江戸川乱歩朗読劇 幻調乱歩3『東京ニュートロン曠野』の振り返り
「世の中には本当に素晴らしい作品がたくさんある。その中で僕たち声優は、朗読という表現を通して、それと同じ、それ以上の価値を、時間とお金をつかっていらして下さる方々に提供出来ているだろうか。」
今回、東京曠野で共演したある声優さんが、別の収録でご一緒した際に語っていらした言葉です。
朗読劇に立たせて頂く時、まずこの言葉を思い出します。会場・配信でご覧いただいた皆さま、この作品を選んで頂いて、改めて有り難うございます！
わたくし、ほたかけるはアンサンブルチームのみんなと重光大臣の姪・康子さんほかを演じさせて頂きました。
遊佐邦博さんは、冒頭で印象的だった玉音放送をご担当。この壮大な物語は、遊佐さんの一声からはじまります！本番では音響さんが少し声にエフェクトをかけて下さって、遊佐さんの声でよりリアルに、この令和の世に昭和の空気が立ち上がりました。
遊佐さんは大人気で、他のお仕事もありながらの稽古参戦だったのですが、合流初日からスッと作品の世界に入り込んでおられて。
花崎さんと岩井さんを迎えに来た男、山梨のおじいさん、花崎さん・岩井さんたちが乗っていた船の操舵手、ミズーリ艦の乗組員など細かく出番があったのですが、その1つ1つがリアリティがあって本当に素敵でした･･･！個人的ツボは歯の抜けたような声の山梨のおじいさんから怪人に豹変するシーンです。
竹内尚文さんは、陸軍参謀総長・梅津美治郎さんを熱演！実年齢よりも高い、難しい役だと思うのですが、敗戦を経た軍人が持つオーラのまとい方が素晴らしくて･･･！重光大臣や姫宮さんと相対する時のヒリヒリした空気が、舞台全体に息を呑む緊張感を生み出していて、本当に素敵でした。
劇中では竹内さんと遊佐さん or 瀬戸さんと私で「ふははは！」だったり、「ゆおーーーーん」といった効果音を担当していたのですが、私の合図の出し方をフィードバックして下さったりと有り難や。
竹内さんが所属されている少年社中さんの舞台を何度か拝見していたので、共演出来るなんてとても光栄でした～！！声優もやって欲しい！
諸星利紀さんは、片桐さんとの孤児のシケモン・イダテンペアは息ぴったりでしたね！少年を演じる軽快さはそのままに、少し俯瞰で物事をみようとする大人としての姿勢も兼ね備えていて、去年に引き続き、また共演が出来て嬉しいです！
声質が高めな分、女性チームと低音チームの間に入ってくれる存在で、アンサンブルチームの音の豊かさは彼あってこそ！ミズーリ艦の対空警戒with遊佐さんも緊張感があって好きです。
演出・脚本の細川さんの元教え子で、言葉の端々に細川さんへのリスペクトを感じたり、細川さんが諸星さんを「クマ！（諸星さんの愛称）」と呼ぶ響きには長年の関係を感じました。
片桐留奈さんも去年に引き続きの共演！最年少ながら一番の安定感の持ち主で、ここぞ！というパートは片桐さんキッカケだととても安心出来ます。
イダテンの可愛くて聡明な「えっへん！」感が可愛かった～！今回は戦争で息子を喪った歳老いた母親という実年齢より高い役に挑戦されていたのですが、稽古からどんどん深化する姿が素敵でした。
「ひゅるるるるるるるる！」という片桐さんの花火の音も！凄かったですよね！？美し過ぎて震えました。安定感故に、本番前、周りも見てくれる大らかさもあって、出番前、私のハネた髪にアイロンまでかけてくれました笑 多謝！
瀬戸千花さんは、去年の自決幼魚で共演して以降も舞台出演を重ねられて、ますます頼もしい存在に！
子猫の少女として担当した長いモノローグは、一人ひとりの心の中に眩しいシャオリンの美しさを際立たせていて素敵でした。まさに朗読劇だからこその表現！
花崎さんと岩井さんを襲う山梨のおばあさんのコテコテっぷりが大好きです笑 とても優しく気配りの出来る方で、お芝居の繊細さにもそれが現れていた気がします。お化粧品にも詳しくて、楽屋では私の知らないメイク道具なども優しく教えてくれました。
以上のアンサンブルメンバーとお送り致しました！アンサンブルチームが一番長く一緒にいたから、つい思い出文章も長く…！
他のキャストさんやスタッフさんとの思い出も色々あって、気づいたら5000文字くらいになってしまったので配信期間に間に合えば、整理して別記事or追記させて下さい。
ここまで読んで下さってありがとうございました🙌
▼配信ページ（配信終了日の21時まで購入可）
>>9/7(土)公演 配信 ◆視聴期限：24/9/27(金)23:59まで
>>9/8(日)公演 配信 ◆視聴期限：24/9/28(土)23:59まで
>>2公演セット配信 ◆視聴期限：7日公演→9/27、8日公演→9/28まで
▼パンフレット、上演台本、過去作Blu-rayなどの事後通販は9/28まで
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