一直線に、目的スペースまで突き抜けた。

木造の仏像の制作年は10世紀の平安時代。左右が観音菩薩像。右が観音、左が勢至。
真ん中の「木造阿弥陀如来像」。どこか笑みを含む、穏やかなお顔。

その正面にはさらに独特の世界を持つ2体が展示されていた。

守護神、天部。平安時代の10世紀制作。


さらに異彩を放つ、今回初公開の不動明王立像。制作は平安時代後期12世紀。


この仏像たちが、あのお寺を守っていたのだなぁと改めて歴史ロマンを感じる。
じっくりと直接拝見しながら、その迫力と当時の人の面影を感じることができた。

開催は11月18日まで。
ミニ企画「禅定寺の仏像」

(補足:noteで上手くもう少しアップのお顔を載せられなかったので、IGに載せる予定)

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