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【ちょこっとミリタリー】ゼロ戦って何でゼロ戦って言うの?

(全1,111文字)
おはようございます
毎週木曜日は
かけうどんの趣味の軍事記事です

ジブリアニメ『風立ちぬ』にも出てくる
第二次世界大戦当時
日本が開発した世界最強の戦闘機
『零式艦上戦闘機』の名前の由来についてです

ゼロ戦の名前の由来

ミリタリー好きな方には、ほぼ常識のお話かも知れませんが…。

日本が西暦を採用したのは戦後に入ってからのこと。

それまでは初代神武天皇即位の年を元年とした『皇紀』というこよみが使われていました。(皇紀元年は紀元前660年頃です)

第二次世界大戦以前の日本軍の飛行機は、その皇紀の下2桁をとって名称にする決まりになっていました。

なので、ゼロ戦が採用された【1940年=皇紀2600年】ということから、正式名称が『零式艦上戦闘機』となり『ゼロ戦』となったそうです。

ゼロ戦がどんな戦闘機だったのか?は、web上に無数の解説紹介記事が存在していますので、あえてそこは細かく書きません。

特徴など

当時はまだジェットエンジンが無く、飛行機はプロペラを回して推進力を得るものばかりでした。

大戦末期にドイツがジェットエンジンの開発と実用化に成功し、メッサーシュミットなどがジェット戦闘機を実用化しますが、それまではほぼレシプロ機が主流の時代でした。

(ちなみに、ドイツのジェットエンジン開発成功の裏側には、日本の超高温にも耐えられる高度なセラミック技術があったからとも言われていますが、そこは本記事の趣旨から外れるので割愛)

細かい数字は省略しますが、ゼロ戦が諸外国の戦闘機に比較して、特に長けていたポイントは以下の通り。

○優れた運動性能
空中での格闘戦ドッグファイトはほぼ無敵、数多くのエースパイロットが誕生しました。

戦後米国パイロットにインタビューしたら、『敵で一番嫌だった相手は?』⇒『ゼロに決まってんべ!』と言う人が多かったらしい。
(それだけ厄介な敵だったということ)

○航続距離が超長距離
あまりクローズアップされませんが、諸外国の同種戦闘機に比較すると、航続距離がべらぼうに長かった。運用面で長距離爆撃機の掩護を含めた使い方を想定していたからかも知れません。

最後に…

日本では西暦が採用されてからは独自の暦があったことは忘れ去られつつあります。

中学生の頃『ゼロ戦燃ゆ』という小説を読んで、大戦末期にゼロ戦が劣勢になったのは、敵戦闘機との性能差ではなく(それもあったかもですが)、VT信管の存在が大きかったというのを知って震えた記憶があります。

米国は開戦前から既に次世代の戦場環境を予想して画期的な対応策を考えていたんですね…。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

(写真:広島県の大和ミュージアムで撮影)

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