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大阪医科薬科大学医学部・医学科の繰上げ合格の仕組み
1. 繰上げ合格の発表時期(2024年度)
大阪医科薬科大学医学部の繰上げ合格(補欠からの追加合格)は、主に3月中旬~下旬にかけて発表・連絡されます。2024年度の場合、繰上げ合格の最終的な結果は3月31日付で「繰り上げ合格は終了しました」と公式発表されました。各入試区分ごとに繰上げ合格者が確定し、例えば2024年度は一般選抜(後期)で12番目まで、大学入学共通テスト利用選抜で21番目まで繰上げ合格となったと報告されています。
発表の具体的タイミング(2024年度):
一般選抜(前期): 正規合格者の手続締切(2024年は3月1日)後に繰上げ合格候補者に対する追加の面接(2次試験)が行われました(2024年は3月4日に実施)。その結果通知が3月6日に発送され、以降欠員が出次第、順次繰上げ合格者が決定されました。2024年度の一般前期では結果的に繰上げ合格者は出ず、補欠からの繰上げは0名でした(※この年は正規合格者がそのまま多く入学したため)。
一般選抜(後期): 最終合格発表直後の3月21日に繰上げ合格候補者の順位が大学掲示板および公式サイト上で発表されました。正規合格者の手続締切(2024年は3月26日)後、欠員に応じて3月下旬に繰上げ合格者が発生し、3月31日時点で12名分繰上げが回ったことが公表されています。
共通テスト利用選抜: 正規合格発表後の3月1日に繰上げ合格候補者が発表され、正規合格者手続締切(2024年は3月8日)後に繰上げが開始されます。2024年度は21番目まで繰上げ合格が進みました。共通テスト利用方式は国公立併願者が多く辞退が出やすいため、例年3月中旬~下旬にかけて大きく繰上げが動く傾向があります。
いずれの場合も、繰上げ合格の通知開始日は合格発表日以降、欠員状況に応じて随時となります。大学公式サイトには繰上げ合格者の最終状況が掲載されますが(上記のように3月末に公表)、個々の繰上げ合格者の発表は随時行われ、年度によってタイミングは多少異なります。
2. 繰上げ合格の選考基準
選考基準は原則として試験成績順(順位)によるものです。大阪医科薬科大学では、一般入試や共テ利用入試で正規合格とならなかった受験生の中から繰上げ合格候補対象者が選出され、その順位(補欠番号)が発表されます。2021年度入試より繰上げ候補者に「補欠番号」を付与する方式が導入されており、受験生は自分が繰上げ合格候補対象者となった場合何番目に位置しているかを把握できます。基本的に欠員が生じた場合、その補欠順位の早い者から順に繰上げ合格が決定されます。
具体的には、「正規合格者の入学手続締切時点で定員に満たない」または「正規合格者が入学辞退をした」場合に、繰上げ合格候補対象者リストの上位から順に繰上げ合格(追加合格)を出す仕組みです。一般前期では1次合格発表日に繰上げ合格候補対象者の発表が行われ、全員に面接試験(2次試験)が課されます。2024年度一般前期では繰上げ合格候補対象者に対し3月4日に面接を実施し、その結果を踏まえて繰上げ合格候補を決定する流れでした。
3. 過去の繰上げ合格の実績(人数や動向・傾向)
2024年度: 一般前期で0名(補欠繰上げなし)、一般後期で12名、共テ利用で21名の繰上げ合格。
2023年度: 一般前期で約40名、一般後期1名程度、共テ利用は繰上げなし。
2022年度: 一般前期で約60名、一般後期で4名程度、共テ利用で3名程度の繰上げ合格。
2021年度以前: 例年、一般前期では20~60名程度、一般後期では数名、共通テスト利用では年によって0~20名程度の繰上げ合格が発生。
4. 繰上げ合格の連絡方法や手続き
連絡方法: 繰上げ合格が決定した受験生には大学から直接電話で連絡が入る。繰上げ合格者は常に電話連絡を受け取れるよう待機しておくことが推奨されます。電話連絡後、速やかに書面(合格通知書や入学手続書類)が本人宛に発送されます。
通知および手続きの流れ:
補欠合格候補対象者リストの発表:一次試験の正規合格の発表と同時
補欠合格候補対象者への二次試験(面接)の実施
二次試験の合格発表:
繰上げ合格候補者の通知: 正規合格発表時に補欠順位が通知される(大学掲示板・HPで公表、および文書送付)。
電話連絡による繰上げ合格通知: 正規合格者の辞退によって順番が回ってきた場合、大学から直接電話連絡が入り繰上げ合格の意思確認がされる。
入学手続き: 指定された期日までに入学金・学費の納入など必要な入学手続きを行う。繰上げ合格者は手続期間が短めに設定されることが多い。
入学許可書の受領: 手続き完了者には入学許可書が交付される。
補足: 繰上げ合格に関する個別の問い合わせ(「今自分は何番目か」「繰上げの見込みは?」等)には大学は応じていません。一度連絡がつかないと繰上げの権利が失われる可能性があるので、電話連絡を受けられるよう注意が必要です。
5. 一次試験に正規合格しても二次試験で不合格になれば補欠合格候補にも入らない
一次試験に正規合格しても、二次試験で不合格となった場合は補欠合格候補にも入らず、不合格扱いとなります。
理由と仕組み
大阪医科薬科大学医学部の一般選抜(前期・後期)では、
一次試験(学科試験)と二次試験(面接・小論文)の両方を受験し、
二次試験の結果を含めた総合評価で最終合否が決まる 仕組みです。
そのため、一次試験で合格ラインに達していても、二次試験で不合格と判定された場合は、補欠合格候補にもならず、不合格となります。
一方で、一次試験の成績が正規合格には届かず、二次試験を受験して総合評価の結果「補欠候補」となった場合は、繰上げ合格の対象となる可能性があります。
具体的なケース
一次試験合格 → 二次試験合格 → 正規合格
一次試験合格 → 二次試験不合格 → 不合格(補欠にもならない)
一次試験補欠圏内 → 二次試験合格 → 補欠候補として繰上げ待ち
一次試験補欠圏内 → 二次試験不合格 → 不合格(補欠にもならない)
このように、二次試験で不合格となった時点で、補欠合格の可能性もなくなるので、一次試験合格のみでは安心できない点に注意が必要です。
もし補欠合格候補に入りたい場合、二次試験で不合格とならないことが絶対条件となります。二次試験の評価基準についても事前に対策をしっかりと行うことが重要です。