【投資】株式市場と言う戦場をゆく(第15話)
株式市場と言う戦場を
ノソノソと牛のように歩いている
かけうどんです
今日は私の失敗した経験を書きます
初心者の生の失敗経験ですので
読んで参考にしてくだい!
ではなく
読んで笑って頂ければと思います(笑)
(合計5,555文字)
【重要/注意事項】
○ 投資は全て自己責任で行う
○ ネットや本に書かれていること
他人の意見を鵜呑みにしない
必ず自分の頭で考えて自分で判断する
以上をご理解頂ける方に限り、続きをご覧ください。
投資での損失につきましては当方は一切責任を持ちません。
今回は長いので、最初に結論だけ述べます。
大きく2点です。
<結論>
〇 ルールに従い損切りすること
〇 無意味なエントリーはしない
細かいことは以下の通りです。
【N社株のエントリーに失敗した件】
1.エントリー翌日に株価が大暴落
2.ロスカット値を大幅にオーバー
3.「もうさがらないだろう」
4.敵の力を思い知る
5.意地になり再エントリー
6.教訓事項
(1)ルールに従い損切りする
(2)同じ銘柄に拘泥しない
7.最後に
★ おまけコーナー
1.エントリー翌日に株価が大暴落
○ N社7百数十円×100株でエントリー
あまり固有銘柄のことは書きたくない(書くべきではない)と思っているので、一応、N社とさせてください。
○ 上昇トレンドと判断し購入決心
私はエントリーはランダムエントリーにかなう手法は今のところ思いつきませんので、特殊な手法は何一つ取り入れていません。移動平均線やボリンジャーバンド等の一般的な指標が示すサインをもとに、上昇トレンドにあると判断したものを購入することにしています。
初心者のうちは順張りでいいかな?と思ってのことですが、毎日100~150社程度の銘柄の終値は集計してとっていて、その中から判断しています。今回のA社は株価が下落した後に上昇に転じ、移動平均線のクロス、ボリンジャーバンドの形状、その他、いくつかのサインを基にエントリー条件に合致したと判断したので購入すると判断しました。
○ 予想に反し大幅な値下がり
最初は綺麗な曲線を描いていた値動きでしたが、突然形が崩れ出し、株価は急落しました。私は基本的に日中は仕事に集中したいので、市場を一切見ません。
取引は基本的に夜間取引を活用しています。なので、エントリー注文を出した日の夕方はちょっとドキドキしますね(笑)
その日は、期待していたN社でしたが、一挙にロスカットに設定している値段近くまで急落していました。
2.ロスカット値を大幅にオーバー
○ 損切りを保留
私の損切り設定値は●%(ここは公開できません。ごめんなさい。)にしているのですが、その日の下落は一挙にロスカット値近くに急落していました。本来はここで逆指値を入れ、翌日自動的に損切り注文が出るようにしておくのですが、できればN社の株は長期保有をしたかったため、購入後の損切りのための注文を入れていませんでした。
○ 損切りをしなかった結果
次の日も株価は下落し、ロスカット値を大幅にオーバー。この会社は絶対に上がるはず!と根拠のない希望的観測と、その会社に対する愛着(笑)が判断を曇らせた悪い例です。ここで私は自分がルールに従っていないのに気付き、ちょっと遅かったのですが、ためらわず損切り注文を成り行きで入れました。株式投資デビュー当時は、損切りでも損をしたくない(日本語がおかしいですがw)ので、1円でも高い値段で…と思っていて、結局損切り注文の成約ができない取引がいくつかあったので、最近では損切りの注文は必ず成り行き注文で入れるようにしています。
3.「もうさがらないだろう」
○ ロスカット翌日、株価は反発し暴騰
成り行き注文の値段で損切りの取引はすぐに成約したのですが、株価は無情にもその後暴騰してゆきました。ロスカットしない、できない、と仰る方の大半(今回の場合は私も含めてですが)は、このように、損切り後の急反転を見せられてアホらしくなったからなのかな?とも思いますが、ロスカット後の急騰の割合と、ロスカットしなかった場合のさらなる含み損の拡大、どちらを優先すべきなのか?と聞かれたら、間違いなくロスカットを優先すべきだと思い知りました。
○ 「もうさがらないだろう」と再エントリー
ここでまた私は判断を誤ります。これだけ痛めつけられたんだから、そろそろ優しくしてくれるはず…と何にも根拠のない希望的観測と、N社への愛着からエントリーを諦めませんでした(笑)株価は急騰後の利確が落ち着きだしていて、板は買勢力の注文が多い!結局自分のルールのいくつかを破って懲りずに再エントリーしてしまいます。
○ タラレバは敵だ
この時点で最初にエントリーした時の値段で手放していなければ、100円以上(1万円以上)の利幅があったわけですが、タラレバは後の祭り。株の基本は安く買って高く売る(空売りは逆)でしかありません。過去の市場推移は分析する上で貴重なデータですが、成功しなかったトレードが無かったことにはならないと言うのを思い知ります。ここで、頭と尻尾はくれてやれの名言も思い出しました。市場の天井と底なんて、後にならないと分からないのに、初心者である私はそこにばかり目が行っていた。トレンド変換を確実に見極め、将来を予測するのではなく、流れに乗るようなトレードができなければならないことに気付きます。
4.敵の力を思い知る
○ 指値をどこにするか迷いつつ板の中央よりに入れる
この時はかなり慎重に吟味し、ルールを何度も見直し、いたって「普通通り」の指値注文をしました。株価の変動次第での注文未成約が嫌だったので、板のやや中央寄りに入れました。その日は、やっと買いたかったN社の株がいい条件で、しかもこれから上がっていく時に買えるんだ!とワクワクしていました。帰宅してPCを開くと「未成約」になっている???
チャートを開くと、その日の最初の注文で大手金融機関(?)の大口の買い注文が入っていて、株価が予想以上の高値で取引がスタートしており、私が入れた指値はかなり下の金額だったため、買うことができませんでした。
出来高の棒グラフが急にゴン!と上がっていて、取引の履歴を見ても敵の力は歴然としています。
「ええい!連邦の新型MSはバケモノかっ!」
…今まで何度も見てきたチャートですが、いざ、自分が一番買いたかった銘柄の会社だっただけにとても切ない思いです。しかし、こんなことでめげていても時間は戻ってきません。次のことを考えるだけです。
○ 株価急騰後、反落
その日の株価は大口の注文からスタートし、昼前後まで上がり続けたあと、利益確定でどんどん下がっていったようです。私はデイトレーダーではないので、基本的に市場が止まった状態の数字を見ながら分析し、トレードの判断をしています。
余談になりますが…
平日に休みの時があって、リアルタイムに市場が動いているのを何度か見たこともありますが、基本的に取引時間外に「数字が止まった画面」を見ながら考えています。あくまでも株式投資は本業ではなく、仕事に集中し、仕事で生計をたてている以上は、株式投資に心を持っていかれないようにするための自分なりの考えでもあります。同じ職場の人でも株式をやっている人はいますし、彼らが日中に画面を見ていたり、取引をしていたとしても、私のこのスタイルは変わらないと思います。
5.意地になり再エントリー
○ どうしても欲しかったN社株、高値つかみは覚悟で再エントリー
大口の高値寄り付き注文で潰されてしまったエントリーですが、めげずに再エントリーしました。やや高掴みであるのは承知の上でしたが、今度はうまくいって、指値で入れました。ですが、このように同じ会社にこだわって、貴重な資金と、何よりも時間をつぎ込むのは良くないと言うことが後になってわかりました。
○ 今度は入れたが、終値はまたも一撃で損切近辺の値に急落…
午前中順調に上がっていった株価でしたが、またも午後になり反発。ロスカット値まで下がってしまいました。それが原稿を書いている2日前の、3月24日(金)です。
ここでまた、長期保有するつもりで買ったのだから…と損切りを保留するのか、いやいや、ルール通りに損切りしようとするのか、金曜の夜に何度も悩んだ結果、判断することを保留(笑)そして日曜日の夜に至ります(笑)
結論は明白で、今この記事を書いていて確信に変わりましたが、ルール通りにトレードすることを続けなければならないということです。
noteやってみて良かったなと思った瞬間でもあります(笑)
6.教訓事項
(1)ルールを守り損切りする
○ 最初に自分が設定している損切りの値を守っていない時点でそのトレードは負けである。
○ 損切り後に株価が急騰しても、「よくあること」であり、気にするべきではない。
○ 自分が「こうなって欲しくはない」と言う相場を市場は自分に見せてくるものだ。
○ ルール通りのトレードをすることで余計な感情を排除できる。
○ ルールは自分を守る為のもの。
○ 損切りは投資で勝つためのもの。
○ 損切りを「しない」「できない」は自ら負けに行くようなもの。
似たような言い回しや文章はいろんな株式投資の本に書いてあると思いますが、実際にトレードを自分でやってみて、これらは自分の言葉になりました。去年から延べ100冊以上(*)の投資本を読んだ計算になりますが、どの本にも共通して「損切りしろ」と書いてある意味がよくわかります。
(*延べ冊数につき、実際に購入した本は約数十冊程度かと思われます。)
身近にいる人で、株式投資を5年以上続けている先輩がいらっしゃるのですが、その方は「俺のスタイルは損切りしないトレードだ」と胸を張って言われます。なぜですか?と聞くと、ばつがわるそうに「…だって、エントリーしてもすぐに売らなきゃいけなくなって、めんどくさいし、手数料とかもったいないし、ほっとけば株価は必ずもとに戻るから問題ないんだよ…現に自分は5年以上、市場で生き残っているから。これはこれで正解なんだ。」
おおよその投資本とは違う投資信念をもってトレードされていますが、私はそれもまた数多くある考えの中の一つであるんだなと思いました。無謀なトレードで市場から撤退させられる人もいる中で、少なくとも5年以上は資産を増やしはできていなくても、失くしもしていないのですから。
でも、私は目的をもって投資をしようと決意し、勉強し、実践しているので、損切りはしようと思うし、より意味のある損切りができるように勉強を続けていきたいと考えています。
(2)同じ銘柄に拘泥しない
○ 再エントリーはよほどのことが無い限りはしない。
○ 再エントリー時は、最初のエントリーよりも慎重に行う。
○ 再エントリーしようと考えている時は、
ルールに従っていなかったり
判断が甘くなってしまっている場合が多い。
○ どうしてもその会社にエントリーする必要は、
実は存在しない。
○ それは直感的な思い込みである場合が多い。
株主優待券や配当金を目的とした投資であれば、そもそも買い時かそうでないかは関係ないのかも知れません。自分の場合は、トレードで収益を上げることを目的にしているので、買う条件に合致すれば買う、売る条件になったら売るのルールを守らなければ今回のようなことになるのを身をもって思い知りました。今回のこのトレードが無ければ、その資金と時間は他の収益が得られたかも知れないトレードに回せた可能性がありました。一日に百数十社の株価を毎日チェックし、集計して統計を出しているのに、なぜその会社に拘ったのか。
どうしてもその会社の株が買いたかったから(笑)
それは自分のルールにもないし、全く意味のないトレードだったと後悔していますが、とても良い勉強になったと思います。
おそらく、これからは同一銘柄への近い周期でのエントリーはかなり慎重にすることになるとは思いますが、今回の経験を生かしたトレードができるように気を付けたいと思います。
7.最後に
失敗を経験しなければ成功はありません。
かの電球の発明で有名な、GE社を創設したトーマスエジソンは、失敗を失敗とは思わない。それは成功に近づいたと言うことだ。みたいな格言を残したとありました。私が好きな本の「金持ち父さん、貧乏父さん」にも、多くの失敗をし、そこから何を学ぶかが大事だ。とあります。
数多く存在する投資格言の全てを暗記できてはいませんし、ひとつひとつを自分の経験に照らし合わせて説明することは、今はまだできませんが、こうして勉強したことを実践の中で学んでいくことが、最終的にゴールに近づくことだと信じて続けていきたいと思っています。
★ おまけコーナー
まもなくリーマンショック以来の大きな金融危機が訪れると言う噂が一部で聞かれます。
(リーマンショック)
2008年9月、米国の大手投資銀行であるリーマンブラザーズの破綻に端を発した金融危機でした。日本への経済的な影響も多大であり、当時1万2千円台だった日経平均株価が、約1ヶ月で¥6,994円にまで暴落し、約1年間で上場企業を含む1万5千の会社が倒産したと言われています。
これから世の中の経済はどうなるのか?
そんなことを考えたところで、自分一人の力で簡単に世界の大きな流れを変えることなんてできません。一番大事なことは、周りの意見に流されず、自分自身の考えや価値観をしっかりと持つこと。状況に応じた適切な行動をとることだと思います。
そのためには勉強と経験が必要だと思います。
いつもより長い記事を、最後まで読んで頂いてありがとうございました。