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ギャルって案外恋に落ちやすい
ある朝、
俺はいつもの通学路を歩いて登校していた。
○:はぁぁぁぁ、学校だり〜。
っと独り言を嘆きながら歩いていると
前方にうちの学校の制服を来た女子が
3人組の男達に絡まれていた。
男1:ねぇねぇ、俺たちと学校サボって遊びに行かね?
?:はぁ、だから行かないって言ってるじゃん!
しつこいよ!
男2.3:まぁまぁ、そんな事言わずにさぁ。
そう言いながら?の両隣に男2.3が寄って行った。
?:本当にやめてください!!
男2.3から少し距離を取った。
だが男達は?に寄って行き、強引に連れて行こうとする。
?:やめて!だ、誰か!!
?が助けを求めて大声を出すが、
珍しく登校中の生徒は歩いていなく、
俺だけがポツンと居る状況だった。
面倒臭いが俺もそこまでのクズではない、
だから仕方なく助ける事にした。
○:おい、その子嫌がってるだろ。
それも朝っぱらからナンパする奴らがどこに居るんだよ。
男1:あ?誰だお前。
部外者は引っ込んでろ!!
○:はぁ、部外者って言われてもねぇ。
うちの制服来た生徒だし、部外者では無いな。笑
男1:お前舐めてんの?
お前には関係ないって言ってんだよ!
男1がそう言うと男2.3が殴り掛かって来た。
○:も〜ダル。
俺は適当に受け流しながら?へと近ずいて行く。
そして、相手に隙が出来た所で?の手を掴んで走り出した。
それから数分後、
すぐ近くに学校があったから、なんとか逃げ切った。
○:はぁ、朝から最悪だぁ〜。
教室行って寝よ。
俺は教室に向かうが?がそれを阻止する。
?:そ、そのぉ、さっきはありがと。
?がそう俺に言ってきた。
だが俺はその声を聞いた時、
嫌な予感がした。
そして俺は?の顔をその場でしっかり見てみると…
○:げっ、や、山下かよ。
そこには学校一の美少女ギャルがいた。
山:げって、何よ!げって!
俺は1番関わりたくない奴と関わりを持ってしまったのだ。
山:あっ、今失礼なこと考えたでしょ!
○:いや、別に。
俺は適当に返した。
山:まっ、いいや。
改めて、助けてくれてありがと。
あれ?案外素直なんだな。俺は少しだけそう思った。少しだけな?
○:お、おう、それじゃ。
俺はそう言って教室に向かった。
この時俺はもう関わることはないだろうと思っていた。
だが、現実はそう上手くは行かないものだ。
その日を境に山下は毎日俺に会いに来るようになった。
昼休み
ガラガラ🚪
山:おーい○○!!
来てやったぞ〜!!一緒にご飯食べようよ〜!
○:お、おう。
俺はつくづく思う。
ギャルはやっぱり嫌いだ。面倒臭い事しかない。
そんなこんなで半年くらい同じ事が続いた。
だが、ある日山下から放課後屋上に来て欲しいと手紙が俺の机に届いていた。
俺は不思議に思った。珍しくなぁって。
その日の昼休みはいつも来てくれていた山下が来なかった。
時は過ぎ放課後
俺は手紙に書かれていた通り屋上に来ていた。
だが、まだ山下は来ていなかった。
○:はぁ、あの手紙は嘘だったか。
俺はそう思い、帰ろうとしたその時、
屋上のドアが開いた。
山:はぁはぁ、遅くなってごめん。
○:やっとか、嘘かと思って帰るとこだったよ。
山:ごめん、えっと気持ちの整理してたら遅くなっちゃった。
○:ん?俺と会うのに整理なんて必要か?
山:うん、○○に伝えたいことがあるから。
笑わないで聞いてくれる?
○:おう。
山:私ね、○○の事が好き…なんだ。
きっかけは半年前にナンパされてる所を助けてくれたじゃん?
○:そうだな。
山:正直ね、嬉しかったの。
○:嬉しかった?
山:うん、私って関わりにくい人間だからさ、
ナンパされてても周りの人は見て見ぬふりなんだ。
○:そっか。でも、俺もあの時はたまたま見かけただけであって…
山:ううん、それでも、たまたまでも嬉しかった。
だから、○○は他の人とは違うんだなって、思った。
○:……
山:こんな私だけど、付き合ってくれませんか?
○:……
山:やっぱりダメか…
俺は何故だろう、無意識に山下を抱きしめていた。
○:俺はあの時、助けたのが山下だと知った時、
面倒臭い奴を助けてしまったって思ってた。
○:でも、助けた日から毎日山下が来てくれて、
最初はうわぁって、思ってたけど、いつの日か、
山下といて楽しいと思えた日が増えていた。
だから、こうして山下が告白してくれた事も嘘みたいだなって思ってる笑
○:こんな俺でもいいならよろしくお願いします☺️
山:もう…ずるいじゃん!
山下は俺の胸に顔を埋めて泣いていた。
山:これからもよろしくね!
俺はこの時この瞬間、山下の笑顔を守り抜こうと心に強く誓った。
Fin.