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【オーディションの意義とは】2022-01-23
・特定のグループ、番組を非難しているわけでも、制度を批判しているわけでもないことは先に言っておく。コンテンツとしては面白いし、それで助かる人がいるのなら、続けるべきだと思う。
・ただ、この世にはこんなことを思ってる人がいるよ、というのを少しだけ紹介したい。
・海外に「ゴットタレント」という、公開オーディション番組がある。その番組では、一般人が自分の特技を審査員の前で披露し、ウンだのスンだの言われている。すごい技、辛口な審査、会場の湧き具合、それらが世界的大ヒットを生んでいる。
・日本人はテーブルクロス引きをしたり、ポールダンスをしたり、パントマイムをしたり、芸能人を中心に海外進出をしている。他にも、ダンス、歌、絵画、マジックなども登場している。多彩なジャンルの「隠れた天才」が登場するのが、この番組の良さでもある。
・ゴットタレントは、国を超えてパロディ番組が生まれた。日本でも、「オーディション番組」というものが国民的(?)グループを生んでいる。
・しかし、日本版ゴットタレント(と形容されるもの)はだいたい「アイドルグループ」を対象に審査している。前述の通り、海外版ゴットタレントは、いろ~んなジャンルの人がいろ~んなことをやっているのに対して、日本ではアイドルだけだ。歌って踊って、泣いたり笑ったりのオーディションである。
・日本には、もっといろんな天才がいる。映像クリエイター、お笑い、和道など。なんで、そういう人たちには目もくれず、アイドルだけに焦点が集まっているのだろう。
・日本には、昔から、一般人を呼んで、それきっかけで芸能人になったりする番組があった。クイズ番組や歌番組、一芸披露など、さまざまだった。テレビに一般人を出す発想が、風雲急を告げていた。
・しかし、それらの番組が廃れていき、替わってアイドル発掘番組が増えてきた。同時期、スマートフォンでの番組配信サービスが広まった。アイドル発掘番組はスマートフォンでの配信という形に流れていった。
・で、何回やんの。同じようなアイドル発掘番組。一か月もすればみんなに忘れられる。三か月持てばいいほう。そして、忘れられて頃にまた「オーディションアイドル」はやってくる。そして、忘れられる。
・歌って踊って、だけじゃないアイドルを引っ張り出せばいいと思う。例えば、「大食い」のオーディション、「筋肉」のオーディション、「利き柔軟剤」とかでもいいと思う。つまり、『アイドル』で作り変えるんじゃなくて、『ジャンル』を生みかえれば、こんなんばっかじゃん現象はなくせると思う。
・審査員側も凝ったらいいんじゃない。
・お笑いだとしたら、プロの芸人を一般人が鋭く審査する、みたいな。イロモネアじゃん、っていう声はなしにして。
・オーディション番組自体は今後も見ていきたいから、制作側にはひと工夫を考えて、これからも我々を楽しませてほしい。
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