エマさんのオタクの偏ったえいがさき感想

※ちょいちょい他作品下げが入るから要警戒
※一回見ただけなので記憶違いご容赦


〇エマさんがめっちゃエマさんだった

「全体的に一期の掘り下げの強調」というツイを見てものすごく納得しました。(かなしずやランジュの件についてもそうだけど後回し)
今回のエマさんは1期5話のパワーアップ版といえばその通りですね。
誰か救う対象がいて、その人の課題が解消して、エマさんの物語が完成するという構図。
果林さんが天ちゃんになっただけといえばその通りですが、1期5話のエマさんからハマった身としては1期5話の焼き直し増強版ならドツボなので大満足です。
個人的にエマさんの魅力は(公式ですらまだ定まりきれてない感じはある)
・母性(スクスタ方面)
・胆力(アニガサキ方面)

の2つの方向性に分かれてる気がしてます。
エマさんの
おっぱいがでかくて癒し効果があってママみが深くて優しい部分
というキャラ付けをスクスタが生成したのを、アニガサキスタッフが掬い上げて再構築したのが
スイスから単身やってくる大胆さと行動力を兼ね備えたアクティブに他者を救うエマさん
のキャラ付けだと思ってます。
個人的にはアニガサキの主人公エマさんがクソかっこよくて惚れてるので今回の映画はツボにドンピシャで素晴らしかったです。
というか、1期5話でこのエマさんの主人公気質に気づかず素通りしたオタクのみなさんに今回さらにわかりやすくかみ砕いてお伝えしてる印象を受けました(色眼鏡)
今回こそたくさんのオタクにこの「物語を切り開いていく主人公気質のエマさん」の魅力にお気づきいただけたんじゃないかと、エマさんオタク的には大満足です。スタッフのみなさんありがとうございます。


〇エマさんが主人公気質

エマさんの主人公気質については1期の頃から主張しているのですが、侑ちゃんとの類似性からもその点が結構はっきりしてると思います。

今回、歩夢ちゃんとエマさんが二人で出かけて天ちゃんに出会うシーンも、
三線の音に気付いてすぐさま天ちゃんに近づいていくのは歩夢ちゃんじゃなくてエマさん。
女の子見つけたらすぐ声かけるところ、侑ちゃん(主人公)とそっくりですね
逆に言えば、あの場面で歩夢ちゃんだけで天ちゃんと出会っていても両者の仲はあそこまで深まらなかったと思います。
歩夢ちゃんそんなにグイグイ行くタイプじゃないんで。
でもそれは悪いことではなく、歩夢ちゃんのヒロイン的なキャラ付けの部分をとても強調してると思います。
歩夢ちゃんというキャラが元々、あなたちゃんがいて初めて成り立つキャラとして生成された部分があると思うので、その側面がよく観察できてとてもいい表現だと思います。
今回の映画で見られたランジュと歩夢ちゃんの対比でも
1位目指してバリバリ戦いたいランジュ
・戦うことにそんなに重きを置いていない自分に戸惑う歩夢

ってところからも歩夢ちゃんのヒロイン的性格というか押しの強い感じではないのが見て取れますね。
その押しの弱さというか葛藤が、映画ラストの侑ちゃんの最後のひと押しの流れにつながりますし、
戸惑う歩夢の姿や動機に1期の例の押し倒しシーンをほんのりほうふつとしてニヨニヨするところなんでしょここは?!
知らんけど。

なので。あの場面で歩夢ちゃんとエマさんを組ませて天ちゃんに出会わせたのは大正解だと思いました。
エマさんじゃないとあそこまで天ちゃんの懐に入れてないわけです。
さすが
あの朝香果林の頑強鉄仮面を引っぺがしたコミュ強スイス人
って話なんですよ。
出会って数秒でヌルっと相手の懐に入りこみやがりますからねあのスイス人。新宿のホストもびっくりの手の早さです。エマさんマジ主人公。そこにしびれる憧れるう!
(ジョジョ全然しらない非オタですごめん)

〇エマさんとランジュ

エマさんは侑ちゃんと同じく主人公気質で女の子タラシなので、ランジュの家出(語弊)の手助けをしつつ一緒に出ていきます。(天ちゃん家に一緒に泊まる)
スクスタやアニメ2期でランジュとバトるエマさんがいたからこそこのランジュとエマが仲良くしてるシーンががまた光りますね。
なおかつこういう場面で真っ先に寄り添うのは他の誰でもなくエマさんです。
昔バトってたけど懐柔して仲良くなった女の家出のために、最近知り合ったばかりの女の宿をサクッと手配して、サクッと荷物まとめてついていくのがエマさんですね。はぁ~人タラシが。
今回天ちゃんとのエピソードでエマさんのママみを語るのはもちろんなんですが、ランジュへの気の遣い方も一番機敏だったのがエマさんだったという点をしっかり主張しておきたいです。
最終的にランジュ母娘を和解させたかすみんの活躍はもちろんですが、一人で行動しようとするランジュにスルッと寄り添ってしれっとそばにいるのがエマさんです。
そんなエマさんの醍醐味のようなエマさん、がサラッと描かれてた気がするんで2周目要チェックですね。
私事ですが、今無職なんで1800円が痛いんですけど、1800円の元は取れるどころかおつりが帰ってくるレベルのクオリティですえいがさき。おつりがさき。

〇先にかなしず

かなしずについてはアニガサキ本編であんまりやれなかった分のファンサービスかなとも思いました。そういう抜け漏れを許さず皆平等に救い尽くすみたいな精神あるのがアニガサキ。
それはそれとして。美ら海水族館での「わがまま」についての会話の部分がアニメでの二人の課題と成長の回収として素晴らしいと思います。
いうてそんなんわざわざ書かんでもみんな分かったやろワシでわかるぐらいやし。
てな話なんですが、あんまかなしずちゃんと追えてないライトな人間からの広く浅い見方を記録しておきます。

・アニガサキでの彼方しずくの課題と成長について

物語の基本は「課題→イベント→成長」です。
これがあるから物語になるし物語が面白くなるし、逆にこれがないと退屈な話になります。
で、アニガサキでの彼方しずくの課題についておさらい。
彼方→お姉ちゃんという立場を脱いでわがままを言えるように(=スクスタのエピソードのテーマ)
しずく→演じてる自分じゃない素の自分を出せるように

全然オタクじゃないんでしずくのスクスタエピソード終えてないんでスンマセンなんですが、多分しずくの課題もスクスタのをアニガサキが再利用&再構築なんだろうなと予想。
しずくガチ推し過激派さんから「そんなんじゃねえ!」と言われても言い返せないくらいには理解が浅い自覚はあるんで間違ってたら改めてスンマセン。

・かなしずの根拠づくりの上手さ

で。彼方としずくの両者の課題が
「自分の役割にとらわれすぎて素の自分が疎かにになってる」という点で共通します。
その共通点を使って水族館のシーンで会話させることで二人の絡みを違和感なく引き出します。そして「自分の勝手な思いつき」「わがまま」言えるようになった二人を見せる、ってのがうますぎて嘔吐ですね。アニガサキ脚本の真骨頂です。似たような課題を克服したもの同士の会話なのでセリフがすっと出てくるというのも自然です。
「アニメであまりやれなかったかなしずを描きたい」というのを、「アニメを通した二人の成長を描写する」という適切かつ合理的な理由をつけることで違和感なく作中に盛りこめてます。
唐突なかなしず(言い方)に「ただのファンサやなw」で終わらせない説得力を持たせてるのがもうげろウマすぎてウマ娘になっちゃうわね。
そういう作劇が喚起する必要性を根拠にかなしずやってるので
「あ~これはカプ厨のために無理やりねじ込んだな~」という嫌気が全くささないです。ホントにアレは上手かったです。
いわゆるキャラがストーリー動かしてるってやつだと思います。ストーリーにキャラが動かされてるんではなくキャラが動いたせいで見せたいものが出てくる感じ。マジでうまい。

・セリフの言葉選びの上手さと尺

あと、二人の成長後の姿を二人まとめて描くことで、二人の関係性を強化しつつ魅力的に描くだけでなく、尺の短縮にもつながっています。
ここで尺を詰めたことで余った時間で描けることが増えます。
こういう尺の節約がマジうますぎてアニガサキほんと惚れるんですよね。お見事すぎてホント溜息出ちゃう。
あの短時間の会話で二人の成長っぷりを見事に描き切ってるのがすごいんですが、
そのためには適切な場面設定とセリフの言葉選びが必要です。じゃないとあのスピード感であれほどの効力は発揮しません。
最適な場所・場面設定に最適な言葉選びだからこそ最小限の尺で最大限の効果を発揮してるわけです。
このセリフの言葉選びの上手さというか、一つのセリフに持たせる意味の多さがアニガサキの密度の高さの秘訣だと思っています。
細かい台詞選びの上手さもアニガサキの堪能してもらいたいポイントです。

〇ランジュ母のヘイト管理

ヘイト管理で定評のあるアニガサキがまたやらかしてくれたなと今回も舌を巻きました。
今回ヒール役として登場したランジュ母でしたが、やってるえげつないムーブがあの悪名高きスクスタランジュを思い出させました。(個人の感想です)
そんなんで思い出されるスクスタランジュどうなんよって話はさておき。
スクスタランジュの嫌われた部分を全部ランジュ母に押し付けてランジュを浄化するシナリオすげえなああ~とその豪腕に嘆息してたんですよ、途中までは。
ええ、途中までは。
ご覧になった皆さんならお気づきだと思いますが、途中からランジュ母の無茶苦茶はランジュの勘違いだったことが発覚します。
ここでランジュ母に集めたヘイトすら解消しちゃうわけですアニガサキ。やることがえげつねえ。
物語を面白くするにはヒール役はあったほうがいいです。
悪役・時間制限など障害がないと話を面白くするのは難しいです。
ラブライブシリーズでテンプレのように廃校や廃部の危機が訪れるのはそのせいですね。異世界や異能力モノではないただの普通の女子高生たちの物語にドラマを生むにはせいぜい廃校とかそらへんの障害しか使えないんで毎回そんな感じになるわけです。しゃーない。
話を戻すと、
今回ランジュ母は物語に動きを持たせるためのヒール役として登場しました。そして、スクスタランジュの背負った業を代わりに引き受けさせ、ランジュのキャラを浄化するという役割を果たします。(※邪推)
でも、ランジュ母はアイドルじゃないし主要キャラでもないのでヘイトの最終処分場としてはうまい選択ですよね。
そんだけでもアニガサキ脚本すげえなって話なんですが、そこからさらにそのランジュ母のヘイトすら解消してしまうわけです。
作劇の必要性からヘイトを一旦ランジュ母に集約しつつ、話の盛り上がりを作ってヘイトが必要なくなったらあっさりそれを手放しています。
ヘイトが生まれないように管理するどころか、ヘイトをあえて生み出して不要になったら捨てるというところまで自在にコントロールしてるわけです。

アニガサキ変態かよと思いました。

気持ち悪いくらいのヘイト管理能力です。ヘイト抑止能力ではなく管理能力とはこのことを言うんだと思います。
そういえば、某幻ヨハはヘイト抑止能力が高すぎて物語が平板で退屈になった例だと思うので、幻ヨハにこのヘイト管理能力があったら異世界という自由度の高い設定を生かしてもっと色々やれたんじゃないかなあ、とたった今思いましたけどしらんがな。

〇首里城復活は胸熱すぎるだろ(泣)

ランジュママが首里城復活させてましたね。あの設定はスゴイ。
沖縄のシンボル的存在であった首里城が燃えてしまったのは記憶に新しいですが、(2019年だと?!)
それを作中に登場させるために、
ライブ会場が足りてない→ライブ会場追加しよう→建設したのでSTAP細胞…じゃなかった首里城はあります!
の流れはうますぎるんですよアニガサキ!現実でもランジュママほしいですね。首里城再建お願いします。
現実になくても作れるのがアニメの強みです。ライトな建築オタク的には首里城が再建されてめちゃめちゃ胸熱でした。ありがとうアニガサキ。
あと、その会場で真っ先にパフォーマンスが中国にルーツをもつランジュというのがまた粋。
沖縄の博物館を巡って沖縄の歴史を浴びると、沖縄が日本より中国の影響の強く受けていることをとても強く感じます。そういう意味で沖縄の伝統衣装や造形は中国の影響をより濃く感じられるので中国ルーツのランジュと実に親和性が高いわけです。
そこをうまく活用してるのもすごくうまいなあと思いました。
沖縄の大陸風美術感とランジュの中国風キャラがシンデレラフィットです。シンデレラフィットって言いたかっただけですが、シンデレラフィットですね。

〇エマさんのMV

・民族でつないでるところいいわね

それで行くと、今回のエマさん曲はエマさんの持つスイスっていう民族感沖縄の民族感をうまくオマージュさせて合わせてるのがいいですよね。
(民族と民俗ってどっち使うか迷いますよね)
沖縄って舞台を生かすためにぜひ取り入れたい沖縄の民族音楽や民族衣装民族テイスト代表みたいな感じでエマさんにぶっこんでくれたのがとても解釈一致でありがたいです。
エマさんが民族衣装着るって点では哀温ともちょっとだぶつきますよね。
公開前の個人的な予想としては、
日本語ぺらぺらの日本オタクのエマさんが沖縄の民族的なものに触れてもちろん惹かれて自分の楽曲に取り入れちゃう、的な流れが来るのかと予想してたんですが、そんな陳腐でテンプレな展開を超えて沖縄の郷土風を楽曲に取り入れてきました。
さすがアニガサキです。
この素人のありきたりな想像を超えてくるのがアニガサキ脚本あるある。

・強い曲くれてありがとう

いつだってforyou!と恋するサンフラワーとゆったりめの曲が続いてたので強めの曲が来るだろうと思っていましたが、来ましたね。
沖縄民謡取り入れるであろうことも踏まえるとアップテンポ系が来るとは思っていましたが、明るいニコニコ曲でなく強くてかっこいい曲で持ってきてくれたのは本当にスタッフのみなさんに感謝です。
冒頭の「今回は全体的に1期の強調」ってのを念頭に置くと、La Bella Patriaの強化版といっても過言ではないと思います。
エマさんに軽率に強いストリングスをぶつけてくれるのがアニガサキですありがとう。
そういう点でもスクスタエマさんとアニガサキエマさんのキャラ付けの微妙な差異を感じます。
アニガサキエマさんはスクスタエマさんにくらべて全体的にイケメン要素が強調されてます。
なので、エマさんに強い曲を宛てるのはアニガサキで、スクスタエマさんはだいたいかわいらしくて優しい曲が来る印象です。
そういう意味でも今回強い曲が来たのは順当ですね。アニガサキエマさんなので。
そして、指出さんのオタクとして強調したいのは指出さんに強い曲振ってくれてありがとうの気持ちです。

歌えるんですあの人!!!!!

強い伴奏の曲来ても音圧強いんで歌えるんです指出さん!!!!!
というのを本当に声高に訴えたい。
といっても、正直あそこまでとは思ってなかったのは認めます。が、
エマさんはほわほわ系で癒しの歌声だし指出さんの声も透き通って透明感あるから伴奏かき鳴らす系の曲は合わないでしょ~
的なライトな偏見を完全にぶち破ってくれたのがファンとしてめちゃめちゃ胸アツでした。そうです、歌えるんですあの人!!!!!!!!!!!!!

優しいママみのあるキャラでイマイチ印象に残りにくいエマさん(めっちゃ言うやん)
を、今まで歯牙にもかけてなかった他推しのみなさん(めっちゃ言うやん)に、
エマさんの持つ本来のつよつよポテンシャルぶちかませるといいなあと思った次第です。信じてついてきてよかったよこの子に(何目線)

・天ちゃんがいて完成する曲

とまあエマさんのオタクなんで、ここまで天ちゃんに触れずにエマさん曲について語りましたが、この曲を語る上で天ちゃんという要素は欠かせないわけです。
La Bella Patriaが果林さんのために歌われた曲と称されるように、新曲の「Cara Tesoro」が天ちゃん(&小糸ちゃん)のための曲というのが実にエマさん
誰かを癒すもとい救うことが行動原理というか達成目標というか行動動機のエマさんなので、そのエマさんが自身の発露として歌う曲は必然的に「誰かのための曲」になってしまうというわけですね。
もうほんとエマさん。
エマさん回なのに果林さんにとられてるじゃんwwww
とか
エマさん曲なのにソロじゃなくて天ちゃんに持って行かれてるじゃんwwwww
とかいう素人は黙ってろ。
のやつですねホント。エマさんがエマさんであるためには誰か救われる対象が必要なんです。そこをほんとマジでよくわかってるのがアニガサキ。その軸をぶらさないのがアニガサキ。
そういう意味でも今回が1期5話の増強版とも感じられるわけですね。
(増強というのは追加して強化した感じじゃなくて振幅大きくして強調した感じ)

・誰ががいるタイトル

でそれを踏まえてタイトルのCara Tesoro
「親愛なる宝物」って意味になるようですが、グーグル翻訳にそのまんまかけると「親愛なるダーリン」と出ます。ムフフですね。
まあ愛称的に親しい間柄の人を呼ぶのに宝物という言葉を使うんでしょう。イタリア語のラテンのソウルを感じます。
宝物という意味ですがまあ広い意味で人物も含めた宝物、てのが天ちゃんの小糸ちゃんへの思いが感じられてエモですね。ここで
エマさんの曲なのに天ちゃんのラブソングに乗っ取られてんじゃんwwwwとかいう素人は黙ってろ。
そして、La Bella PatriaとCara Tesoroの字面での共通点ですが
・ともにイタリア語
・Patria(故郷)Tesoro(宝物)といったモノ+賛辞的なヤツ
La Bella Patriaの中にはLa Bella Famigliaという歌詞が出てきますが、そんなことからもPatriaの差す故郷が地理的なものだけでなく人的なニュアンスも持ってることが感じられます。
今回のTesoroも宝物であると同時に宝物である人的なニュアンスがあることが伺えます。
エマさんのキャラ的に人との繋がりというのが大切なキーワードです。
La Bella PatriaもCara Tesoroもいずれのタイトルも人がいて完成する感じ実にエマさんらしいですよね。
アニガサキは基本ソロなので、結構自分の結論を主張するタイトルだったり歌詞だったり曲だったりが比較的多いのですが、
その中でも毎度誰かがいる・相手がいるエマさんの曲と言うのは実にエマさんらしさがにじみ出ていて、アニガサキそういうとこだぞとなりますね。
ということでホントに正当にLa Bella Patriaの後継機な感じがするんですよねCara Tesoro。
・果林さん一人を救う→天ちゃんと小糸ちゃん二人分救う
・エマさんにアップテンポなギター伴奏画期的→さらに強化しておきました

と、アニガサキエマさんが日本で過ごした時間を通して得た経験と成長を踏まえて生み出された曲として非常にしっくりきます。アニガサキそういうとこだぞ。

・指出さんに強い曲歌わせてくれてありがとう

そういえば昔、指出さんがLa Bella Patriaについて「エマちゃんにしては珍しくアップテンポで激しい曲が来たので、ダンスもいつもより激しくて大変だった」
的なことをおっしゃっていたのを思い出しました。
そのLa Bella Patriaの正統後継機みたいなイケヴェルデMark2曲が来てしまったので、7thまた大変だと思いますが楽しみですね!!!!!!!
ダンスはもちろんですが初っ端からの突き抜けるようなロングトーンは指出さんのポテンシャルと魅力を最大限に生かせる『難所』だと思います。
指出さんのポテンシャルに気付いてしまったスタッフがだいぶ難易度の高い曲とダンスを用意してくれてると思うので、多分相当大変ですよね頑張って!!(無責任)
La Bella Patriaを披露した3rdの頃はまだいろいろと振り切れてなかった指出さんが開花し始める過渡期にあったので、
今回、すでに色々と殻を破ってもう生まれましたな指出さん(2024ver.)がCara Tesoroでどんなパフォーマンスを見せてくれるのかめちゃめちゃ楽しみです。
お前ら、指出さんの本気浴びるの覚悟しとけよ!!!の気持ちです。
別にそんな突っかかっていかなくていいのにすごい強気な気持ちでいます。
いつもライブ会場で楽曲をCD以上のパフォーマンスに仕上げてくる指出さんなので、今回もいいものが来るのは120%確定なのですが、
今回は楽曲の時点でエマさん曲にはいまだかつてないくらいに「わかりやすくツヨツヨでオタ受けよさそうな曲」なんでこれライブ会場吹っ飛ぶこと請け合いです。指出さんのファン増えちゃうな~も~。
指出さんは「イケメンになりたい」とか言ってた気がしますが、今回のエマさんドチャクソイケメンでしっかりイケメン曲もらってるんで、イケメンになるチャンスですよ指出さん。
7thで多分とんでもないイケヴェルデが来るので今までエマさんスルーしてたオタクのみなさん、歯ァ食いしばって足踏ん張っといてください。すんごいの来るよ。

なんか以上のことを踏まえるとアニガサキのエマさんは主人公成分多めでイケメン寄りだからアクティブで強めな楽曲が来るのかもしれませんね。
エマさんといったらおっぱいですが、アニガサキがエマさんのおっぱいをあまり強調しないというか利用しないのもイケメン成分多めなせいもあるかもしれません。
それでいくと侑ちゃんなんかはアイドル性や女性性みたいなのを徹底的に抑えられてますよね。そういう割り切りが潔いのもアニガサキの強みだと思います。

〇そういえば今回出なかった他キャラ推し大丈夫息してる?

割り切りが潔いといえば今回登場キャラを半分にバッサリカットしたのも勇気ある決断だったと思います。
13人+新キャラ2人(+ランジュ母)を60分で捌くのは無理です。
だったら今回6人次回6人で分けちゃうってのは天才でしたね。
なんかそれがやれちゃうのもラブライブ外伝たる虹の強みかなと思いました。
ぶっちゃけ星は捌くキャラの数と尺の長さが足りてなさすぎるのが弱点だと思ってるので、こんくらい割り切りができたらもっと楽だっただろうになあと思ったり。(3期地味にめっちゃ期待してる)
話を戻して。
今回エマさん推しとしては大満足だったわけですが、メインの6人ではない残りのキャラはほんとに出番ほぼないので、そっち推しの人はどういう気持ちで見てたんだろうなあというのは率直に心配してたりします。余計なお世話ってやつですね。
ただ、今回出てないキャラもMVとか合間合間にちょくちょく映りこんでたり配慮がたくさん見られるのと、作劇的にキャラ数減らすのは大正解なんで個人的には全然文句ないです。むしろこれが正解だと思う。
(みんな平等!のセルフ縛りをして首締まってるのがラブライブシリーズ)
こういう大胆な割り切りができるのも虹のフットワークの軽さだろうなあと思いました。

〇エマさん推しが薄目で見たゆうぽむ

ゆうぽむあんま詳しくないんでそんなに語れないんですけど、アニガサキの話の柱はやっぱりゆうぽむの二人なんで避けては通れないわけです。
嫌いとかではなく単純に知識が少ないのであまり不用意に言及できないわけですが、エマさん推しもといエマかり原理主義者からうすぼんやりみた広く浅いゆうぽむについての記録です。
まず、沖縄に飛んできちゃう侑ちゃんの行動力すげえええええええ!
なんですけどちゃんと伏線張ってあるので「電話で心配してやってきたんだな」とか「コンテスト用の曲あらかたできたのかな」と納得できるので違和感ないです。
それで行くとランジュ母の首里城建設もランジュ母の財力とかライブ会場って説明がすでにしてあるので違和感ないです。
スクスタが結構無茶なぶっ飛び設定を盛りまくっている(例:璃奈ちゃんボード)のを、比較的違和感ないように裏付けするのがうまいのがアニガサキです。
今回も「侑ちゃん出したいな」ってのを違和感なく滑り込ませてきます。
歩夢ちゃんが今回背負った課題を消化させるのにも、最後侑ちゃんとの浜辺での対話の時間が必要だったわけなので、あそこの侑ちゃん登場はファン的にも作劇的にも素晴らしかったですね。
あと侑ちゃん登場の前にさりげなく捌ける彼方ちゃんもいい味出してます。侑ちゃんの「彼方さんにここだって聞いて」というセリフのおかげで、その前の彼方ちゃんの行動の意図が見えてくるわけですね。
なんなら侑ちゃんに会わせるために彼方ちゃんがこっそり案内してたのかな、というところまで想像できるわけです。
短いセリフにかなりの情報量を盛り込むのがうますぎるのがアニガサキ脚本の魅力ですが、ここでもそれが如実に発揮されています。
ゆうぽむにばっかニヤニヤしてないでこのセリフの上手さに舌をぐるんぐるんに巻くのも楽しんで下さい。

〇エマさんと侑ちゃんの類似性

エマさん主人公気質論者なので沖縄に飛んできた侑ちゃんの主人公行動力をみて、エマさんがチャオ~と脳裏をよぎるわけです。

・歩夢の微妙な不安を機敏に察知して沖縄に駆けつける侑ちゃん
・ランジュの変化を機敏に察知して一緒に民宿に泊まるエマさん
・天ちゃんの微妙な陰りを察知して一緒にパフォーマンスしようと声を掛けるエマさん

一緒ですね!!!!!!
エマさん推しの大いなる色眼鏡がかかっている自信はありますが、これがエマさん主人公気質説を主張する根拠でもあります。
・するすると懐に入り込む能力
・すぐに行動に移す無鉄砲なくらいの行動力

これは侑ちゃんとエマさんに共通するところだと思います。実に主人公。

・アニガサキエマさんとスクスタのエマさん

もっとメタ的な見方をすれば。
1期5話にて、果林さんを焚きつけて同好会沼に引きずり込むという実質あなたちゃんのムーブを代替したのがエマさんです。
なのでエマさんは侑ちゃんに次ぐ第三のあなたちゃんといっても過言ではないわけです。だいぶ大見得切りましたが。
アニガサキでは、あなたちゃんが侑ちゃんに置き換わっていますが、侑ちゃんでは拾いきれない部分を他キャラがうまくあなたちゃんの代役として立ち回ってる印象を勝手に持ってます。
スクスタでは癒し系爆乳スイスお姉さんというイマイチ弱いキャラ付けだったエマさん(推しのことめっちゃディするやん)を、
・スクールアイドルやるためにスイスからやってきた行動力
・結構アクティブでじっとしてられない系
(スクフェス初期等こんな感じらしいです知らんけど)
という忘れられかけていた設定をうまく拾い上げて主人公気質担える性格に焼き直して果林さんエピのあなたちゃんの代役に落とし込んでる印象です。
だから、アニガサキエマさんはゲーム媒体よりだいぶ主人公してます。
そりゃそうなんですよ、侑ちゃん同様あなたちゃんの生まれ変わりなんですから。

・だからエマさん主人公なんですって

生まれ変わりは言い過ぎにしても、作劇的にその役目というかDNAを受け継いでるので、アニガサキエマさんはだいぶ主人公してるんだと思います。
1期5話でも主人公してたのですが、ちゃんと見ないとわかりにくかったのを今回、
侑ちゃんを欠くメンバーの中で、第二のあなたちゃんのDNAを持つものとしてエマさんがメインストーリーを動かす主人公の働きをしていて大満足でした。
見たか、これがエマ・ヴェルデだ!と謎の自信に満ち溢れています。
永世中立国生まれの山の民のポテンシャルなめんなよの気持ちです。
スタッフのみなさんエマさんの魅力をわかりやすく描きまくってくれてありがとうございました。
で、再三になるんですが、
天ちゃんと小糸ちゃんの課題が解消することで今回のえいがさきのデカい話の柱が完結します。
(完結することでオリジナルキャラクターの役目がきちんと果たせます)
そして、二人が救われることで「誰かに寄り添って癒したい」というエマさんの課題というか目標が完遂されるわけです。
完璧ですね
天ちゃん小糸ちゃんの和解のシーンの後にスッとエマさんの姿が映りこんでくるのがその象徴です。二人が解決することがエマさんの解決になる。
これがエマヴェルデだ!!!
物語のメインの柱が片付くことでキャラが完成するエマさんマジ主人公なんですわ。やっぱりそこにしびれる憧れるう(ジョジョ未履修)
追記
天ちゃん小糸ちゃんが登場したことで二人の課題も消化しなきゃいけないノルマが発生しますが、それをエマさんの「誰かを癒したい」という課題に引っかけて消化することで三人まとめて一つのエピソードの中で課題を達成させています。これも尺稼ぎの上手さですね。
もし三人バラバラにそれぞれエピソードを書いていたら確実に尺オーバーして消化不良に終わります。
三人の課題をうまく配置してまとめて消化できるシナリオにしているパズルのような組み立てのうまさが本当に気持ちいい脚本です。
これもアニガサキの高密度高濃度の要因の一つだと思います。

〇かすみん

かすみんのこと忘れてました。かすみんもそんなに詳しくないんで疎かになってしまって申し訳ない。
が、今回はかすみんも重要な役目をしてましたね。
今回はライブなかったですが、大方の予想通り3作目でせつ菜と一緒に当番回という流れでしょう。
今回ランジュと母の衝突というシナリオの解決役を担ってたのがかすみんです。そういう点で行くとかすみんも実に主人公でした。
ランジュとランジュ母というアクと圧の強いキャラとぶつかるにはかすみんのタンケッテ的な強さはぴったりでしたね。
エマさんの使う「寄り添って引き出して解決に導く」という技よりは、かすみんの「何度でもぶつかって引き出して解決に導く」の方がランジュ親子には合ってました。そういう意味でも適材適所でその流れへの持って行き方も自然でうまいんだよなあアニガサキ。
アニメ本編でしず子にも啖呵切ってましたしね。アニガサキかすみんのやり方はこのやり方なんでしょう。
作中でピエロ的な役回りを担いがちなかすみんですが、そのおかげで機動力が高くていろんなところで活躍を見せてくれる小回りの良さがかすみんの魅力ですね。
ピエロだけでなく主人公的な活躍もできる二刀流というキャラの動かしやすさがかすみんの強さだなあと思います。

〇次回の話

次の当番は
璃奈 栞子 愛 せつ菜 果林 ミア
ですよね?漏れてたらどうしよう。
このメンツでどんな話が動いていくのか気になりますね。
この中だと愛せつ菜あたりが話動かしていきそうですが、まあミアの葛藤関係描くことになりそうな気がしますね。
舞台はどこになるんですかね。沖縄に対抗して北海道とか?
八丈島出てくれて全然構わないんですけどさすがに島続きはないと思うのでどうなるんでしょう。
あと最後に出てたのミア母でしたね。となったら三船母も来いよといった感じなんですが、ランジュ母の秘書の髪の毛が緑色ぽい気がしたんですがまさかね…
まあどれだけ想像してもその遥か上を通過していくのがアニガサキなんで予想するだけ無駄なんですけどね。ただ無駄な予想ほど楽しいものってないですよね。開幕前の順位予想とかドラフト予想とか。

〇まとめ

・安定のアニガサキ
これがエマヴェルデだ
エマさんの魅力に気づく人が増えたらいいなと思いました。
エマ推しはこれからも推していこうな。
正直モチベが心停止状態だったんですが、えいがさきで死ぬほどときめいて逆に心停止しそうです。
とりあえず7thを楽しみにしながら健康第一で長生きしようと思いました。
次の劇場版までに無職退職しておきます。

えいがさきありがとうございました!


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