【初心者向けミリタリー】戦車の歴史あらかると/Panzer010【PT76水陸両用軽戦車】
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皆さんおはようございます。
毎週木曜日は、かけうどんの趣味の軍事・ミリタリーに関連する記事を投稿する日にしています。
この『歴代戦車あらかると』シリーズでは、世界各国の歴代戦車を”単品”で取り上げてみたいと思います。
今回は旧ソ連製『PT76水陸両用軽戦車』について書きたいと思います。
過去のミリタリー関連記事はこちらのマガジンにまとめています。
【PT76水陸両用軽戦車】
1.概要
PT76は旧ソ連で開発され、1951年から量産が開始された水陸両用軽戦車です。
1969年まで約7千両が生産され、旧東側各国に約2千両が提供されました。
旧ソ連では水陸両用兵器の開発が積極的に行われていましたが、本車は本格的な水陸両用戦闘車両として最も完成度が高く、成功した例と言われています。
ただし、火力が登場当時やや陳腐化しており、本格的な対機甲戦闘には不向きで、あくまでも歩兵に随伴し、敵の機関銃陣地などを破壊するといった『火力支援』に任ずる運用に限定されました。
水陸両用部隊は緊急展開や強襲上陸が主な任務ですから、相対する敵も軽装甲部隊のため、これで十分といった割り切りもあったのかも知れません。
2.構造・機能など
T-34戦車の76mm砲を改良した戦車砲を搭載。
装甲は小火器に抗たん出来る程度のもの。
エンジンもT-34戦車に搭載されていたディーゼルエンジンのシリンダー数を半分の6気筒に短縮したV6エンジン(240馬力)を搭載しており、速度は整地で時速44km/h、不整地で25km/h。
同時期に登場した諸外国の軽戦闘車両に比較すると、スペック上やや遅い印象を受けるかも知れませんが、本車は足回りが非常に頑丈で、過去投入されたベトナム戦争、中東戦争、第3次印パ戦争など、いずれの戦場でも高い機動力を発揮したとされます。
3.派生型
たいへん堅牢で信頼性のある車体だったことから、本車をベースとした派生型車両が多数存在します。代表的なものでは、ZSU-23-4/自走対空機関砲、ASU-85/空挺戦車(対戦車自走砲)などがあります。
4.最後に…
余談になりますが、ロシア製の装甲歩兵戦闘車BMP-3は、このPT76水陸両用軽戦車の後継装備として開発されていたものをBMP-2の後継装備として採用した経緯があります。
毎度のことながら、なにしろ素人が書いている記事です。諸所分かりにくいところもあるかと思いますがどうかご容赦ください。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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