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朝鮮鐘のある場所へ

安来市の雲樹寺にある朝鮮鐘を観に行った。

日本には中世期に朝鮮半島から日本に渡った朝鮮鐘が、11ヶ所だけ残っていて、この鐘も貴重な鐘の一つだそうだ。
島根にはそんな朝鮮鐘がもう一つ、雲南市にあるが、こちらは今は一般では見られない。(まめなか旅 第3号では資料からイラストを再現。興味がある方はそちらをご覧ください…お手に取る機会があれば幸いです。)

さて、雲樹寺の奥様から興味深い話を聞いた。
朝鮮鐘に似せて後世の日本人(だと思う)が作った和鐘が境内にあるそうだ。それを比べると、明らかにこの朝鮮の昔のものの方が優れていて、かつての職人の技が素晴らしいことがわかると。

雲樹寺の朝鮮鐘はこれ。

精巧な美しい雲樹寺の朝鮮鐘
天女が踊る
楽器を奏でる2人の天女がこの鐘のシンボル

この鐘の本当に美しくて細やかな装飾に惚れ惚れ。


一方で、奥様が言われていた和鐘。
その名は「広瀬 宇波の和鐘」。

訪れた時は大きな果物の間に発見


装飾は頑張っているけど、朝鮮のそれとは全く違う

確かに、その装飾の精巧さの違いは一目瞭然。
昔も優れた職人が存在し、今と同じようにその素晴らしい技術が影響を与えているんだなぁと思った。

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