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【初心者向けミリタリー】装甲戦闘車両の歴史あらかると/AFV003【BMP-2】
(全1,111文字)
皆さんこんにちは。
毎週木曜日は、かけうどんの趣味の軍事・ミリタリーに関連する記事を投稿する日にしています。
この『AFVあらかると』シリーズでは、世界各国の歴代の装甲戦闘車を”単品”で取り上げてみたいと思います。
今回は、旧ソ連製歩兵戦闘車『BMP-2』について書きたいと思います。
過去のミリタリー関連記事はこちらのマガジンにまとめています。
【BMP-2/歩兵戦闘車】
1.概要
1966年に採用され、世界で初めて歩兵戦闘車と言うカテゴリーを生み出した旧ソ連軍のBMP-1でしたが、先進的すぎたが故、問題も多く抱えていました。
【BMP-1の問題点】
★73mm砲の命中性能が低い。射撃距離500mを超えると命中率が著しく低下。
★ATM(対戦車ミサイル)の使い勝手が悪い。砲塔上部のレールへのミサイル装着時、車外作業を必要とし、乗員に損耗が発生するリスク大。ミサイルが初期型の有線誘導方式だったため、命中させるには射撃手の腕が必要だった。
1970年代、これら問題点を踏まえてBMP-1は改良されます。
【改修ポイント】
★73mm砲⇒30mm機関砲へ換装
★ATMを新型9M113/AT-5に換装
1972年から1974年の間、試作車5タイプつくられ、1980年にその中の1車種がBMP-2として正式採用されます。
2.構造機能
(1)カタログデータ
(数値的にBMP-1と大差がないため割愛)
(2)構造
車体設計、駆動系、エンジンなどはBMP-1と全く同じではないですが、よく似たもの。ただし、防護力向上のため重量が増加し、一時期水上浮航機能はオミットされてました。すぐに水上浮航能力を再付与したところを見ると、ヨーロッパの戦場環境から、水陸両用能力が不可欠だったことが伺えます。
3.運用例
1978年勃発したアフガニスタン侵攻に投入。BMP-1に比べて砲の俯角を高い角度でとれたBMP-2は、山岳での対ゲリラ戦に活躍したようです。
ただ、基本的な車体の設計はBMP-1と変わらなかったので、車内スペースがとても狭く、歩兵のほとんどが車体後方の屋根の上に馬乗り状態だったようで、『装甲化された歩兵部隊』とはまだ遠かったようです。
4.最後に…
十数年かけてBMP-1から2へと改修した訳ですが、後のBMP-3が登場するまでは、歩兵が装甲車の『中に乗り込む』のではなく、『上に乗る』状態が長く続いたようですね。
(BMP-3は次回別記事にする予定です。)
毎度のことながら、なにしろ素人が書いている記事です。諸所分かりにくいところもあるかと思いますがどうかご容赦ください。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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