【初心者向けミリタリー】拳銃の歴史あらかると/『ベレッタ・モデル92』
(全999文字)
皆さんおはようございます。
毎週木曜日、初心者向けミリタリー記事を投稿している、かけうどんです。
このシリーズでは、世界各国の歴代の名銃を単品で取り上げてみたいと思います。
今回は、『映画やアニメで、最も目にする機会が多い拳銃は?』と聞かれたら、多くの人が答えるであろう『ベレッタ・モデル92』について書こうと思います。
1.概要
ベレッタ・モデル92。製造元はイタリアのベレッタ社です。
第二次世界大戦当時、様々な銃器を開発・生産していたイタリアでしたが、大戦終了後、軍や警察用に新しい火器を統一規格で作ろうと言うことになり、1951年に本モデルの前身となる、ベレッタM1951が誕生しました。
拳銃としての完成度は高く、信頼性のおけるものだったのですが、1960年代後半にさしかかった頃、性能の陳腐化を理由に後継装備の開発計画がスタートします。
そして、1975年に誕生したのが、ベレッタ・モデル92でした。
当時脅威が高まりつつあった、凶悪犯罪やテロなどを想定し、軍用のみでなく警察機関での使用も考慮してつくられたそうです。
2.誕生秘話
秘話と言えるまでの秘密の話はないのですが(笑)
本銃の設計にあたっては、米国の天才銃器設計者ジョンブローニング氏が考案した自動拳銃の仕組みや、第二次世界大戦中に旧ドイツ軍で使用されていたワルサーP38などが徹底研究されたと言われています。
既存の自動拳銃に比し珍しく上部スライドが大きくカットされ、バレル(=銃身)が露出した個性的なシルエットになっています。
機構的にワルサーP38と全く同じではないのですが、デザインに起因する共通的なメリットがあるとされ、自動的に次の弾丸が装填される自動拳銃にとって死活問題となる『装填不良が起こりにくい』と言われています。
3.最後に…
ベレッタM9の名称で正式採用している米国をはじめ、世界各国の政府機関や軍、警察などで多数使われているのみならず、ライセンス生産している国も多数存在しています。
ベレッタは、名実ともに『オートマチック・ピストルのベストセラー』とも言える、THE・オートマチック拳銃の代名詞とも言えます。
余談ですが、日本国内で、よく『ベレッタM92』と呼ばれるこの銃ですが、M92は正式な名称ではありません。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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