【初心者向けミリタリー】拳銃の歴史あらかると/コルトM1911
(全999文字)
皆さんこんにちは。
毎週木曜日の昼、初心者向けミリタリー記事を投稿している、かけうどんです。
今回は新シリーズ『拳銃の歴史あらかると』です。
このシリーズでは、世界各国の歴代の名銃を”単品”で取り上げてみたいと思います。
記念すべき初回は、「THE自動拳銃と言えば?」と聞かれると、誰もが答えるであろう『コルトガバメント』でおなじみの『コルトM1911』について書いてみたいと思います。
【コルトM1911/米】
M1911は、銃器設計の天才として名高い、ジョン・ブローニングが設計した自動拳銃の代名詞的なオートマチックピストルです。
米コルト・ファイアーアームズ(コルト)社製の軍用拳銃なのですが、その正式採用は1911年!
なんと、今から100年以上も昔に設計された拳銃です。
1911年に米軍が制式採用してから、1985年にベレッタM9への更新が決定するまで、ゆうに70年以上も使われた名銃です。
ベレッタM9が後継装備として決定した後も、改良されたM1911が一部の特殊部隊などで使われ続けていますが、製造から100年を超えた今も使われている、拳銃界のレジェンド的な存在とも言えます。
第一次世界大戦
第二次世界大戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争…
数々の戦場で使われ続けてきたのには理由があり、とにかくタフでこわれにくく、信用性が高いこと。そして、『ストッピングパワー』が極めて高いことがその大きな理由と言われています。
使用される弾丸の45ACPは、直径11.4mmの大粒の弾丸なのですが、ジャングル内で蛮刀を振り回して突進してくる現地人兵士が、なかなか拳銃では止まらない。友軍の被害は拡大する。そんな環境での教訓から「少しでも敵の突進を有効にとめられるパワーのある銃ってないの?」との要求が生まれ、そしてこの拳銃が誕生したと言われています。
ジョン・ブローニング氏が考案した『ショートリコイル方式』とは、銃身が少し後方にスライドして上方に跳ね上がる仕組みなのですが、この機構は、後に開発される自動拳銃の殆どに採用されていることからも、M1911は名実ともに自動拳銃の始祖的な存在とも言えます。
ちなみに、『コルト・ガバメント』の愛称ですが、官給品と言う言葉の意味であるガバメント・モデルに由来しています。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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