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【初心者向けミリタリー】拳銃の歴史あらかると/S&W-M29『通称マグナム』

(全1,111文字)
皆さんこんにちは。

毎週木曜日の昼、初心者向けミリタリー記事を投稿している、かけうどんです。

このシリーズでは、世界各国の歴代の名銃を”単品”で取り上げてみたいと思います。

今回は、「世界最強の拳銃と言えば?」と聞かれると、誰もが答えるであろう『マグナム』について書いてみたいと思います。

【S&W-M29/米】

S&W/スミス・アンド・ウェッソン社製モデル29は、数多くの映画やアニメに登場する、世界最強の拳銃といわれる『マグナム』の総称でお馴染みのリボルバー(回転)式のピストルです。

『マグナム』とは銃の名称ではなく、特殊な弾丸が発射できる銃の総称としてこう呼ばれることが多かったようですね。

マグナム/Magunamと言う名称ですが、同じ口径の平均的な実包(=銃の弾丸)とくらべて、内臓している火薬量を増やしたものを言い、それらを使用する銃の名称ならびに商標でもあります。

(マグナム規格でも、ガンスミスの手作りのカスタム・カートリッジは、『ワイルドキャット』と呼ばれます。)

【.357マグナム弾】
S&W社が開発した強力な拳銃弾。当時多く普及していた38口径の弾丸に比べて、ストッピングパワーが強いだけではなく、ギャング組織に流通していたボディアーマーを貫通できる威力を持っていたとされます。この弾丸の登場によって、1930年代初期から中盤にかけて、拳銃=マグナム弾という時代が広くはじまります。

【.44マグナム弾】(又は、44 Remington Magnum)
.44Magnum(フォーティー・フォー・マグナム)は、リボルバー拳銃用につくられた、市販されている拳銃用の弾丸としては最も強力なものです。

発射時の反動が極めて大きいため、銃の取り扱い操作がむずかしいと言う難点はあるものの、北米大陸に生息するグリズリーなどの大型クマが出没する地域では護身用に欠かせないものでもあったようです。(普通の拳銃だとクマには全く効かないため。)

ふだんから大きなライフルを持ち歩くよりも、こちらのほうがより実用的ですし、護身という目的が達成できればよく、滅多に発砲する機会もありませんから、「反動が強すぎて使いにくい」と言ったことは二の次だったようです。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

過去のミリタリー関連記事はこちらのマガジンにまとめています。


【補足】2000年初頭の段階で、新しいタイプの弾が登場しており、ここで紹介しているマグナム弾は世界最強ではなくなっています。
(デザートイーグル.50AE(オートマチック)、スタームルガー・レッドホーク、.454スカール弾、.500S&W(S&W-M500)など)

(追記/文字カウント数外)
米国では、銃の所持についての手続きをきちんと踏めば、自宅に護身用の銃を保管することはできるそうです。(州ごとに決まりがきついところと、そうでないところがあるのだとか)
ただし、携行するには特別で厳重な審査や手続きなどが必要で、そこはものすごく難しいらしいです。
上記の本文だけだと、手軽に現地住民の方が持ち歩いているようにも受け取れますが、必ずしもそうではありませんので誤解の無いように補足しておきます。

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