【地獄を見る方法】2021-08-16
・地獄を見たい人におすすめの方法がある。中距離を走ることだ。
・競は今日技場に行った。いつ振りかのタイムトライアル。僕は800mと200mを走った。
・推しの長さは400mなのだが、雨が降っていたり、自分一人だけしか走らないことから、妥協して200mと800mにした。妥協してね。結局1000mをダッシュで走っている。
・800mは一年前とタイムが変わらなかった。800mのことを知らない方に説明すると、陸上競技場のトラックを二周走る、短距離の顔をした拷問。
・200mは少しタイムが落ちた。というか、自己ベストの時が絶好調すぎた。200mのことを知らない方に説明すると、100mをカーブで過ごして、100mをカーブで消費した体力だけで走る、短距離の限界。
・まあ、そんなことはどうでもいい。それよりも、その前後の話だ。
・タイムトライアルの前、おなかを下した。ぎゅるるるって言ってた、お腹。陸上競技場のトイレはめっちゃキレイというあるあるがある。選手がユニフォームを着替えるからだと思う。そんなトイレで、考える人の姿をしたぼくが5分ほど自分と格闘していた。
・原因ははっきりしている。例の友達にめっちゃ腹パンされたからだ。
・故意だろうが事故だろうが、やられたら100倍にして返すのが部活でのマナーだ。その制裁。友達の腹筋をデコピンしたら、グーが返ってきた。そしたら、トイレにグーが流れていった。
・タイムトライアルの後、崩壊した足を持ってミーティング終わり。ただ、雨が降りすぎていて、バスに乗ることを決意した。幸い競技場の目の前がバス停だから、バスが目の前で来ても走って飛び乗ることができる。
・そんで、フラグを見事に回収した。さようならをした瞬間、目の前をバスがブーンと通っていった。次のバスは15分後。この雨の中15分待つことはできないため、あのバスに乗らなくてはいけないのだ。
・競技場の次のバス停まで近かったため、誰か一人の荷物を持ってもらう代わりに、走ってバスを追いかけ、運転手にちょっと待っててくださいを言うことにした。その係に僕がなった。足が崩壊しているのに。
・結論、バスには間に合った。バスより速く走ったのだ。でも、その体力があるなら、そのまま駅まで行けばよくね?
・言っちゃいけない事実。それはみんなの頭の中に一字一句変わらず存在する事実だった。
・さて、最初の話に戻ろう。地獄を見る方法。それは、「陸上部に入る」ことだ。走って足は壊れる、また走って足は壊れる。人を走らせるのは見てて気持ちがいい。ただ、自分が走らされると目の前に地獄と鬼ヶ島の両方が出てくる。
・今日は鬼ヶ島に行ってきた。鬼ヶ島行きのバスに飛び乗った。でも、友達はついてきてくれなかった。そう、15分待てば極楽行きのバスが来ることに気づけなかった。
・急いではならない。急ぐべきは、タイムトライアルの時だけなのだ。