【初心者向けミリタリー】世界初の本格的なジェットエンジンをつんだ飛行機は戦闘機だった話
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皆さんこんにちは。
毎週木曜日の昼は、かけうどんの趣味の初心者向けミリタリー記事の時間です。
今日は『飛行機の歴史』について、少し軍事的な切り口で触れてみたいと思います。
当たり前ですが、海外旅行は飛行機に乗って行かないと物凄く時間がかかりますよね。船だと何週間もかかる距離を、飛行機はその何倍も早い時間で運んでくれます。
そんな飛行機の心臓部にあたる「ジェットエンジン誕生の歴史」について、簡単に短く書いてみたいと思います。
過去の軍事記事はこちらのマガジンにまとめてあります。
ジェットエンジンの誕生
ライト兄弟が人類で初めて飛行機を飛ばしたのが1903年12月。
それから36年後の1939年8月、世界初のジェット飛行機、ハインケル・He178(ドイツ製)が飛行に成功します。
ただし、この時はまだ「少し飛んだだけ」で、従来のレシプロ飛行機より優位性が認められなかったことなどもあり、正式な採用には至っていません。
ジェットエンジンの仕組みそのものを考え出したのはイギリス人で、特許出願などの情報が公開されていたことから、世界各国の主要な航空会社は後を追って新しいエンジンの開発にとりかかります。
それは、第二次世界大戦がはじまる少し前のことでした。
レシプロエンジン、いわゆるプロペラを回して推進力を得るタイプの飛行機は、空気を切って前にすすむという仕組みのため、エンジン出力を上げまくっても物理的な限界があります。(真空状態になると推進力がなくなる)
ここで、燃料を圧縮して直接燃焼することで推進力に変えるというアイデアが出されます。ジェットエンジンの誕生です。
初期のエンジンは何かと問題も多かったのですが、第二次世界大戦末期、He178に続いて数々の試作機を研究開発していたドイツが世界で初めて本格的な量産型のジェット機を導入することになります。
そして、世界で初めて、本格的な航空機同士の戦闘に使用されたのは、1944年に試験飛行中だったメッサーシュミット・Me262が英国空軍機と交戦しました。(本機は日本にも少数が運ばれ、試験されています。)
飛行機に乗るのは、海外旅行や、国内でも少し離れた場所に行く時などに限られるかも知れませんが、世界初のジェットエンジンは戦闘機用に開発され、搭載されていたという小話でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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