暫定版【2023/01新制限対応 42枚 カルテシア烙印シャドール】2022/12/18 太陽CS 優勝
0.ご挨拶
はじめまして、どりゅう(Twitter:@sorosorohonki)と申します。
これまで、Twitterや質問箱(https://peing.net/ja/66fcbdd505df0c8)を通して【シャドール】に対する考えを投稿してきましたが、noteでも自分の考えを取り纏め発信していこうかと思います。
《シャドール》というカテゴリ自体は、《エルシャドール・ミドラーシュ》や《影依融合》、《影依の偽典》などの単体スペックの高いカードに恵まれており、従来より十分に戦えるポテンシャルを持っていましたが、
今夏2022年7月16日発売の
「遊戯王OCG デュエルモンスターズ DARKWING BLAST」にて、
光属性かつ融合効果持ちで自己サルベージ能力と特殊召喚効果を持った《赫の聖女カルテシア》
加えて、今秋2022年10月15日発売の
「遊戯王OCG デュエルモンスターズ PHOTON HYPERNOVA」にて、
《赫の聖女カルテシア》を融合素材とした《赫焉竜グランギニョル》が登場し、非常にコンパクトなギミックで扱いやすい新規を獲得しました。
今回のnoteは、
第161回太陽CS(2人チーム戦) 2022/12/18(日)にて準優勝した、
【42枚 カルテシア烙印シャドール】についての解説を中心に行っていきます。
1.使用リスト
モンスター(24枚)
《シャドール・リザード》×1枚
《シャドール・ヘッジホッグ》×2枚
《影霊の翼 ウェンディ》×1枚
《影依の巫女 エリアル》×1枚
《シャドール・ドラゴン》×1枚
《シャドール・ビースト》×2枚
《増殖するG》×3枚
《灰流うらら》×3枚
《デスピアの導化アルベル》×3枚
《悲劇のデスピアン》×1枚
《アルバスの落胤》×1枚
《赫の聖女カルテシア》×3枚
《クシャトリラ・フェンリル》×1枚
《ティアラメンツ・シェイレーン》×1枚
魔法(16枚)
《影依融合》×1枚
《神の写し身との接触》×3枚
《烙印融合》×1枚
《烙印開幕》×1枚
《烙印の気炎》×3枚
《融合派兵》×3枚
《壱世壊=ペルレイノ》×1枚
《六世壊=パライゾス》×1枚
《テラ・フォーミング》×1枚
《おろかな埋葬》×1枚
罠(2枚)
《影依の偽典》×1枚
《影依の原核》×1枚
エクストラ(15枚)
《エルシャドール・アプカローネ》×2枚
《エルシャドール・ミドラーシュ》×2枚
《エルシャドール・ネフィリム》×2枚
《赫焉竜グランギニョル》×2枚
《デスピアン・プロスケニオン》×1枚
《氷剣竜ミラジェイド》×1枚
《神炎竜ルベリオン》×1枚
《烙印竜アルビオン》×1枚
《深淵竜アルバ・レナトゥス》×1枚
《ティアラメンツ・ルルカロス》×1枚
《捕食植物ドラゴスタペリア》×1枚
サイド(15枚)
《冥王結界波》×3枚
《魔法族の里》×3枚
《盆回し》×1枚
《ハーピィの羽根帚》×1枚
《ライトニング・ストーム》×1枚
《拮抗勝負》×3枚
《神の宣告》×3枚
シャドールの最低限必要なカードのみを採用し、残りのスロットには、
・非常に安定した展開を行える《赫の聖女カルテシア》とそれにアクセスする《融合派兵》、《烙印の気炎》
・1枚のバリューが非常に高く通ったときの制圧力が非常に高い《烙印融合》とそれをサーチする《デスピアの導化アルベル》《烙印開幕》
・融合素材として手数を増やせる《ティアラメンツ・シェイレーン》
・単純な制圧力として非常に優秀な《クシャトリラ・フェンリル》
・省スロットになったことで採用がしやすくなった、《増殖するG》《灰流うらら》
を採用しました。
今回の構築では、極端に偏ったカード選択を行わず、採用枚数も無難なものに抑えており【デッキを回し続けること】を最優先で構築しています。
サーチカードから必要なカードにアクセスし、盤面構築の再現性と安定した脅威の解決を狙っていきます。
2.概要
今回のシャドールのプレイ目標として、先行展開の際には
・《赫焉竜グランギニョル》にアクセス出来ていること
・《影依の偽典》にアクセス出来ていること
・《エルシャドール・ミドラーシュ》にアクセスできていること
・《増殖するG》《灰流うらら》を手札に用意できていること
・《クシャトリラ・フェンリル》を用意できていること
・《氷剣竜ミラジェイド》にアクセスできていること
・(融合できる組み合わせを用意したうえで)《赫の聖女カルテシア》を盤面に残しておけること
のうち最低3種類以上を、欲を言えば4種類以上の達成を目標とします。
基本的にシャドールは、手札に【シャドールモンスター+融合魔法+光属性モンスター】を用意しなければならず、3枚初動のデッキであるために【シャドール】単体でデッキを構築すればするほど、事故率が高くなっていきます。
というのもシャドールモンスターは全て【融合召喚をすること】が出来なければ事故札として手札に抱えることになり、手札で抱えているシャドールカードは効果を持っていません。
それらのカードを召喚権を使用してセットしたとしても、環境の高速化が進んでいる現在ではリバースモンスターの効果を発動することに期待をするのは現実的はありません。
融合魔法も同様で、《影依融合》に関しては条件が揃った場合のみデッキ融合にて、手札を考慮せずに【1枚初動として】展開をすることができますが、
その他の大半の場合は【3枚初動としての本来の扱い方となり】融合召喚が出来ない手札の場合は、そのまま手札で腐ってしまうことになります。
そういった「手札に融合素材が揃わない」事故を解消するカードをシャドール求めており、
例えば
・《結晶の大賢者サンドリヨン》《聖なる法典》(自身が光属性で融合魔法をサーチ出来る1枚で二役のギミック)
・《マスマティシャン》《黒き森のウィッチ》(自身を光属性にでき、シャドールモンスターをサーチ出来る1枚で二役のカード)
・《召喚師アレイスター》《暴走魔法陣》《召喚魔術》(自身を光属性にでき、融合魔法をサーチ出来る。また、単体で妨害となるギミック)
・《V・HERO ヴァイオン》《融合》《E・HERO シャドー・ミスト》《D-HERO ディアボリックガイ》(自身を光属性にでき、融合魔法をサーチ出来る、その上で展開値が非常に高い)
・《魔玩具補綴》《エッジインプ・チェーン》《融合》(シャドールモンスターにはアクセス出来ないものの闇属性+融合魔法をサーチができる。また《ガーディアン・キマイラ》が選択肢に挙がる)
などが現在まで構築に採用されていました。
今回の《赫の聖女カルテシア》+《赫焉竜グランギニョル》は上記の殆どの組み合わせよりも条件が緩く、
《赫の聖女カルテシア》+光属性or闇属性が揃った時点でシャドールにアクセス可能かつ《影依の偽典》も用意することができます。
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が禁止になってしまったことにより、妥協展開の要求値が上がってしまい、従来の構築における事故率の高さがより顕著に現れるようになってしまいました。
そのため、《赫の聖女カルテシア》+光属性or闇属性という非常に再現性の高いパッケージは非常に魅力的であるといえます。
《赫の聖女カルテシア》は後述しますが《融合派兵》でリクルートができ、《烙印の気炎》でサーチが効きますから9枚体制。加えて《赫の聖女カルテシア》が2枚でもシャドールを絡めた展開をおこなうことが可能です。そのため重ね引きも事故ではありません。
さらに効果無効系にも非常に強く対戦において非常に柔軟なプレイが行える大変強力なカードです。
従来の《隣の芝刈り》やティアラメンツを多く採用した60枚構築のプランと比べると、最大出力では劣っていますが、
《影依融合》と《影依の偽典》は《赫の聖女カルテシア》展開でサーチが可能。再現性のレベルが段違いで積極的に狙っていくことが可能です。
よってシャドールの循環を支えるシャドールモンスターを最低枚数、
《赫の聖女カルテシア》にアクセスできるカードを最大枚数、
手数としてカウントでき、《融合派兵》《烙印開幕》《烙印融合》でデメリットを共有でき、且つ盤面解決力が高くなる烙印ギミックを必要枚数、
上記を採用した結果デッキとして非常に纏まりの良い安定性が極めて高い構築が完成しました。
3.ベースとなる構築と採用理由や簡易解説
①シャドールモンスター
融合素材として運用するカード群です。その他にも、《エルシャドール・アプカローネ》や《烙印の気炎》、《ティアラメンツ・シェイレーン》《原始生命態ニビル》によって効果を発動することがあります。
《影光の聖選士》を採用していないため、リバース時の効果を使用することは(今期は殆ど)ありません。
・《シャドール・ビースト》
リバース・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
《影霊の翼 ウェンディ》でリクルートする候補の終着点として使用するほか、《シャドール・ヘッジホッグ》経由でサーチした自身を融合素材として運用することが多々あります。
ドローで引いた際に強く扱えるカードが多く採用されており、それらのカードはほぼ全て戦局を優位に進められるカード群のためほぼ1,2ターン目で使用します。
また《増殖するG》で展開にブレーキをかけなければならないときに、《エルシャドール・ネフィリム》で《影依の偽典》を落とし、自身をアドバンスセットして《影依の偽典》を回収といったプレイでも使用する場合がありますが、今回の構築は《赫の聖女カルテシア》や《デスピアの導化アルベル》に召喚権を用いることが多いため、あまり起こりません。
使用頻度は多いため、枚数を複数枚採用していても強く扱えます。展開で今回の構築であればほぼ必ず絡むため、展開で1枚、汎用的な用途目的で1枚の合計2枚採用です。
・《影霊の翼 ウェンディ》
リバース・効果モンスター
星3/風属性/サイキック族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を
表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
今回の構築の《影霊の翼 ウェンディ》の評価は全く高くありません。
後述しますが、《シャドール・ヘッジホッグ》と《影依の巫女 エリアル》を《影光の聖選士》でリバースするのが一番強い動きなのですが、
《シャドール・ヘッジホッグ》は展開で必ず使用しますので《影光の聖選士》でリバースする対象として適切ではありません。
《影依の巫女 エリアル》に至っては、《烙印融合》《烙印開幕》《融合派兵》の制約によって自身の効果で特殊召喚した《エルシャドール・ネフィリム》などを墓地に送る手段が非常に限られます。そのため展開に使用することが難しいのです。
そのため、《影光の聖選士》は不採用。それに伴い《影霊の翼 ウェンディ》も最小枚数の1枚です。
また、《増殖するG》に非常に弱いのもデメリットであり、風属性のため《赫焉竜グランギニョル》の素材にもならず、《烙印の気炎》に対応していないカードになります。そのため、モンスターを引き寄せるのであれば《シャドール・ヘッジホッグ》のほうが受け皿が広いです。
とはいえ、《エルシャドール・アプカローネ》の素材になれる、《シャドール・ヘッジホッグ》以外でもシャドールにアクセスする必要があるシチュエーションも存在するため役割は存在するカードです。
今回の構築では、上記の理由から《影霊の翼 ウェンディ》<《シャドール・ヘッジホッグ》の評価のため、《影霊の翼 ウェンディ》を1枚で《シャドール・ヘッジホッグ》を2枚にしました。
・《シャドール・ヘッジホッグ》
リバース・効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 200
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「シャドール」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「シャドール・ヘッジホッグ」以外の「シャドール」モンスター1体を手札に加える。
《赫の聖女カルテシア》の素材としてシャドールカードが1枚、《赫焉竜グランギニョル》で送った《エルシャドール・アプカローネ》で捨てるために1枚、そこから融合で盤面を広げるには更に1枚シャドールカードが必要になります。
そのため、《シャドール・ヘッジホッグ》→《影霊の翼 ウェンディ》→《シャドール・ビースト》の流れでシャドールを使うことのできる《シャドール・ヘッジホッグ》は《赫の聖女カルテシア》の相方として非常に強力です。
上記の展開の流れである手札・盤面に3枚のシャドールを要求するは初手で引いた場合に最もリソース管理の面で優秀なため、2枚の採用としました。
シャドールにおいて、シャドールを継続的に供給することが強みの《シャドール・ヘッジホッグ》の評価は今が一番高いかもしれません。
・《シャドール・リザード》
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
シャドールにおけるジョーカーカードで何にでもなれるのが最大の特徴です。
《シャドール・ヘッジホッグ》でのサーチ先の最有力候補であり、《増殖するG》を打たれた際にもプレイを無理やり変更したりなどの融通の利きやすさが魅力的。
メインデッキで唯一《影依の偽典》、《神の写し身との接触》、《影依融合》にアクセスできるため、特に慎重に扱うべきカードです。
《シャドール・リザード》を《烙印の気炎》や《烙印開幕》で墓地に送って相手ターン中に《シャドール・ドラゴン》や《影依の巫女 エリアル》に変更して妨害として機能させたりといった
「他のカードと組み合わせた際の妨害の起点」にもなりえます。
そのため、1枚あると非常に柔軟なプレイが行なえます。
しかし、メインデッキの中のシャドールを自身含めて2枚確定で消費するカードなので安易な判断で浪費していくとロングゲームになった際の《影依融合》のパワーが落ちてしまいます。
基本的には《影依の原核》を落とす際の1回限り使用できれば基本的には十分であり、シャドールモンスターを多く採用するのであれば別のシャドールモンスターを採用したほうがロングゲームで有利になるため1枚のみの採用となりました。
デッキの中のシャドールカードは大切に扱う必要のある構築ゆえ・・・今回の構築では2枚単位で消費するこのカードは扱いが難しいです。
・《おろかな埋葬》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
ジョーカーカードです。シャドール魔法罠を落とすことはできませんが、同様の効果を持つ《シャドール・リザード》を経由すれば落とせます。
単体の運用としても《シャドール・ドラゴン》、《シャドール・ビースト》、《影依の巫女 エリアル》と非常に細かい立ち回りが可能です。
シャドールカードではないですが、実質的にはシャドールとしても扱うためこちらの項で述べました。
制限カードですので1枚。
その他、《悲劇のデスピアン》、《ティアラメンツ・シェイレーン》、《赫の聖女カルテシア》、《アルバスの落胤》が落とす選択肢として存在します。
・《影依の巫女 エリアル》
リバース・効果モンスター
星4/水属性/サイキック族/攻1000/守1800
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
除外されている自分の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
お互いの墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。
環境的に、墓地リソースを全く使わないデッキというのは珍しく、特定のデッキにおいては非常に多く消耗させれることから妨害としてのスペックはかなり高いです。
非常に刺さる相手としては、閃刀姫やエルドリッチなどが挙げられます。
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《影光の聖選士》のコンボの中継地点として使用することでリンク値を伸ばし、《アクセスコード・トーカー》への到達や《エルシャドール・ネフィリム》を経由して《影依の偽典》を用意した上で妨害を用意する用途でも使用していましたが、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の禁止の影響で、先行で出して強い汎用的なリンク2が存在しないため、現状《影光の聖選士》展開は採用していません。
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自身が初動の融合素材として適切ではない点が致命的な欠点として足を引っ張ります。特に先行で引いた際に扱いづらさが目立ちます。
加えて属性が水属性で《赫の聖女カルテシア》との相性が最も悪いです。自身の効果で《エルシャドール・ネフィリム》を特殊召喚して《影依の偽典》墓地に落としても、拾う手段が非常に限られてしまいます。
今回の構築では枚数を増やしても適切に扱えないと判断。除外効果の有用性を見越しての1枚のみの採用です。
《召喚師アレイスター》型であれば2枚採用を今期は強く推しています。
(《召喚師アレイスター》を採用した召喚シャドールであれば、《召喚師アレイスター》を除外して墓地に落ちている《召喚魔術》の効果を使用するといった細かいプレイもあるので先行での扱い方も違ってきます。)
・《シャドール・ドラゴン》
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1900/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
エルドリッチなどの罠デッキ相手に複数欲しい状況もありますが、現状は1枚で問題有りません。《影依の巫女 エリアル》と同じで初手で引くと少し困るカードですが、《赫の聖女カルテシア》の融合素材とすることができるため最低限の仕事は行なえます。
《烙印の気炎》や《烙印開幕》で簡易的なサイクロンとして扱えるため、無理して融合素材として運用する必要がない場合もあります。罠デッキ相手には初手で引いても融合素材にはあまりしません。
②《赫の聖女カルテシア》ギミック
・《赫の聖女カルテシア》
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のフィールドまたは墓地に「アルバスの落胤」が存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):お互いのメインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(3):このターンに融合モンスターが自分の墓地へ送られている場合、エンドフェイズに発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。
今回の構築におけるキーカードです。このカードがなければ構築できませんでした。
非常に誘発受けが良く、効果無効系を自身に向けられた場合には、次の相手ターンに融合召喚することができるため被害は軽微であることもあります。
また、《次元障壁》などのカードを打たれてしまっても融合魔法カードと違い、リソースとして盤面に残ります。なんて偉いんだ。
そして次のターンに融合召喚効果を再度使用することが可能。なんて偉いんだ。
また、他のモンスターへの《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》をこのカードで素材に混ぜることで避けることもできます。《神の写し身との接触》のような扱いが可能です。
また、《増殖するG》にも非常に高い耐性があり、このカードを融合素材として指定する《赫焉竜グランギニョル》(後述します)が《エルシャドール・アプカローネ》を落とすことができ、結果的に《影依の偽典》へのアクセスを特殊召喚1回で行うことができます。
そのため、他のシャドールのデッキタイプと異なり、《増殖するG》がそこまで重くないことが多く、《墓穴の指名者》の採用もそこまで必須級ではありません。
(今回の構築でも《墓穴の指名者》は採用していません。)
加えてエンドフェイズに自身を墓地から手札に戻す効果も、次のターンの手数として最低限の動きが保証されるため、手札が減らないも◎。
さらに、《赫の聖女カルテシア》が2枚の場合であっても《赫焉竜グランギニョル》→《エルシャドール・アプカローネ》→《影依の偽典》へのアクセスは可能であることから、重ねて引くこと際も弱くはありません。
サーチ・リクルート手段である《烙印の気炎》や《融合派兵》を最大枚数採用できる圧倒的安定性・再現性の高さがこのカードの最大の魅力です。
・《赫焉竜グランギニョル》
融合・効果モンスター
星8/光属性/魔法使い族/攻2500/守2500
「赫の聖女カルテシア」+光・闇属性モンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
デッキ・EXデッキからレベル6以上の光・闇属性モンスター1体を墓地へ送る。
(2):相手が発動したモンスターの効果でモンスターが特殊召喚された場合、
フィールド・墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ドラグマ」モンスター1体、またはEXデッキから「デスピア」モンスター1体を特殊召喚する。
《赫の聖女カルテシア》と非常にシナジー性が高いためこちらの項でも解説します。
《赫の聖女カルテシア》+闇属性シャドールの場合、《エルシャドール・ネフィリム》も融合召喚することができますが、殆どのケースで《赫焉竜グランギニョル》を融合召喚します。
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