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【微熱の恐怖】2021-07-29

・外出していない。

・朝起きて、体の異変に気が付いた。いつも以上に、変な怠さがあった。ただ、こういうことを家族に言うと面倒くさいことになるので、家族がいなくなるまでは重い体を叩いて、無理やり笑顔を作っていた。

・家族がいなくなったら、その日に任されていた仕事を一気に終わらせた。死にかけで。洗濯物を干すのと、布団を干すの。洗濯物は物干しざおと洗濯籠の移動の運動が体に負担をかけた。布団を干すのは、普通に、瞬間的な力を出すのに苦戦した。あと、布団は15時に取り込めと言われていたから、その時もまたこの作業をするのかと思うと、とても面倒くさかった。

・汚いから洗い、洗うから濡れ、濡れるから干し、干したから乾き、乾いたから汚す。人間の潔癖が生み出したすべての事象において良いことがない循環。人間にも、地球にも、服にも。

・一応体温を計った。

「37.0℃」

・平熱は36.8℃だから、そこまで害はないのだが、社会的に見たら「この情勢下で微熱を出したちょっとヤバいやつ」である。

・もともと、今日は近所の遊園地に行く予定だったから、行かなくてよかったと思う。感染者が一気に増えすぎてさすがに中止になった。ありがとう!!!PCR検査をしてくれてる人!!!

・逆に、ただの体調不良の中で、努力をしたらどこまで体温を上げられるのか、挑戦してみた。家の中で運動をして、ごりっごりのEDMを流しながら一心不乱に。好きな歌手の曲を聞き、無我夢中で歌った。

・途中、昼ご飯を吐き出しそうになったが、何とか抑え込んだ。

「37.7℃」

・人間は、頑張れば0.7℃の体温を上げられることが分かった。

・いまは夜の10時ぐらいだが、もう平熱になっているから心配していないし、ウイルス性のものでもないから部活にはいく予定だ。


・くれぐれも、布団を取り込むのを忘れないようにしたい。



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田中 翔
未成年