【仕事】優れたリーダーの育成には○○が欠かせない
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皆様おはようございます。
今日から、毎週水曜日に投稿していた仕事関連の記事を月曜日の朝に変更しました。引き続き、かけうどんのお仕事マガジンの記事をよろしくおねがいします。
今日は、優れたリーダーを生み出す仕組みの一部について書いてみようと思います。
過去の仕事記事はこちらにまとめております。
優れたリーダーは○○が作り出す?
結論:部下/フォロワー
ここで言うフォロワーとは、仕事上の関係から直接影響力を持つ相手、自己の管理下にある部下などを示しますので、SNSの用語のフォロワーとは異なります。
最初に定義が曖昧な言葉を少し補足しておきます。
1.リーダーシップの概念
○リーダーシップとマネジメントは全くの別物とする考え方が多くある
○両スキルの一部は重複すると言ってる人も多くいる
○リーダーにはマネジャーとしてのスキルが不可欠と言う人もいる
○優れたリーダーはマネジャー能力も備えていると考える人もいる
リーダーシップ論者の中では、この分類について複雑多岐にわたる理論が存在し、研究者の数と同じだけの様々な考え方があります。
リーダーシップに関する研究が盛んな米国を例にあげますと、『リーダーシップ論』に関する研究は、過去多数の研究者がその体系的な整理に挑戦しつつも、『整っていない』、又は『整えることはできない』と言うのが現状であり、『決定的なものは存在しない』と言われています。
日本語には『統率』や『統率力』と言った言葉がありますが、厳密には西欧のリーダーシップ論とは異なるものと、私は個人的にとらえています。
欧米のリーダーシップ論と、日本の統率論には共通する部分や近い概念はありますが、どちらも経緯をたどると論語などにたどり着きます。
どちらも、『戦場』で最も必要とされることから、軍人が書いた本や、軍隊の教育で使われている手法などが民間用にリファインされて導入されていることが多いのも似ています。
2.リーダー育成に欠かせないもの
結論:優れたリーダーの育成には、部下/フォロワーの存在が欠かせない。
(『リーダーシップの本質/ジョン・ウィリアム・ガードナー』(米国リーダーシップ論研究者))
どうしても、リーダーシップのことを分析したり考察しようとすると、リーダーそのものの人間性や個人的な特性に対してフォーカスが強まり、リーダーとなる人間について、『必要な資質は何か?』といった疑問・質問が必ずと言って良いほど数多く並べられます。
【リーダーに必要なスキルの要素】
★判断力
★問題解決能力
★遠くを見通す観察眼
そして、決まってこう書いてあることが多い。
★リーダーシップに必要な資質は後天的教育訓練で習得可能
★リーダーシップとは生まれながらにして持っているものではない、誰でも適切な教育と訓練を受けることで習得可能
決して間違ってはいませんが、東洋的思考からいえば、日本では幼年期に四経五書を読み、人間が本来生まれながらにして持ちあわせている力を開花させることに重きを置いた人材育成が古来は習わしとして存在してもいました。(「どっちやねん?」ってなりますよね)
まとめますと、人格形成段階において、個々が持っている長所を早い段階で目覚めさせることが大事と言う考え方。
人をまとめ導く立場になる人間にとって必要なスキルは、ある程度、教育訓練で身に付くと言うことはどちらも正しいと言えます。
そして、優れたリーダーシップを発揮できる人物の誕生に欠かせない要素の一つにあるのが、率いられる側の人間であるフォロワーになります。
3.考慮すべき事項
2024年現在の社会環境は、数十年前に比べらとあらゆる点で異なる要素だらけです。
特に、ITテクノロジーの進化で情報伝達手段が飛躍的な進化を遂げ、短時間にやりとりできる情報量が膨大になっています。
なので、既存のすべての研究要素を現代社会に適応することは難しい。
人が本来持って生まれた特性など、普遍的要素は今も昔も変わらない部分がありますから、そう言った意味では参考になる考え方も多数あるのでは無いかと考えられます。
4.結論・まとめ
生まれながらにして、どんなに優れた資質を持っている人がいても、頑張って勉強や経験を積んで指導的立場に立つことができた人がいても、下につく人々によって、リーダーは育てられ、形作られることに変わりはありません。
あくまでも、わたし個人の考えですのでご了承ください。
組織を率いるリーダーを頑張って育てようとしても、その下につくフォロワーがガタガタでは本末転倒でもあります。
優秀な人間を連れてきて、役職に指定して「給料を払うからガンバレ!」だけでは立派なリーダーなんて育ちません。
組織やチーム全体が、自分の役割をしっかり自覚して、組織やチーム内で決められたことを、みんながよく守れること。同僚の失敗やミスをつついて攻撃するのではなく、互いの弱点を補いあっていけるチームであること。
リーダーのけん引力だけに依存した組織の中では、リーダーは育たないとも言い替えれると思います。
言うは易しですが、こういった組織やチームの気風が、優れたリーダーを育成する『土壌』にもなるのかなと思います。
優れたリーダーを生み出すのは、役職・給料などの処遇や、マニュアルではありません。
上級者はそれらを腹にとどめ、現場の指揮にあたるチームリーダー育成を指導する必要があるとも思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。